沸騰水型は…
石川県の志賀原発で発生した臨界事故。
「沸騰水型原発」の基本構造のあぶなっかしさが出たのではないかと思います。
関電などが採用している「加圧水型」の制御棒は、炉の上から差し込んで落とし込む構造。
何かあったら重力で制御棒が落下して炉が止まるというふうにできています。
ところが沸騰水型の制御棒は炉の下から上へ向かって差し込む構造。
水圧で押し上げるのです。
今回の事故はこの水圧配管の弁操作を誤ったために制御棒が落下。
で、反応が始まってしまったというわけですなぁ。
しかしわずか3本の制御棒が外れただけで臨界になるとはねぇ。
場所が離れていたらどうてことはないのでしょうが、すぐそばの制御棒だと燃料集合体の具合からすればありえるかな。
点検中の事故なので、炉(圧力容器)のフタを外していたわけで、これはなかなか怖い。
冷却水、きっと青白く光ったのだろうなぁ。
「バケツでウラン」を思い出してしまいます。
一次冷却水で直接タービンを回す方式といい、沸騰水型の炉はなんとなくうさんくさい感じがするのです。
※「バケツでウラン」を検索するとあれこれ出てきますな〜。
あの事故の少し前、マンガ「バケツでごはん」がはやっていたのでした。
この「替え歌」…すごいです。(大笑)
※臨界には至らなかったものの、浜岡や女川でも同様の制御棒落下事故があったのですね。
なんかね〜。
ちゃんと仕事せんかい「原子力ヤカン」。
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2007年3月16日 08時57分
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沸騰水型は本当に原子力ヤカンですよねぇ。
原子力はぜんぜんクリーンではありません。
今の所放射性廃棄物の処理は隔離保存しておくしか方法がありません。
コスモクリーナのような物がもしもできるならばものすごい発明かも?
でも、現実に存在しています。(誰かが建設と運転にGoサインを出したのだ。地震ばっかりの日本で)
目の前にあって、多くの人がその電気を使っている以上、なんとか人(技術者)の英知で安全運転をしなくちゃしかたありません。
沸騰水型の構造がうさんくさいと感じるのは、単純にあたしの勘。
同じ作るなら加圧水型のほうがマシじゃないかと…。
電気エネルギーを得る方法、もっとあれこれ模索しても(税金を投入しても)いいんじゃないかと思います。
これから先、日本の人口も減ることだし、車も減ってくるでしょう。
ですから、新規の高速道建設より新たな発電設備開発への研究に力を注いで、安定で安全なエネルギー確保を目指して欲しいなと思うのです。