A-DコンバータのVref値が精度に影響を
16bit A-Dコンバータ、リニアテクノロジーLTC1864で、ちょいと困った
現象に遭遇しています。
データシートに記載されているので、間違いではないわけで
すが、
「う〜む」なんです。
まず、これ。
Vref:基準電圧値の電圧範囲が記されています。
横長です (クリックで拡大↓)
最小値が1Vで最大がICの電源電圧まで。
これを信じて、たとえばArduinoで使われているAVRマイコン
の内蔵基準電圧1.1Vを使うとします。
あるいは5Vの電源電圧に。
スペック上はOKです。
ところが、変換したA-D値の精度が悪化しちゃうのです。
それがこの2つのグラフで示されています。
基準電圧ICとして一般的な2.5Vや2.048Vでは大丈夫なんですが、
Vref電圧が低くなると、極端に誤差が大きくなります。
4ビット分から5ビット分のエラーが生じます。
こうなると無調整で使うのは無理。
なんのための16bit A-Dかわからなくなっていまいます。
LTC1864と同じピン配置のA-Dコンバータ、分解能が
12bitのを含め、あと3種類手持ちのがありますので、
Vrefを変えた時、どんな挙動になるか、ちょいと調べて
みます。
|
2016年2月5日 08時49分
|
記事へ |
コメント(1) |
トラックバック(0) |
|
・電子回路工作 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/igarage/trackback/4353/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
主要スペックが列挙されただけのプロダクトリストからの選定は難しいですね。
コンデンサのF,B,R特性もいんちきだと思います。スペックは温度しか加味されていないので、+/-20%だとしても、R特性でさえ直流バイアスによって9割も容量が減ってしまうことがあります。
http://www.tij.co.jp/analog/jp/docs/analogsplash.tsp?contentId=80041
スペックは0Vでの測定しかしないので、コンデンサメーカーはバイアス特性がめちゃくちゃ悪くても温度変化がR特性ならR特性として売ることができます。どこも同じだと思いますが、あまり都合が悪い情報は出さないということでしょうね。同じ容量、R特性でもメーカーで大きく性能が違います。R特性というスペックだけで選んでしまうと落とし穴にはまってしまうかもしれません。