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2011年03月24日(木)
電池電圧チェッカーの指示値と内部抵抗
電池電圧チェッカーの指示値交流定電流方式で計った電池の内部抵抗
比べてみました。

三洋のeneloopが3つ(買った時期、使用頻度が異なる)と松下(やっぱ大阪人は
松下という呼称 せめてナショナル パナソニックはちょっとねぇ)の充電式エボルタ、
そしてLEXEL E-KEEP単3
とりあえず先に全部の電池を充電。



   ※充電器下の表示器は これ 

ただし、一番古いeneloop(ここの写真でAと書いてある電池)は劣化で急速充電
できないんで、無制御型充電器(NC-430)を使用。

電池電圧チェッカーは1Ω負荷。
負荷電圧とドロップ電圧(黒ボタンを押す)を計ります。



内部抵抗測定回路は四端子プローブじゃなく、電池ホルダーを使用。
ここでおよそ10mΩの接触抵抗が発生します。



さて結果です。
電池種別と1Ω負荷電圧そして()内がドロップ電圧(無負荷電圧−負荷電圧)、
それに交流定電流方式で計った内部抵抗(mΩ)。

(A)三洋 eneloop  1.18V(0.25V) 214mΩ
(B)三洋 eneloop  1.33V(0.11V) 63mΩ
(C)三洋 eneloop  1.35V(0.06V) 25mΩ
(D)松下 エボルタ  1.30V(0.07V) 26mΩ
(E)LEXEL E-KEEP   1.34V(0.08V) 38mΩ

それぞれの電池は以下のような状態
(A)初めて買ったeneloop。 もう急速充電できない。
  DiMAGE7iで使い倒した。
(B)まだ大丈夫。 2007年2月にDiMAGE7i用として購入。
(C)一番新しいeneloop。 最近はストロボで使用。
(D)この実験の時に買った残りでほとんど未使用。
(E)2007年3月にやってきた。
  DiMAGE7iに入れっぱなしだったりストロボで使ったり。


ドロップ電圧と内部抵抗の関係、いかがでしょうか。


※追記
上の実験は「充電状態」の電池でした。
「放電した電池だとどうなるの?」っとこの放電器で、1.0Vまで放電して
試してみました。
放電負荷は1Ω。 定抵抗放電です。
放電完了後2時間くらいしてしてからの測定です。

(A)三洋 eneloop  1.06V(0.13V) 82mΩ
(B)三洋 eneloop  1.05V(0.12V) 45mΩ
(C)三洋 eneloop  1.11V(0.06V) 30mΩ
(D)松下 エボルタ  1.17V(0.09V) 35mΩ
(E)LEXEL E-KEEP   1.06V(0.07V) 43mΩ

あまり使っていなくてまだまだ元気な電池、(C)と(D)は電圧が回復しています。

ヘタっていたはずの(A)、内部抵抗がずいぶん小さくなっています。
そして、電圧ドロップも小さくなっています。 でも電圧は低いです。

ヘタり具合、(B)は(A)に近くって、(E)は(B)に近い、てなところでしょうか。


電池の寿命判断という話しになると、
・急速充電できないような電池は寿命。
・充電後、負荷をかけたときのドロップが大きくなるとそろそろ寿命。
・内部抵抗測定による寿命判断は充電してから。
てなところでしょうか。



2011年3月24日 09時01分 | 記事へ | コメント(1) | トラックバック(0) |
| ・電子回路工作 / ・電池 |
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私が欲しいデータが取れてます。
ありがとうございました。
これを見る限り見事に相関が取れていますね。
見た目だけでは科学的ではないので
エクセルで相関係数も計算してみました。
直流と交流の測定値の相関は
0.998158367554081
でした。

結果を見てからなら何とでも言えますが、
当たり前といえば当たり前ですですよね。
お手数をおかけしました。
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