ACアダプタの出力電圧を変える
ドコモの充電器、出力電圧の微調整では、出力電圧を少し下げてみる
(5.6V→5.0V)という改造でした。
ちょい昔ですが、ノートPCに付属の外部電源に対し、こんな改造を
したことがあります。
当時のメモを引っ張り出してきて、改造部分の回路図を描いてみました。
●改造の目的
・24V電源は、あれこれ手持ちのがあるが、もうちょい高い
電圧がほしかった。
・出力電圧を調整できる24Vスイッチング電源でも、最大で出せる
のは+20%くらいの28Vあたりまで。
・もうちょい高い電圧、32Vあたりがほしい。
・出力電流は1A程度。 (常用値は0.3Aくらい)
・手持ちの電源で32Vを出せるのは、実験用のシリーズレギュレータ。
・これは、トランスを使っているんで重いし、持ち運びに不便。
・新品電源を買うのもなぁ…。
●やってみた
・ジャンク電源をあさって出てきたのが、昔々のノートPC用
の外付け電源。
・PC本体は捨ててしまったけど、電源は「また使えるかも」
っと、置いてあった。
・この出力が「22V 1.35A」という定格。
・昔のものなんで、キュウキュウには詰まっていない。
・制御回路も単純。
・電圧制御している定数をちょいと変えればなんとかなるんじゃ。
・22V→32Vなんでおよそ1.5倍の電圧アップ。
●制御部を回路展開
・出力回路を展開して、制御方法を調査。
それがこれ↓
・トランジスタのエミッタ電圧がツェナーダイオードで安定化
されていて、ベース電圧とR1・R2の比で出力電圧が決まる。
・R1の抵抗値を変えれば、出力電圧アップも可能じゃないか。
●失敗
・R1を7.5K→12Kにすると、32V弱の出力電圧が得られた。
・しかし、電流が取れない。
・0.3Aほど流すと、一次側に組まれた保護回路が働き、出力が
カットされてしまう。
・う〜む。
●だめもとで
・スイッチング電源トランスの二次側電圧が不足しているんだろうと、
二次側巻線を追加することに。
・トランスの足につながっている二次側巻線の片方を浮かし、
そこに追加巻線を接続。
・電圧アップはおよそ1.5倍なんで、インダクタンスとして2倍
ほどになればということで、巻き数を調整。
・はい。 これで、成功。 1.5A流してもOK.
・抵抗を微調整して出力32Vに。
・3.9Kと390Ωの抵抗も4.7kと470にちょいアップ。
その様子です。
昔のなんで、余裕を持って組まれています。
トランスも、巻線とコア間に隙間があって、「線を巻いてみたら」っと
誘われているようでした。
追加巻線の様子。
わずか4ターンです。
このポリウレタン線は最終確認後、ホットボンドで固定しています。
|
2015年1月30日 09時36分
|
記事へ |
コメント(1) |
トラックバック(0) |
|
・電子回路工作 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/igarage/trackback/4012/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません