不思議な名称「不思議遊星ギア」
出窓に登場さそうとしているプチ電車シリーズ、その駆動
(傾斜させた線路に沿ってテグス糸を巻き上げる)用モータ、
こんなのを使おうとしています。
減速機部をバラした様子です。
その減速機構の名前がすごいんです。
不思議遊星歯車!!
遊星歯車という名前だけでもかっこいいのに、その頭に
「不思議」と付くんです。
ほんとに不思議。
一段だけの減速部なのに「1:105」の減速比(らしい)。
中心のギア(サン・ギア:太陽ギア)が10歯。
遊星部のギアが15歯。 (これは減速比に関係しない)
そして、外側の固定部(モータ側)と駆動軸部のギアが
それぞれ40歯と42歯。
この歯数の差で、同一円筒状に入った駆動部が回転するんですな。
タミヤの遊星ギヤーボックスだと3段使わないと実現できない減速比。
遊星歯車機構は英語だと「planetary gear mechanism 」。
「不思議」付くとどう表記するんだろ。
オルダム継手にも感激でしたが、こいつもただ者ではありません。
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2014年1月20日 14時01分
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先日、グリスアップしたもので妙に存在感があり、思わず思い出してしまいました。
全長を短くしたうえでの大きな減速比を得るようです。
その差が1、2、3,4・・これ以上となると、これまた動かないような気がします。
遊星歯車の歯をスリムにするのかな。
模型があれこれ出てきます。
回転側歯数と固定側歯数の差はわずかだけしか許容できないでしょう。
これ、回転側軸にチカラを加えても中心ギアは回りません。
(減速比が大ということもありますが)
普通の遊星歯車(1:4とか1:5)だと増速も可能。
誰が考えたんだろうねぇ。
「不思議」という接頭語を付けた感性が面白いなぁっと。
発見者、発明者の名がモノに残るってすごいですよね。
なによりかっこいいのは「単位」。
ボルト、アンペア・・・ 電気関連でもいっぱい。
そして「なんたらの法則」とか「定理」。
この不思議遊星歯車は誰が考えたんだろう?
そうですよね。それに Ohm に Ω という文字をあてはめた人。まさか ご本人ではないでしょうが。
当時(実際に使ったとき)は、こういう名称だとは知りませんでした。
今回、「出窓でつかえるなぁ。 そういやこんなモータがあったぞ」っと引っ張り出してきて、バラして構造を調べたらこの機構名が付いた実物という次第。
タミヤのは普通に多段遊星ギアでしたが、こいつはちょっと違うというわけです。
勉強になります。
「中身」は見ていないなぁ。
巧妙な仕掛けに感激するんだろうな。きっと。