CRT表面のノングレア処理が
仕事場で使っているディスプレーは「iiyama」のCRT。 <過去記事>
そのCRT表面のノングレア処理、写りこみ防止のコーティングがはげてきまして、
えらく見にくくなってきてしまったのです。
最初に気が付いたのはCRTの下のほうだけ。
長いこと使っているし、まぁ、しゃあないなぁっと思っていたのですが、
だんだんと画面中央のほうにまでハゲ(まだら模様)が進出。
画面の汚れを拭く度に、コーティング膜もいっしょにはがれる感じで、
はげてきたのです。
で、あまりに見にくくなってきたので、全部はがしてしまいました。
とはいっても、はがそうと思ってはがれるものじゃありません。
手持ちの溶剤をあれこれ試しましたが溶けません。
エタノールを布にしみこませて、画面をひたすらゴシゴシ。
その途中の様子です。
上側全体に黒いまだらが残っているのがわかるでしょうか。
これが反射防止のコーティング。
はがしている途中です。
ひたすらこすって全部はがしてしまいました。
で、現在はピカピカ。
ノングレア処理がなくっても背景が白い画面だとあまり気になりませんが、
黒い画面だと写り込みがちょっと気になるかなぁ。
でも、まだら模様の画面よりましです。
年代モノですし、まぁ、しかたありません。
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2007年11月24日 06時05分
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ノングレア加工をしたものを,きれいに剥がす方法は,永年メシのタネとして携わってきた CRT 屋 ですが,知りません。
逆に,光沢表面に,ほんのかすかな傷がついたときは,フェルト地のようなバフに,ベンガラ などをつけて“ポリッシング”という磨きをかけますが,かなり熟練と力に根気のいる仕事です。
通常考えられる機械的な摩擦(粗い布で強くこする)とか,耐薬品などでの損傷なきことというのです。アルコールやシンナー類,洗剤,化粧水などは分かるのですが,コーヒやコーラまでもが試験項目にありました。
いかに表面反射をなくして画面を見やすくするかという手段の一つが“ノングレア”なんですが,書き出すと長くなるので,いずれ「ちかまの余談・誤談」で書きましょうかな。もう設計やプロセスのほとんどが,忘却の彼方になってはいますが。
映りこみが少ない場合、ノングレア処理されてないほうが、明るくてくっきり表示されたような気がしましたが。
私の場合、画面の下のほうから剥がれが目立ち始めました。
もちろん,試験項目には,直射日光の当たる雨ざらしの屋外に何か月も放置する暴露テストもありました。
ガラス表面にシリカなどを焼き付けるのですが,その温度管理が悪ければ,耐久性が劣るのかも知れません。中をあけてみたら“N”とか“P”のマークがついていたりして。そのときは「ゴメンなさい」。
もともと CRT のスクリーン表面のガラスは,傷がつきやすいものですから,若い女性のお肌を触るようなつもりで(そんなん触ったことないが・・)取り扱えと注意していましたよ。
私も数年前にソニーのG520の膜ががちょび剥げしました…
で同様に気を使って剥がそうとしましたが埒があかんと
思いきってキムワイプ+液体クレンザー「カネヨン」で全剥きしてしまいました(笑)
結果、ものの数分で実用上問題無く作業終了しました。
その管もコントラスト低下で逝ってしまい管交換しまして、今はキムワイプで水拭きに徹しております。
ガラスそのものに凹凸をつけたものなら,薄れたり剥がれたりしないのですが,光沢表面にあとから凹凸をつけたものは,いずれ何らかの方法で剥げるものです。
はい,化けの皮が剥がれたのを,毎日拝まされています。この方は,経年変化で表面の凹凸が増える一方ですがね。Hi