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2016年07月01日(金)
「帰還兵はなぜ自殺するのか」
3月に図書館にリクエスト。
やっと届きました。
「帰還兵はなぜ自殺するのか」



この本、図書館にリクエストしたのはこの新聞記事が
きっかけでした。
毎日新聞 読書日記 (2016年3月18日)
社会学者・上野千鶴子さん 帰還兵を苦しめる戦場の記憶

この中で気になった数字が、
  『フィンケルの「帰還兵はなぜ自殺するのか」によれば、
   アフガニスタンとイラクに派遣された兵士は約200万人、
   うち50万人がPTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦
   しみ、毎年240人以上の帰還兵が自殺している。』

「200万人と50万人、毎年240人以上」この3つの数字。

私の感触。
 「10倍くらいサバよんでないかい?」
長男に話したら、
 「国連軍全体で後方支援も含めての合計なら200万人はありえ
  るのじゃ?」

さて、この数字を確かめるのは…

まずこの本「帰還兵はなぜ自殺するのか」を図書館にリクエスト。
そしたら、
  - 所蔵情報 -
      4 件の所蔵があります
     23 件の予約があります

新聞に紹介されたんでしょうなぁ、予約が詰まってました。

ネットでざっと検索したら「兵士は約200万人」のところ、
「米兵は」となっていたり「帰還したアメリカ人は」と
なっていたりで、ちょいと不明。

日本の自衛隊もイラクに出向いているわけですが、ネットを
さまよっているとこんな記事が。
イラク派遣自衛官の自殺率「自衛隊全体の5〜10倍」は誤り
  東京新聞が訂正 | GoHoo


  ★東京新聞は6月25日付朝刊で、イラク特措法で中東に
   派遣された自衛官の自殺者数(2004年〜12年の合計)
   から割り出した自殺率と2011年単年度の自衛隊全体
   の自殺率を比較すると陸自で「10倍」、空自で「5倍」
   となり、「極めて高率」などと報じたのは誤りだっ
   たとして、約3年前に掲載した記事の一部を削除する
   との訂正記事を出した。

具体的な数字が出ていると一見正しそうなんですが、その
信憑性、なんだかな〜です。

さて、この本。
読んでも、具体的な統計数字は載っていませんでした。
本は、従軍のストレスが人の精神を破壊する様子を
綴っています。
兵士本人、そしてその家族。

悲惨なのは理解できるんですが、数字の信憑性は
解決できないままで、消化不良になってしまいました。

また、普通だと、本の巻末で参考資料や引用資料が
記されるんですが、それも無し。
統計的資料(日本語になったんがいいけど)は何処。



2016年7月1日 08時32分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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