20年たてば劣化もするさ・・・ 危機一髪でした
年末夜警のときの話をちょいと。
中川の防災リーダー、毎年年末の30日(連合では各町会の
夜警を実施している)に地域を回って、配備されている
可搬式ポンプの始動(水は出さないでエンジンを回すだけ)
体験を行っています。
この写真はスーパー玉出前の中川西公園。
防災倉庫に可搬式ポンプとホースなどが収められています。
毎年の年末、ちょうど各町会の夜警に出てこられている
方々に可搬式ポンプとその役割、耐震防火水槽の位置など
を解説し、始動(手動です)の体験を行っています。
で、昨年末。 中川小学校に配備されているポンプで
こんなことがありました。
※小学校のは耐震防火水槽ではなく、プールの水を
使って消火活動を行います。
神戸の地震後、1996年に配備されたポンプですので、
もう20年選手。
大阪市の各地域に配備されているのは、皆、この時期の
かと。
いろん種類があるんですが、これはもっとも単純な
「手動チョーク」タイプで、冬季でも安定して使え
ます。 (自動チョークのは始動時に癖がある)
消防署が定期的にメンテナンスしていますんで、劣化する、
例えばキャブレター回りのゴムホースなどは、新しいのに
換えられています。
しかしココが、定期的交換の対象じゃなかったんでしょうなぁ。
ガソリンタンク(2サイクルのエンジンなんで混合油)の
レベルゲージです。
ほんとなら軟らかい樹脂製の透明チューブです。
それが経年劣化で固化。 カチカチに。
たまたま始動したときに手から滑ったハンドルが当たって
しまって、「破損」。
ここからガソリンタンク内のガソリンがこぼれ出したのです。
えらいことです。
訓練しているのに失火でもしたら大事です。
防災リーダーメンバーに「油屋」さんがいてるので、適切に
処理しまして、消防に連絡して大事には至りませんでした。
単純な装置でも20年たてば、あちこち思わぬところが傷ん
できます。
イザというときに、こんなトラブルが起これば、役に立つ資機材
のはずが、足手まといになっていまいます。
今回は、たまたま年末夜警の時にトラブルが確認できたので、
よかったかと思っています。
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2016年2月7日 21時37分
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水を回さずに始動だけやるとポンプのシールが痛みませんでしょうか・・
日々の防災意識は大切ですね
このポンプは消防のと同じホース、筒先、吸管を用います。
防火水槽や学校のプールから取水するだけでなく、消火栓
にもつながります。
地域にはこれが3台配置されていまして、イザのとき、
消防に頼れない場合での、消火に役立てようというわけ
です。
消防のお古ホースが200m分ほど防災倉庫にストックして
ありますが、さすがに古ではということで、新品に更新
されています。
ポンプの始動は吸水しなくても可ということを聞いてい
ます。(取説にも特に注意書なし)
オイル混合の空冷2サイクル・ガソリンエンジンですので、
最低月一は消防が点検に始動しています。
私も自衛消防団のでしたので、ポンプのエンジンが小さいから口径が小さいかと思いました
自分たちの使ってたのは2スト2気筒でしたので