ピン・ポン チャイム音 FFT
※=前記事=
・ピン・ポン チャイム音
・ピン・ポン チャイム音 圧電発音体タイプ
前にピンポン・チャイム音のオシロ波形をお見せしましたが、今回はそれをFFTして
「プツ音」発生の様子を観測してみました。
まずこれがスムーズにピンポン音を出したところ。
(クリックで拡大↑)
上側の波形が、観測した生波形。
中央がピンとポンの境目です。
前半(左側)がピンで1175Hz、後ろがポンの988Hz。
そして、下の波形がFFTした結果。
左端が0Hzで中央が2.5kHz。右端が5kHz。
1kHz付近に2つ山の基本が大きく出ています。
第2高調波が小さく第3高調波のレベルが高くなっているのが見えています。
さて、ピン・ポンのつなぎをスムーズにしないとこんなふうになります。
(クリックで拡大↑)
基本波の2つ山は同じです。
高調波もあまり変わりません。
大きな違いは基本波の下。
0Hz(DC)に向かってレベルが全体に上昇しています。
これが波形変化がスムーズでないときに出る「プツ音」の正体なのでしょうか?
※訂正!!
上にある2つの波形、FFTの観測点を間違っていました。
FFTを行ったch、スピーカ出力ではなくマイコンが出力するPWM波形(方形波)だったのです。
ピン・ポンの基本波に注目すると、2つの山のレベルが同じです。
本来ならレベルに差が出るはず。
それでミスに気が付きました。
それと、Cカップルしているオーディオアンプ、低域まで出過ぎています!
ですので、正しい入力波形とそのFFT結果はこうなります。
・スムーズなとき↓
・スムーズでないとき↓
このように、方形波入力をFFTしていたのです。
(入力波形の時間軸:5ms/div)
※スピーカー出力では
スピーカ出力をFFTしたのが下の波形です。
・スムーズなとき↓
・スムーズでないとき↓
入力波形取得の時間軸を「2ms/div」にしてみました。
FFTする周波数幅が12.5kHzになります。
・スムーズなとき↓
・スムーズでないとき↓
やはり基本波より低い周波数での変化が目立ちます。
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2008年1月12日 15時43分
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・電子回路工作 |
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修理前の「ポン」音のFFTと修理後の「ポン」音の
FFTに変化は見て取れない。
「プッ」音が弱くて短いのでFFTしてない可能性がある。
どうしても気になるのであれば、
「プッ」音だけを録音してFFT分析せよ。
しかし、それ以前に「プッ」音のFFT分析は
そもそも、意味がなかろうと思うのは私だけ?
つなぎ目に平らな部分(長周期)ができる=低周波成分の増加=FFTでDCが上昇という結果は正しいと思います。
たとえば3.8kHz付近とかで高周波分のベースラインの増加が見られます。平らな部分との不連続点による高周波成分でしょう。
この周波数成分でなぜプツと聞こえるのかは、人の声の音色と同じで判断するのは難しいのでは?
全体で50msとなります。
それより、大ミスしてました。
FFT波形、上側に表示しているスピーカ駆動波形ではなく、マイコンが出力している方形波(画面への表示は切っていた)だったのです。
FFT後のピン・ポン基本波に「レベル差がないやん」と思って見直したら、ミスしていました。
後ほど差し替えます。
(基材は仕事場ですので!)
回転系のノイズ分析や音声のパターン解析では、世滑軸を時間にして縦軸をFFT結果の重みを色変化にしたグラフを表示させてました。
TV番組で日本音響研究所とかが声の分析している時のグラフです。CoolEditProとかを使うと簡単に切り替え表示できます。私も音声データのノイズ除去に使ってました。
PCにマイクをつないで録音して解析させてみる、てなことも思ってみま
した。う〜ん。
「プツ音」の原因分析にそこまでしなくてもっ、ということでオシロによる
一瞬FFTでご勘弁下さい。
ですので、スピーカじゃなくって圧電発音体(発生できる周波数帯が高い)を
使った場合は気にならないわけです。
アンプに行く前の信号で低域カット(小さめのCでカップリング)というのも効果
がありそうです。
鳴っているのが単音だから気になるっというのもあるでしょうね。