オリンパス製フラッシュFL-50Rの発光時間
オリンパスのフラッシュFL-50R不調を調べるついでに、
このフラッシュの発光時間を計ってみました。
※価格.comのクチコミでうだうだと報告しています。
・質:閃光時間と光量について
フォトトランジスタで発光を検出してオシロスコープで観察します。
こんな回路です。
電源は1.5V単3電池。
フォトトランジスタはシャープ製PT501A。
できるだけ高速応答するようにと負荷抵抗は470Ω。
発光波形の観察は2系統で行います。
CH1はフラッシュの光をダイレクトに受け、出力が
飽和状態(電源電圧1.5Vいっぱい)になります。
CH2はフォトトラの頭をアルミテープで巻いて遮光。
強烈な光を遮り、飽和しない状態を作ります。
つまり、CH1では持続する発光が弱くなるところまで観察
でき、CH2で発光強度の大きな部分(被写体の照射に有効
なエネルギ)を観察します。
実際の工作物はこんなの↓
電池ボックスの横にフォトトランジスタと抵抗を空中配線。
CH2側のフォトトラの頭をアルミテープで巻いて遮光しています。
※4重くらい巻いてますがそれでも光は通します
フォトトラ頭部の拡大↓
フォトトランジスタとフラッシュ発光面の距離は約20cm。
だいぶ近いです。
フラッシュFL-50Rはマニュアルモードでの発光。
発光量を1/1(フル発光から)1/128まで変化させ、発光持続
時間と発光量をオシロで見るわけです。
M-ZOOMモードで「12mm」(対応レンズ:フォーサーズ)にしています。
フル発光でGN 28です。
撮影に有効な発光時間はCH2のほうを見れば良いかと思います。
発光時間だけじゃなく、光量は積分値として撮影に関係してきます。
オシロスコープの時間軸を適時変えていますので、
波形とともに時間軸の数値に注意してください。
さて波形ですが、ZAQのブログの容量がひっ迫しているので
価格.comの絵をリンクしておきます。
・1/1 GN28 フル発光
・1/2 GN20
・1/4 GN14
・1/8 GN9.9
・1/16 GN7.0
・1/32 GN4.9
・1/64 GN3.5
・1/128 GN2.5
1/1フル発光の場合は、徐々に光度が低下している様子が見えています。
また、1/64発光、1/128発光ではCH2の波形を見ると、発光時間
だけでなく、CH2ピークの光量がずいぶん低くなっています。
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2013年9月30日 21時27分
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立ち上がりの膨らみ方(2次微分)の違いは、フォトトランジスタの時間応答が遅いせいでしょうかね。
http://bbs.kakaku.com/bbs/10603010123/#16656899
LEDを照射してフォトトラ出力の遅れを観察しました。
非飽和状態だと10uS程度の遅れですので、先の実験での
時間軸(200uS/div)だとほぼリアルな発光の様子を捉えて
いると考えられます。
いかがでしょうか。
厳密な意味での直線性は別として、明るい・暗いの時間変化は間違いなくしてるわけでして。
電気的には、デューティ50%で点滅させれば平均値は半分になります。
しかし、これでは受光素子の直線性テストにはなりません。
そうか。
光源との距離を変えればいい?
距離2倍で1/4だっけ。
でも、厳密に点光源じゃないし…
光源と受光側に指向性がある場合、光軸あわせがむつかしい。
非飽和で1Vにして、ND8をかませば125mVになればOKということですな。