ホットカーペットのコントローラ修理
20年選手のホットカーペットが通電しないという症状。
つまり、暖かくならないという致命的故障です。
もうこれれを使う季節ではないんですが、まだしまい込むには早いかなぁ。
自宅の道具でざっと調べたら、原因はスイッチの接触不良。
全面が2領域に分かれ、それぞれ独立してオン・オフできるようになっています。
それを入り切りする波形スイッチの接点がアウト。
導通が不安定になっています。
何度も入り切りしてもたまにしかオンしない状態です。
基板には珍しい色のデバイスが乗ってましてちょい注目。
↓
緑色のTO-92って珍しいんでは…
「PUT」です。
温度コントロールはリレーで100V系を切断しています。
SCRとともに、そのリレーを制御。
仕事場へ持ち込んで修理開始。
基板からスイッチを取り外します。
ハンダを吸ったところ↓
スイッチの足6本はしっかり曲げてあったのですが、片面基板ですんで
比較的簡単に外れます。
さて、スイッチの解体。
外枠金具のツメを曲げて接点部の箱構造を保持しています。
このツメ4本を真っ直ぐにすると、接点部が外れます。
慎重に解体。
この部品入れの中で作業です。
どんな部品が転げ出すかわかりませんのでねぇ。
出てきた可動接点部。
開閉時のスパークでしょう、接点が汚れています。
アルコールに浸して歯ブラシでゴシゴシと洗浄。
キレイになります。
箱の中の固定接点も黒くなっています。
それよりホコリがいっぱい出てきました。
これではまともな接触は期待できません。
20年以上ですからねぇ。
アルコールを使ってゴシゴシ洗い流し。
無事に組み立ても完了。
自宅での試運転もOK。
まだしばらくは使えそうです。
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2013年4月8日 23時17分
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私が所有している三菱の2SC738も緑色です.その他の色では
日立の2SC458のローノイズ版がオレンジ色でしたね(通常版は黒).
トランジスタ規格表には外形と共に色も記載して欲しい・・・
★2006年07月06日:昔のトランジスタには「味」がある
オレンジ色の石が写っています。
もう国産「PUT」がありませんのでねぇ。
忘れた頃にやってくるモータ制御回路の修理(私の設計じゃない)で必要なんで、
いくつか確保してあります。
PUTは海外製であるようなので、心配はしていないんですが…。