ニックネーム: 居酒屋ガレージ店主
★ZAQのBlogari停止のため、あれこれ「データ吸い出し」対策しています。 新規記事はとりあえず停止。 コメント書き込みはまだ有効です。 (JH3DBO 下間憲行)
2010年11月19日(金)
乾電池1本から5Vを作る
LTC3400の特性:2010年11月04日では3.3Vと5V出力の様子を調べました。
今回は電池1本から5Vを作るIC 3種の実験です。

・ONセミコン NCP1400ASN50
・TI      TPS61070
・HOLTEK   HT7750

電池1本ということは最低1Vでも動作してほしい。
負荷をかけてどのくらいドロップするかが性能評価かと思います。

ユニバーサル基板に組みました。


まずはNCP1400ASN50から。
これは品種により5V出力固定。
帰還抵抗はありません。

スイッチング周波数は180kHz。
ダイオードは外付けです。


さて結果。
まずは出力電圧の様子。

そして入力電流。


電池1本で起動はしますが、電流がほしいとちょっときつい。
2本だと大丈夫。0.1Aは引き出せます。
それと気になるのが、無負荷の時電圧が0.1Vほど上昇していること。
負荷がかかると5Vに安定します。


次はTPS61070。
このIC、2010年08月27日:TPS61070飛ばすで、失敗しています。



出力ダイオードは不要。
内蔵FETでスイッチしています。
外付けした2本の帰還抵抗で出力電圧が決まります。
基準電圧は0.5V。
スイッチング周波数は1.2MHzと高くなっています。
また、スタートアップ電圧が規定されていて、それ以下だと出力は0Vのまま。
ダイオードを使ったコンバータだとコイルを通して入力電圧が出てきます。
でもこれは起動が成功するまで0Vのまま。

さて結果です。

抵抗誤差のせいで5Vより高い出力電圧になってしまいました。


スペックに記されているよう、1V以下では起動しません。
1.1V以上で出力が出てきます。
そして2.4V以上になると、えらい元気になるというグラフが現れました。



最後がHT7750。
日本橋の共立で手に入ります。


これはTO-92パッケージ。
実験するときにありがたい。
   ★余談ですが、2SC1815が新規設計非推奨になっています!



型番により出力電圧が決まります。HT7733だと3.3V出力。
ダイオードは外付け。
スイッチング周波数は200kHz。

結果です。




0.8Vでも起動はしますが、電流は取り出せません。
やはり、電池2本使いの用途かと。








2010年11月19日 09時40分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| ・電子回路工作 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/igarage/trackback/2181/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
コメントを記入  
お名前(必須)
 
パスワード:
 
メール:
 
URL:
 
非公開:  クッキーに保存: 
※非公開にチェックを入れると、管理者のみにコメントが届きます。
ブログの画面には表示されません。
captcha


※画像に表示されている文字を入力してください(半角・大文字/小文字の区別なし)。
文字が読みづらい場合はこちらをクリックしてください。
小文字 太字 斜体 下線 取り消し線 左寄せ 中央揃え 右寄せ テキストカラー リンク