「新・山中トンネル水路」
図書館の蔵書検索で見つけた本です。
「トンネル」という文字を検索して出てきました。
『河津武俊著 日田・筑後川上流水力発電所物語 新・山中トンネル水路 (西日本新聞)』
以前、「ランチアデルタとエスプレッソにはまる日々」さんで「関西電力大戸川発電所」
という「水路式発電所」が紹介されていました。
まず疑問。「あの鉄管の水はどこから来ているの?」
この本は、その答えを大分県の筑後川上流域で行われている水力発電における「水」に注目して、あれこれ紹介しています。
水力発電って、でかいダムを作って終わりじゃないんだということがよくわかります。
明治、大正時代の、発電設備建設黎明期における水の利用方法、まぁよくこんな面倒なことを
して水を導き、発電に使っているなぁという様子が紹介されていまるのです。
写真とイラストも多く、随所に昔話を盛り込みながらうまく描かれています。
この本で紹介されている15箇所の水力発電設備群。
最大出力のは6万kW/h。
最小のものは1100kW/h。落差13.6mしかありませんが、明治34年に建設されたものです。
こんな時代から水で電気を作っていたのです。
昔読んだ「鉄塔武蔵野線」という本を思い出しました。
送電線でつながれた送電鉄塔を追いかけていくというお話し。
この「新・山中トンネル水路」も、発電用水路を追いかけてあちこちうろうろ。
「水路式水力発電」ってこうなっているんだということが、この本でよく分かりました。
また、地名というか発電所の名前というか、珍しいものが載っていました。
「女子畑発電所」。
いっったいなんて読むんだぁ。
フリガナがないと、あれこれ想像が膨らんでしまいます。
≪答えを探してみよう≫
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2007年5月17日 06時17分
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一・二度見学したことがあります。
黒四ダムから水を引いている北アルプスの地下につくられた巨大な発電所,それにその発電機より大きいものが,宇治川の喜撰山揚水発電所にあるというので,そこも見学に行きました。
火力や原子力発電所は,まだ見学したことがありません。原発は何度か誘われましたが,断りました。
原発も管理区域には入っていません。
火力はあれこれゴソゴソ。
河津先生の調査・研究も大変なご苦労をされています。
発行元の掲載名でお願いですが、西日本新聞と記載されていますが、正しくは「西日本新聞印刷」です。
ご変更をお願い致します。