「大江戸神仙伝」
「なんぎさん」からお借りして読み終えた本です。
「大江戸神仙伝・石川英輔」
タイトルと表紙のイラストを見ると「んっ?時代物?」っと思ってしまいますが、なんのなんの「タイムスリップもののSF」なのです。
150年前の江戸時代に現代人がタイムスリップしてしまったらどうなるか?っという物語。
江戸時代に行きっぱなしではなく、現代と昔を往復できちゃうのと、「美女」が現代と昔に登場するあたりはご愛嬌。
糠からビタミンBを抽出して脚気患者を助けるあたり、タイムスリップした医師を描いてスーパージャンプに連載されている「JIN-仁」の元ネタではないだろうかと、なんぎさんは想像されています。
大江戸神仙伝が書かれたのは1983年。
20年以上前の本ですが、十分楽しめます。
その後、この「大江戸」がシリーズになっているようでして、順次読んでみたいと思います。
そして・・・江戸時代の事件を描いた本で面白かったのがこれ。
小林郁さんの「嘉永無人島漂流記 -長州藤曲村廻船遭難事件の研究」
江戸時代の帆船が嵐のために遭難、生存者が日本へ帰ってくるまでと帰ってきた後のことをことこまかく調べているノンフィクションです。
表紙の絵は遭難した和船じゃなく、漂流者を救出した外国の帆船です。
どこの国のなんという船が救出したのか、当時、香港で発行されていた新聞を当てって調べられています。
同じ著者で、「鳥島漂着物語 -18世紀庶民の無人島体験」という本があり、こちらは鳥島に的を絞って遭難を描いています。
「鳥島」に関しては「故・吉村昭」さんの「漂流」が有名です。
この主人公も登場します。
しかし、当時の和船、嵐にあったとき、帆柱を切り落としてしまうでしょう。
船の安定を確保するためとはいえ、構造的にどうしようも無かったのでしょうか。
そのせいで嵐がおさまったあとは漂流するほかないわけです。
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2006年9月7日 08時36分
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