「和鋼博物館」
たたら製鉄をめぐる小旅行、最後に寄った「たたら」関連施設が
安来市の「和鋼博物館」。
市立図書館が併設されています。
博物館前には大きな鉄塊「ケラ」。
たたらが生み出す鉄。
この中に日本刀の原材料である「玉鋼」が入っています。
そしてもう一つの鉄塊が置かれています。
「D51」蒸気機関車。
元はJR米子駅前に置かれていたものが、博物館開館の際に持って
こられたとのこと。
この「D51488」は昭和15年製造。昭和50年に廃車。
およそ229万kmを走行。ざっと地球を57周した勘定。
安来といえば「どじょうすくい」。
記念写真撮影用にこんなのが。
中にはいると…「AED」。
さすがです。
残念ながら館内は撮影禁止。
展示物など紹介できません。
しかし、エントランスにすばらしいものが置いてあります。
天秤鞴(てんびんふいご)の実物。
この上に乗って「たたら踏み」を体験できるのです。
実際のたたらで使われていて、それが和鋼博物館に寄贈されたもの。
明治17年作。 ←今も作動するのですからすごい!
天秤鞴(てんびんふいご)の構造図↓
「たたら」を踏むわたし↓
↑
左下に見えている黄色のテープがヒラヒラしているところ、
これが空気の噴き出し口。
けっこうな勢いで出てきます。
踏み台を上から見たところ↓
鞴の可動部からの空気漏れをどうして防いでいるのでしょう。
現在ならいろんな素材が使えますが、昔の人はどうしていたのか?
その様子が見えます。
踏み台の周囲に「モフモフ」したのが見えているでしょう。
これで空気漏れを防いでいるのです。
素材は「タヌキの毛皮」。
鍛冶場で使われる手押し鞴でもタヌキの毛皮が使われています。
毛が抜けにくいとか緻密で漏れが少ないとかいろいろ利点があるのでしょうね。
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2008年7月30日 06時16分
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現代でいう人力送風機とでも言いましょうか。
出雲大社のお隣、古代歴史博物館にも展示されていますよ。
機会があれば、お立ち寄りしてみては…
前々回の旅行では出雲大社も通過しただけでした。
製鉄の神様「金屋子神社」にも行ってみたい。
「ハンダ付け」には関係ないかな?
「もののけ姫」に出てきた「ふいご」は「足踏みふいご」。
片側2〜3人、両側に分かれて踏んでいたでしょう。
この「てんびんふいご」はそれ以降に「発明」された「新しい」もので、一人で踏みます。
「たたら炉」の左右に2基置いて送風。
一人のチカラでも十分な風量が得られていたのでしょうね。
足踏みふいご参考写真:和鋼博物館行事 古代たたら操業