「中川防災計画」
昨年末にに施行された大阪市防災・減災条例の関わりで、
地域の防災計画書を作成することになりました。
※関連記事
・大阪市防災・減災条例
・上町断層はいつ動いた?
4月から「月いち」で「勉強会」を開催して、7月17日(金曜)
になんとか、中川地域での防災計画を、区役所の担当と、
市の防災アドバイザーのみなさんのおかげでまとめるこ
とができました。
もちろん、主役は勉強会に参加していただいた各町会の
みなさま。
その中で、さまざまな意見や質問が出ました。
まず、名称。
当初は「中川地域 地区防災計画」。
でも、皆さんの意見→「長ったらしい」
ということで、目一杯短縮してタイトルは「中川防災計画」
に。
役所から来た「雛型」は、なぜか「避難」が中心になっ
ています。
あわてて避難しても、地域の避難所(小学校や中学校)
の受け入れ準備ができてませんって。
そんなことを考えて、「安否確認」と「避難誘導」のとこ
ろにこんな文を入れました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(5)安否確認の方法
・各町会ごとに安否確認の方法を制定します。
・標準的には
1.各班長が班単位で受け持ち班内の安否を
調べます。
※班長が高齢などのために実動できな
いときは、町会で決めた安否確認班の
メンバーが安否確認を実行します。
2.異常の有無にかかわらず、状態を町会本部
に報告します。
3.町会本部はそれを集計し、報告が無い所に
対しては、伝令班を派遣するなどして状態
を確認します。
4.要救助者を見つけたとき、家屋が倒壊してい
る、火が出ているなど、あきらかに重大な状
況になっているときは、直ちに応援を要請し、
地域の全力をつくして救出、消火作業を実施
します。
※合わせて、救出、消火、資機材運搬、交通
整理の手伝いなどを住民に要請します。
火災だと近隣への避難開始指示も必要です。
※一刻を争う事態ですので、町会に入っ
ていないとか役員がどうのという議論を
している時間はありません。
※その際、救助者がケガしないよう、十分に
注意してください。
危険だと感じたときは、直ちに退いてくだ
さい。
まずまもるのは自分自身の命です。
※発災の時刻によっては、あらかじめ決めた
メンバーが動けないかもしれません。(仕事
で地域を離れているなど)
その場合は地域にいる人々で、臨機応変に
対応しなければなりません。
そのための指針がこの防災計画です。
5.各町会の安否集計が終わったら、地域対策本部
に連絡してください。
※「4.」のような事態の時は、それが収束して
からでかまいません。
6.この時、各町会に配備している無線機やメガホン
を活用してください。
(中継用無線機の設置までしばらく時間がかか
ります)
夜間は両手が自由になるヘッドランプが便利です。
7.安否が確認できた世帯は、それがわかるような
マーク(例えば粘着テープやリボンなど)を玄関
先に付けておくというのも方法です。
8.連絡がとれないなど、行方不明状態のときは、
町会本部への連絡依頼を記したメモを玄関に
貼り付けるなど、無事なのが確認できるまで
安否確認を続けてください。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(6)避難誘導の方法
・各町会ごとに一時集合場所とそこからの避難経路を制定します。
・一般論として、
1.あわてて避難を始めても、避難所の用意はすぐに
できません。
本部が立ち上がり、避難所の受け入れ用意ができた
ことの確認がとれるまでは、一時集合場所で待機し
てください。
2.同じ集合場所を使う町会は、一時的なリーダーを決
めて、統一した指示に従って行動してください。
3.中川小学校あるいは大池中学校へ避難するのに、
今里筋を横断しなければならない町会があります。
停電すると信号機が消えてしまい、横断に危険が生じ
ます。
自力歩行できるなら、中川歩道橋あるいは大池歩道橋
を利用するほうが安全かもしれません。
状況で判断します。
4.台風や大雨などの場合、屋外のほうが危険なことが
あります。
避難すべきか、家屋内にとどまるべきか、状況を判断
して行動してください。
5.避難の前に安否確認を優先してください。
皆が先に避難してしまうと、要救助者が見つかっても
それを助ける人がいなくなってしまいます。
6.家屋の倒壊など、救助に人の手が必要なときは
まずは救助作業のお手伝いをしてください。
※自力避難が困難な人への対応が後回しになる
かもしれませんが、人命救助が優先です。
7.火災が起こったときは、消火活動とともに積極的な
避難誘導が必要です。
一時集合場所にも危険が及ぶかもしれません。
集合場所の変更と避難の開始時期は、臨機応変に
現場で対応します。
8.避難時の町会未加入者(町会災害台帳に記載され
ていないので町会の班分けも不明)は帰宅困難者
と同じように扱います。
※この時こそ、町会に配備している無線機やメガホンを活用してください。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
それと、避難所の地図をまとめていて、こんなことに
気が付きました。
中川には「可搬式ポンプ」が3台配備されています。
そのポンプの置き場所(水源もある)から200mで円を
描いてみたのです。
消防から聞いている、「このポンプだと10本くらいホースを
つなげられる」。
ホース1本は20m20m。
10本で200m。
それがこの円です。(クリックで拡大↓)
この記事→地域防災リーダー研修会(2012年07月01日)に書きましたが、
地図をみてわかるように地域の西端は平野川。
この水面までポンプの吸管が届けば、無尽蔵の消火用水が
使えるんですが…
|
2015年7月17日 11時05分
|
記事へ |
コメント(0) |
トラックバック(0) |
|
・地域防災リーダー |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/igarage/trackback/4189/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません