デジタルオシロが苦手なもの
「オシロスコープ放出」のコメントに書いていますが、デジタルオシロスコープには苦手なものがあります。
単発現象は取り込みに成功すれば確実に表示してくれます。
でも、アナログオシロが普通に表示できるものが表示できない(ことがある)、
要注意です。
何かサンプルがないかと引っ張ってきたのがこれ。
昔なつかしいテストオシレータ。
真空管式です。
これで10MHzのAM変調波を出力。
アナログオシロで見るとこんな具合。
上が10MHzの高周波。下が変調波。730Hzくらい。
これをhp社のデジタルオシロで見ると↓
いちおう見えています。
でも、オシレータの周波数ダイヤルを少し触ると…
ほら、似てもにつかぬ波形が高周波表示側に現れます。
いわゆる「エイリアシング」。
※解説記事
・デジタルオシロとアナログオシロの違い
エイリアシングがおきていないか、あるいはサンプリング間隔に達しない細い
パルスが入っていないかをチェックするための「エンベロープモード」や
「ピークデテクト機能」が装備されています。
このhp社のにはピークデテクタが入っています。
でも、ノイズっぽい表示になります。
単発波形として見る分にはこうして「50MHz」の波形もとらえることができます。
画面の右下に「毎秒2Gサンプル」となっているのが表示されています。
仕事場には古〜いアナログオシロが2台ありますが、こんな理由でこれらは
捨てられ(!)ません。
(そのうちの1台はアナデジなのですよ。今となっては貴重)
今回はデジタルオシロだから放出、ということでございます。
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2009年2月3日 09時30分
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テクトロの478や2230を思い出します。あれは慣れるととっても便利でした。
完全デジタルの2430はサンプリングが荒くて使いにくかったですね。
ナイキスト、エイリアシング、コサインロールオフ、オーバーサンプリング、ΔΣ・・・A/D変換で良く使う言葉。
#年代物のテストオシレータ、なかなかイイですねぇ〜。