機械メーカーが言う修理不能品を復活#2
修理依頼の飛び込み電話がありまして、朝から羽曳野まで行って
きました。
以前の機械メーカーが言う修理不能品を復活と同じく、NC装置
のCRTモニターがその原因。
「文字が暗くて見えない」という症状です。
30年選手ですが、装置そのものは正常に運転できています。
しかし、CRTがヘタってきて、データ設定などができないという
わけです。
CRTへのビデオ信号はコンポジットじゃなく、HとVの同期信号が
別経路で来ていました。
で、あれこれやって修理は無事に成功!!!
これがその制御卓。
![](../img/img_box/img20130422144229496.jpg)
モニターが上下に2台ありますが、上のは予備機。
CRTはやはりアンバー(橙)色の表示でした。
メーカーに送ったが、「CRTモニターは修理できない」と
点検費用だけ取られて帰ってきたと…。
そして、この記事を検索で見つけて、「藁をもすがる思い」で
電話したとのことです。
「どんな語句で検索されたんですか?」っと聞きますと
『白黒 CRTモニター 修理不能』とのこと。
トップではありませんが、確かに以前の記事が何ページ目
かに出てきます。
ひょんなことからお役に立てたようです。
さて、ここで機械系の皆様にHELPです。
修理作業完了後の雑談の中でこんな相談を受けたのです。
工場は「パンチングメタル製造加工」。
いろんな厚みの金属板にさまざまな形状の穴を開けて
パンチングメタルを作っています。
大きさいろいろ、特注品ばかりの少量生産。
これがそのプレス機。
「JIRO」と名が付いています。
17年前に逝った私の親父と同じ名前です(笑)
![](../img/img_box/img20130422144553740.jpg)
写っているのはプレス部分だけです。
ワークである板を動かす部分はもっと大きいのです。
そのプレス機に板をセットしたとき、板の端とプレス上部に
あるピンの距離を確認したいとのことなのです。
これがプレスの部分。
![](../img/img_box/img20130422144857893.jpg)
上から突き出しているピンが上下して、その下にある板に穴を開け
ます。
穴が開いたら板を定ピッチ送って次穴に移ります。
板の端をゼロとして、プレスのピン端までの距離を手軽に
読めればという要望です。
プレス停止中にワークの位置を手軽に確認できればなぁ、
ぱっと当てて計って、取り外して次工程へ。
ということなんです。
下手な図ですがこんな雰囲気です。
(クリックで拡大↓)
![](../img/img_box/img20130422145203156.png)
・板の端からピンまでの距離はmax50mmもあれば。
・精度はノギス程度で良い(5/100mmほど)
・板厚はさまざま。 0.8mmくらいから6mmくらい
・板表面とピン下との隙間は数mm〜20mmくらい
「ノギスを立体的」にしたような、スライダーから垂直
にピンに当てる凸形金具をくっつけたようなものがイメージ
でしょうか。
底部に板端の引っかけ段差を作ってけばそこがゼロ基準に
できそうです。
このスライダーの移動量をリニア・パルススケールで
読み取ってデジタル表示できればなぁ…
こんな要望です。
ボランティアじゃなくって、ちゃんとした仕事の相談です。
いかがでしょうか?
・世の中に流用できるようなモノはあるか?
あればそれを改造とかでも可。
・メカ回りの設計製作は可能か?
・パルススケールの選定。
・電気回りはどう? (私の仕事も欲しいし)
・現場は大阪府羽曳野市。
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2013年4月22日 14時38分
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プレス工場なら7セグLEDで表示すれば良さげです。
ちなみに、デジタルノギス DRO で検索するといろいろ出てきます。
ノギスの固定治具やゼロ調治具をどうするかが問題ですが、
手工具的なモノになるのか、プレスに装備するのかでコンセプトは変わってきそうです。。
手工具的な物ではピン=ワーク端距離を5/100に収めるにはかなり工夫が必要でしょう。SUS削りだしのアタッチメントを考案してデジタルノギスのデプスゲージを使うとできそうです
ワークがX軸方向にのみスライドするのであれば店主様のお仕事につながりそうな機械がプレスに取り付けられそうですが。。
多分現場の仕事は荒いのでノギス流用よりも専用品(NSDとかBプラス)を使う方がよろしいかと。
CRTはうちの現場でも苦労してます。少し前まではナナオがスキャンコンバータ(FAバーター)を作ってくれていたのですが製造中止になったみたいですね。 8ピンデジタルRGBと赤外線式のタッチパネルの組み合わせで現場で大量に使われてるので。。
簡単にコンポジット変換できると良いのですが。
今回のはariiさんのおっしゃる「手工具」。
機械本体に固定しちゃうものじゃありません。
ノギスの改造、簡単にはいかないでしょうね。
「コレだと改造できる!」てなものがあれば良いのですが…
ダイヤルゲージのカタログなどあれこれ見ています。
でも今回の用途に適合するようなものは見いだせていません。
専用品を新造しなければならないかなぁっと。
ワークの端に引っかかる段差を底面に持ったベースがあって、
その上部に凸形の可動部を置き、なめらかにスライドできるようにしてピンに接触させ測長。
測長の方法にデジタルノギスの機構が使えるかもしれません。
しかし、改造より小型のパルススケールをくっつけるほうが早いかもしれません。
は機械的にという意味です。