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2012年02月17日(金)
百均LEDランプを定電流化
今さらですが、百均屋さんで買ってきたLEDランプ(単3電池1本仕様)
を定電流化してみました。

使ったランプはこれ↓




「2WAYランタン」と呼ばれているもので、あちこちで構造とか電気的特性が
見つかります。

100均LEDライト>シルク 2WAYランタン:jr7cwksぶろぐ
ちょっと奥さん 2010/06:

電池のプラス極が接触する部分(写真の透明樹脂内の白いところ)に
昇圧回路が組み込まれています。
まぁ小さいところにうまいこと組まれているのです。

私が買ってきたものはこんな具合。
電源電圧と電源電流、そしてLED電流。
1.5V 0.19A  45mA
1.4V 0.16A  38mA
1.3V 0.13A  30mA
1.2V 0.12A  28mA
1.1V 0.10A  21mA
1.0V 0.09A  17mA
0.9V 0.08A  15mA
0.8V 0.05A   6mA

電池の電圧が落ちるにつれ、LED電流が少なくなって暗くなってきます。
 ※オリジナル回路は平滑コンデンサが入っていないので、
  パルス波がLEDに流れます。その平均電流です。

反射板と外側透明樹脂の間が空いているので、この部分に定電流回路を
組み込んでみることにしました。
元の昇圧回路は使いません。
LEDだけ使います。
反射板中央の穴にLEDを挿入してホットボンドで固定。

使ったICは直近のコンデンサで解決の「TPS61070」
このときのが残っていたので、その活用です。

メーカー(TI)のサンプル回路。

  (クリックで拡大↑)

こんな具合にしています。


R1とR2をパラにしているのは40mAくらい流そうとした手持ち抵抗
の関係です。
FB端子の電圧が0.5Vに制御されるので、約37mAのLED電流になります。

サンハヤトのシール基板「ICB-058」にICをハンダして、あとは空中配線。
反射板の横にホットボンドでぺったんこ。

ねろねろとエエかげんにくっつけてます。
   2液ボンド(エポキシ接着剤)より扱いが楽なんで…
   温度を低くしたハンダゴテの先を当てれば、溶かし直して
   修正もできますんで便利です。


そうそう。
LEDを反射板の中心穴にぺたっと貼り付ければ、ほぼ焦点に来るようで光束が
収束され明るくなります。

電池プラス極接触部から赤黒のリード線を引っ張り出して電源供給。



フロントの防護板をネジ止めして完成。




電源電圧と電源電流の関係はこんな具合になりました。
1.5V  0.10A
1.4V  0.11A
1.3V  0.12A
1.2V  0.14A
1.1V  0.15A
1.0V  0.17A
0.9V  0.10A

1.0Vでは起動できず、1.08V以上でオンします。
徐々に電圧を下げると0.87Vまで動作しています。
ただし1.0V以下になるとLED電流が落ち、暗くなってしまいます。
1.0V以上ならLEDは定電流動作して明るさは変わりません。

電源側の消費電力0.15〜0.17W。
LEDの電力は定電流になっているので約0.11Wとほぼ一定に制御
されます。
  (電流検出抵抗の分を入れた負荷側電力だと0.13Wほど)
オリジナルのままより、ずいぶん効率が良くなりました。

電圧が下がってシャットダウンすると電流がほとんど流れなくなるので、
充電池での運用に良さそうです。



2012年2月17日 16時43分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| ・電子回路工作 |
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