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2007年05月22日(火)
「教科書にない実験マニュアル」
『実験』をキーワードに検索していて見つけた本です。


「西脇永敏著・教科書にない実験マニュアル」
副題は「よくある失敗 役立つNG集」。
「化学」の実験にまつわる失敗談をまとめてあります。
たまには違う分野の読み物も面白いものです。
それと…大阪弁で語られているのがイイ。
(著者は大阪教育大の助教授先生ということです)

電子回路の実験とは異なり、いろんな種類のガラス器具、それに薬品(多くが液体)、試薬が使われます。
具体的にどんなモノなのか、文章だけではなかなか想像しにくいのですが、表紙にもあるような
面白おかしいイラストが載っており、失敗した当事者が困惑する様子が浮かびます。

たいていの失敗は手を抜いたときに起こります。
ガラスは割れる。薬品は変質する。
固まるモノもある。燃えるモノもある。くさいモノもある。
似たような名前でぜんぜん違う物質がある。
てなところが、失敗の大半でしょうか。

興味を引いたのが、携帯電話を水没させたときの処置。
電気屋が考えることといえば、ケースをバラして中身をむき出しにして、ドライヤーなどで熱風を当てて乾かすことくらいでしょう。
化学屋は違いますね。
おこなった処置は「減圧乾燥」。
水没してしまった携帯電話をデシケータ入れて真空引き。
真空ポンプで減圧すると水が蒸発。
30分で生き返ったということが書かれています。
なるほどです。

※著者西脇さんのホームページ↓
http://www.osaka-kyoiku.ac.jp/~rika/kagaku/nishiwaki.html

2007年5月22日 08時47分 | 記事へ | コメント(3) | トラックバック(0) |
| ・本 |
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真空デシケータですか。そりゃ効果があると思うけど,学校の理科室かいわいで仕事をしている人だからの発想ですね。私の身の回りどころか,コネを探しても携帯電話が乾くまでに見つかりっこないです。Hi
かつての職場では,われわれ電気屋と,バケ屋さんの発想の大きな違いを何度も味わいました。
2007年05月24日(木) 08:49 by 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO)
コンプレッサーは近所の工場を探せば見つかりそうですが、真空ポンプはねぇ。
そか、エアコンの工事で使うか。
電気工事屋さんに聞いてみる。
中一のとき,真空ポンプで引くとビーカーの水が沸騰する実験を見たのがとても印象に残っています。
そのとき,まさか真空を相手に(苦労し・悩むかな) 50年も仕事をするという我が身の将来を考えもしていませんでしたが。
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