エナジャイザーリチウム乾電池 放電
エナジャイザーリチウム乾電池の続きです。
放電器はいつものこれ→PIC16F88を使った放電器。
単3仕様で1Ω負荷。 BULGIN社の電池ホルダに換えてます。
放電停止電圧は0.8Vにセット。
試した電池は、左から
1:使いさしのエナジャイザー
2:新品のエナジャイザー
3:手持ちで残っていたパナソニック・オキシライド
4:eneloop pro (電池イジメ実験での残り イジメ回数は少ない)
まず、ちょいと状態をチェック(無負荷電圧と内部抵抗)
1:1.73V 082mΩ
2:1.78V 157mΩ
3:1.69V 085mΩ
4:1.48V 025mΩ
内部抵抗は圧倒的にニッ水が小さいです。
そして、エナジャイザーでは使いさし(made in シンガポール)
のほうが低い。
さて、結果。
放電器のグラフ描画から。 (クリックで拡大↓)
この放電器が記録するのは、電池電圧が所定電圧まで低下する時間。
0.01V単位で経過時間をメモリしていきます。
ということで、計測途中に何かの原因で電池電圧が上がっても
その上昇分は記録に残りません。
それが2つのエネジャイザーで発生しています。
(1)では60分くらいまで、(2)は70分までのところ。
水平に描画されている部分です。
この挙動を見るには、放電器が計測途中1分ごとに出す電圧値を
ログしなくてはなりません。
1分ごとの電池電圧データをgnuplotで処理します。
(クリックで拡大↓)
生電圧データですので、放電停止電圧に達して放電をやめても、
その後の挙動が記録されます。
電圧が上昇した原因は発熱です。
「熱いぞ!」というくらいの熱です。
(今度は電池の温度を計ってみようかと)
ふがいないのはオキシライド。
1Ω負荷は重すぎたようで、電圧が維持できません。
まだエネルギーは残しているんですが、電圧が低下してアウト。
それにしても、エナジャイザー、すごいです。
「非常用電池」としては最適なんじゃないでしょうか。
放電完了後の無負荷電圧と内部抵抗はこんな具合
1:1.54V 274mΩ
2:1.09V 650mΩ
3:1.57V 094mΩ
4:1.18V 030mΩ
そして電池電圧チェッカでの様子
無負荷、4.7Ω負荷、1Ω負荷
1:1.54V 1.43V 1.15V
2:1.08V 0.88V 0.59V
3:1.57V 1.46V 1.17V
4:1.18V 1.17V 1.11V
内部抵抗の値により、ドロップする様子が見えています。
ただ、オキシライドはちょい不思議な挙動です。
そもそも大電流がアウトなのかも。
おっとっと。
この電池、普通に保存したあったんですが、電池胴体に
記された使用推奨期限が2007年11月でした。
こりゃ、比較するのはかわいそうかなっと。
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2014年7月10日 09時34分
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わぁ〜
仕事が早いなぁ〜
こうして見せて戴くと
自家消費しているアルカリ電池のうち
スピードライトやデジ一眼の単3BOX用を
リチウム乾電池に切り替えたのは正解のようですねぇ。
グラフは体感を裏付けてくれている感じです。
価格差は大きいですが、
・保存期間が20年。とても長い(エボルタより長い)
・酷使放電に耐える
・軽い
・冬でも性能が落ちない(極寒だとアルカリは極端に寿命が下がります)
私の場合、これだけで充分メリットが有ります。
あと
一回使用したら
次回にむけて全部新品に交換するのですが
さすがに勿体ないので、「使いさし」をリモコンや電池式カミソリや時計などに流用してます。
アルカリの場合コレが曲者で
カミソリはともかく
微少電流の放電だと簡単に液漏れして
気がついたら接点がボロボロに朽ちてしまい
かえって高くつくような事ですわ。
今のところ、コイツは液漏れ等の不具合経験は無いです。
パナソニックからもリチウム乾電池が出ていますが
エナジャイザーのOEMのように思います。
エナジャイザーリチウム乾電池でも
ここ3〜4年で、シュリンク表記が「アルカリの7倍」から
「9倍」まで変更されていて
本体も無印から[e2] とか[ULTIMATE]とか色々。
10年くらい前に
富士フイルムからでデジカメ向けに販売されたり
Nikonがエネジャイザーブランドで添付していた時に
初めて使いました。
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