導通チェッカーの音を大きくしたい
新型導通チェッカー組み立てキットの頒布を始めたのが2008年9月。
もう2年以上も前になります。
基本機能以外にあれこれリクエストがあり、ちょっと変わった専用機を
作ったりもしました。
そんな中、一般的な話として多いのが「もうちょっと音を大きく」という
希望です。
このチェッカー、ちょっとでも報知音を大きくと、「マグネチック・サウンダ」
を採用しました。
でも、形状的な大きさの制限から「むちゃくちゃ大きな音」にはなって
いません。
室内の机上での作業ではで十分な音量ですが、屋外となるともの足りません。
そこで秘策です。
こんな方法を試してみました。
まず…基本方針
・マグネッチックサンダをやめ圧電発音体にする。
それを高電圧で駆動。
・高電圧の発生には「コイル」を使う。
使った圧電発音体は「村田」の「PKM13EPY」。
現在のSD1209T3と形状的に似たようなものです。
そして、高圧発生用コイル。
こんなの市販品にありません。
ですんで、百均屋で売っている「防犯ブザー」から取り外します。
近所で買ったのはこんなのです。
ケースや電池は不要。
欲しいのはこれ↓
防犯ブザーの発音体につながっています。
便宜上、左から1,2,3とピン番を付けておきます。
接続先は
1:圧電発音体に
2:電源に
3:駆動トランジスタのコレクタに
というふうになります。
※メモ
1-2間 69mH 164Ω
2-3間 1.2mH 5.5Ω
1-3間 88mH 169Ω
そして、現状の導通チェッカーから、マグネチックサウンダとR15の
ジャンパー線、D5ダイオードを外します。
しかし… このままではコイルが入りません。
ケース高が不足。
コイルを寝かして置くと、ケースの上蓋が閉まらないのです。
どうしようかと…
そこで思い切って…
基板に穴を開けちゃいます。
穴径「8.5mm」。
先に3mmくらいの小穴を開けてから、太いドリル刃にに交換。
穴の左側と下側に走っているパターンは電源ラインです。
これを切ってしまわないように。
基板の裏には、Q2トランジスタのコレクタから出たラインが
走っています。
これは切れてしまいますが、かまいません。
この穴にコイルを立てて挿入します。
クズ線で空中配線。
基板の裏面はこんな具合。
どのくらいの駆動電圧かと言いますと
(クリックで拡大↓)
上から
ch1:Q2ベース 駆動信号
ch2:Q2コレクタ
ch3:圧電発音体駆動電圧(BZ-)
120V(p-p)出ています。
発音体の共振周波数がありますので、導通チェッカーを設定モードにして
周波数を選びます。
低い周波数より4kHz以上のほうが良さそうなのですが、現在はマグネチック
サウンダに合わせているので、2kHzが中心。
このあたり、設定を見直さなければなりません。
そして、ブザー報知時の電源電流が増えます。
設定する周波数にも寄りますが、報知時は60mAを越えます。
(待機時はこれまでどおり)
報知音、サイドパネルに開けた穴から出ているというより、ケース全体が
鳴っている感じになります。
村田の発音体、オーバースペックで使うことになるので寿命が心配かと。
さて、いかがでしょうか。
どなたか試してみませんか?
※発音体を他社製品に交換してみる
・導通チェッカーの「発音体」 :2013年01月18日
RSオンラインで入手できるマグネッチックサウンダに交換してみる
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2010年12月18日 07時46分
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それをケース外に取り付けるほうが良いかもしれません。
周波数設定はマイコンのプログラムを変えれば対応できますんで。