たたら製鉄
図書館で調べたらこんな本がありました。
渡辺ともみ著「たたら製鉄の近代史」
出雲地方を中心に、たたら製鉄がどのように行われてきたかを
述べています。
とりわけ明治以降、高炉による近代的製鉄との関わりなど、興味
深い内容です。
図や写真が少ないのが惜しいかな。
「石見銀山」の記事にkazzさんがコメントされた「日立金属安来工場」、この工場
の話も出ています。
ここが作るカミソリ刃用鋼材の話、面白かったです。
私が毎日使っているいるヒゲ剃りメーカ「ジレット」が登場しておりました。
安来鋼(やすぎ はがね)=YSS(Yasugi Speciality Steel)なんですね。
そう、安来は「やすき」それとも「やすぎ」?
大田は「おおだ」でしたからね。
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2008年6月25日 05時57分
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正しくは「やすぎ」ですが、発音しづらいため「YASUKI」と表記されることもあるようです。
特殊鋼が製品なので量的には多くないですが、高付加価値で産業的には重要ですね。
戦時中に父が動員されて彗星のエンジン部品や連山のエンジンのコンロッドを作っていたと聞いています。
艦載機(グラマンやコルセア)が空襲に来て、ロケット弾を発射したときの不発弾を兵隊や工場のヒトが回収に言った話とか。
現代では原発のタービンブレードなんかも特産品です。(笑
ドイツのカミソリ(ゾーリンゲン、ジレット等)の刃の材料として輸出され、製品を「舶来品」としてありがたがる話も聞いてます。
「日立金属安来工場が生産している鋼材で…」という解説が続きます。