鉄の歴史村・鉄の未来科学館
奥出雲たたら製鉄をめぐる小旅行、たたら角炉伝承館の次は
雲南市吉田町の「鉄の未来科学館」。
道路脇に置かれた「お釜さん」が出迎えてくれます。
通常の向きに設置していると雨が溜まるのでしょうね、ひっくり返して
置かれています。
こんな看板が。
昭和61年ということは1986年。
さすが故竹下登氏の地元。
当時、竹下さんは大蔵大臣かな。
ほんと立派な施設です。
見学料は3館共通で1000円。
(鉄の未来科学館、鉄の歴史博物館、菅谷たたら山内の3館)
入館しましたら、またもや貸し切り状態。
残念ながら目玉の(大がかりな)展示物は模型ばかり。
イギリスの鉄鉱石にコークスで製鉄する高炉の模型。
それと、日本でできた洋式高炉の模型。
もうひとつが「たたら」の模型。
たたらは、このあと行こうとしている「菅谷たたら」の地下構造を見せています。
模型・模造品しかしかたないこともあるでしょうが、これらの展示物には
感激しません。
二つある高炉の模型、せめて断面あるいは内部構造を見せてくれていれば
また違ったのでしょうけれど。
せっかく広い建物です。
高炉の中に入ってみる、てなことができていればと思うのです。
ちょっと残念。
たたらの模型は「奥出雲たたらと刀剣館」のほうが良くできていましたよ。
で、女房が「おもしろい」っと、何度も試していたのが「制振鋼板」の実物。
U字形にした普通の鉄板は「お寺の鐘」状態なのですが制振鋼板だと「ボコッ」としか
音が出ません。
これはスゴイ。
それと、たたらで作られた「鉄」の実物。
自由に手で触れます。
磁石にくっつくというので、いくつも磁石が置いてあります。
さてさて。ここを訪れた時、すでにお昼を回っていました。
おなかもへっています。
しかし、なにせ田舎。
ここに来るまではずっと山道、食事できそうなところはありません。
科学館の受付で「どこか食事できるとこありますか?」って聞きましたら、
「すぐそこ。連絡しておいてあげる。見学したあと寄って」っと。
それが「食の幸 ふる里屋」。 車を止めた駐車場のまん前。
↓
科学館を見たあと、寄りました。
準備しておいてもらえたので、食事が出てくるまでほんのわずか。
ここがよかったのです。
「今日はおそばとかやくご飯の定食しかできないのですよ」
っということだったのですが、それが最高でした。
「できあがるまでこれをどうぞ」っと、まずでてきたのが「タケノコ」。
しばらくして出てきたのがこれ。
かやくご飯は「生姜ごはん」。
新生姜で炊き込んだ山菜ごはんです
それにそばが二皿。
「その辺で採れた」という山菜各種。
キュウリの浅漬けも地元で採れたもの。
「お口にあいますかどうか?」っと心配されていましたが、
こんなの大阪では口に入りません。
大感激!
そして、ここの座敷の敷物にまたまた感激。
「がまのむしろ」なんです。
解説↓
「寝てみてくださいよ」っということで、ごろり。
畳とは違う感触でいい気持ち。
科学館よりこちらのほうに感激していました。
「前もって言ってもらえればあれこれ用意できますので」
ということです。
・連絡先:食の幸 ふる里屋
〒690-2801 島根県雲南市吉田町吉田
TEL:0854-74-0231
※鉄の歴史村案内 …pdf
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2008年7月16日 21時45分
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そうすると、がぜんあの有名な山陰の青銅器時代がおわり日本海沿岸には四隅突出墳丘墓が作られ鉄器の製造が行われたあたりに感心が行きます。当時は、西谷と安来-妻木晩田の2大勢力が形成され、そのどちらかがヤマト王権となったと考えられるのですがどちらなんだろうと思ったりもします。