TL064発振
TL064 OP-AMPで不思議な事態に遭遇。
回路はこんなの↓
OP-AMPとダイオードを使ったAC-DC変換回路です。
音声帯域の交流を整流してDC信号に変えようという単純な回路。
これが発振するのです。
常時発振するのではなく、信号が入ったときだけ発振。
過去、何度も作ってきた回路でして、「あれ??」です。
OP-AMPが悪いのかと思い、手持ちの同じTL064に変えたら発振はしません。
今回買った新しいTL064に変えたときだけ発振。
手持ちの古いのなら正常動作。
また、TL074やTL084に変えても大丈夫。
なんで〜〜〜〜??
13-14pin間にコンデンサを入れると発振は止まりますが、全体に帰還抵抗が
大きいので高域応答が悪くなってしまいます。
そこで、抵抗値を1/10に。
200kは20kに100kは10kにしてみました。
この定数でも13-14p間のコンデンサを入れないことには、新しいTL064では発振。
でも、古いTL064は大丈夫です。
結局、元の回路の抵抗値を1/10にした値にして、13-14pin間に発振止めとして100pFを挿入。
前段とのカップリングコンデンサと平滑コンデンサの値も大きくして対応。
いったい、なんなのでしょうね。
元回路のままでは、新たに買ったTL064は全滅でした。
手持ちの古いのは全部OK。
製造プロセスが変わり、IC内部の動きが微妙に変わったのでしょうか?
耐放射線性能が良い「チップ面積の大きな昔に作られたICを探せ」なんてこともありましが。。。。
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2006年7月9日 23時11分
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それが当たっているとは言いませんが,こんな例がありました。電極の外部から電磁コイルで補正をかけていたのですが,電極部分での渦電流がいたずらするというのです。そこで電極にスリットを入れて渦電流の影響を減らしたら,納入先からえらく喜ばれました。
その製品を他の納入先に納めたら,逆にこっぴどく叱られました。何か設計を変えただろう,何で断りなく納めるのだと。
逆なケースもありました。長年納めてきたものを新しい客先に渡したら不具合があるというのです。設計の小変更で解決したのですが,何で問題なく使えてきたところがあるのだろうと首をかしげました。回路で逃げていてくれていたのでしょう。