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2013年04月25日(木)
AVRマイコンのAREFピン
ちょっとメモ。

AVRマイコンのAREFピン、普通はA/Dコンバータの外部基準電圧を
つなぐわけですが、1.1Vと2.56Vの内蔵基準電圧も装備しています。

A/D制御レジスタの設定でこれらを切り替えします。
こんな具合。
(クリックで拡大↓)


この表の最後、REFS2,1,0がすべて1の時、内蔵基準電圧2.56Vが
有効になって、ノイズ低減のためにAREFピンにコンデンサを
つなげられるようになっています。

A/Dコンバータの周辺概略回路はこんな具合です。
(クリックで拡大↓)


この設定だと、内部基準電圧の経路がAREFピンに出てくるように図示
されています。
つまり… 2.56V基準電圧が外で使えるかも。 です。

直接負荷をつなぐのはまずいでしょうが、OP-AMPをバッファにして
取り出せばIC内部の基準電圧が外で利用できそうです。
負荷抵抗でどのくらい変動するか、計ってみました。

チップは手元にあった「ATtiny861V」。20ピンのICです。
無負荷で出てきた基準電圧値は「2.5320V」。

まずはどれくらい電流が流れるのかから調査。
テスターを電流レンジにしてAREFピン間に100Ωの抵抗を直列に入れて、GNDと+5Vに接触させます。

  GND側:4.3mA   +5V側:0.17mA

流れ出し側の電流が大きくなりました。

次にGNDあるいは+5Vにつなぐ抵抗値を変えて、基準電圧値が
元の値からどれだけ変動するかその増減を読みとります。

負荷抵抗 GND側  +5V側
−−−−−−−−−−−−−−
 2MΩ  -0.1mV  +0.1mV
 1MΩ  -0.2mV  +0.2mV
100kΩ  -1.8mV  +1.6mV
 10kΩ -16.7mV  +1V以上

負荷が2MΩを越えると、GND、+5Vともドロップは感じません。

バイアス電流の小さなFET-入力OP-AMPじゃなくても、バイアス電流が
数百nAの普通のOP-AMPでも大丈夫そうです。

アトメルのアプリケーションノートを探してみましたが、
このような応用は見い出していません。
内蔵A/Dの基準電圧と同じ値が外部で利用できるのですから
ちょいと便利かも。


※応用
外部に出したVrefを使ってA/Dをバイポーラ入力に




2013年4月25日 13時01分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| ・電子回路工作 |
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