ニックネーム: 居酒屋ガレージ店主
★ZAQのBlogari停止のため、あれこれ「データ吸い出し」対策しています。 新規記事はとりあえず停止。 コメント書き込みはまだ有効です。 (JH3DBO 下間憲行)
2012年09月05日(水)
「地震展2008」
またまた東成図書館にあった本。
大阪市立自然史博物館・第37回特別展 「地震展2008」
サブタイトルが 「−今わかっていること・知ってほしいこと−」




当然ですが「311」の前。
2004年のスマトラ大津波の解説は出ています。
石垣島の津波石や北海道厚岸の津波堆積物の写真もあります。

そして岩手県田老や小白浜の大防潮堤の写真も。
その解説文↓

「街を取り囲むように防潮堤がそびえ立ち… 
     津波から街を守ります。」

この文の後にこれが続きます。

「ただし、防潮堤を越える大きな津波が来襲する可能性
 もあり、高所に逃げるための避難路が確保されており、
 避難がすみやかに行われるようになっています。」

この想定、今となっては空しいよう…



さて、地元の大阪。
「上町断層」に関し、こんな記述があります。

・松屋町筋東側の崖は6000年前の縄文海進の時期にできた
 海蝕崖。 実際の断層はもう少し西。
       (これは聞いたことがあった)
・上町断層をはさんで西と東で地層に800mの高度差がある。
・火山灰層を調べることでその動きが分かり、80万年前の
 地層で400m、つまり1000年で0.5mの動きとなる。
・しかし、あちこち調査しても9000年以降に活動した痕跡が
 認められない。
・上町断層が活動を沈静化させていったのか、この1万年だけ
 鳴りを潜めているのか… わからない。


マグニチュードの話ではこんなことも。

・震源断層の大きさはほぼ地震の規模に比例。
・M5で断層の長さが3km。
 M7で30km。 M9だと500kmに。
・断層の破壊開始点から拡大する速度はおよそ2km/秒。
 M7の地震だと十数秒間。
 M9の地震だと3〜4分の揺れになる。

以前、河田惠昭先生が言ってたことそのままかと。
311の地震の時、最初の気象庁発表のマグニチュードが
えらく小さくなってました。
「こんだけ長いこと揺れたんだからもっとでかいやろ」
っと、この河田先生の談話を思い出して思ったものです。

このあたりも解説があって、
・地震計の振幅に基づいたマグニチュードでは8を越えると
 正しい大きさにならず、8.5くらいで飽和する。
・それを解決するため地震で動いた断層の面積からマグニ
 チュードを求める方法が考え出された。
     (金森博雄さんが考案)

ということは、面積も長さに比例してるんで、揺れ時間で
だいたいのエネルギーがわかるということになります。
311に関しての気象庁発表マグニチュード、ほんとえらい
小さかったですもの。
調べたら、最初の報道が7.9。
これでも十分に大きいわけですが、こ数字が油断を生んだのかも。
8と9で30倍ほどエネルギーが違いますから。


マグニチュード:Wikipedia



2012年9月5日 15時16分 | 記事へ | コメント(1) | トラックバック(0) |
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2012年09月07日(金) 08:05 by 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO)
「地震」「津波」の次は「火山」か?!
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