OSコンで異常かな
乾電池1本から5Vを作る実験、TI製「TPS61070」のグラフがちょっとおかしい。
記事にも書いていますが「2.4V以上になるとえらい元気になる」…。
これって、DCコン回路の異常ではないかと思うわけです。
(HT7750もおかしいようだけど、これはまたあと)
入力電圧と出力負荷を変えたとき、ある条件で制御が不安定になっているの
かもしれません。
原因はなに?
あやしいのへ出力コンデンサとして使ったOSコン。
低ESRなもんで、DCコンの制御系がおかしくなったんじゃないかな。
で、普通のアルミ電解コンデンサに交換してみました。
そのときのグラフがこれ。
まずは出力電圧の変化。
出力負荷電流を変化させるステップ、0.01Aですんでグラフは荒くなっています。
そして入力電流変化。
2.4V未満と以上で状態が「飛ぶ」という現象が無くなりました。
どうやらOSコンのせいのようです。
帰還抵抗R1に高域補償用のコンデンサを付加して試してみます。
TPS61070内部ブロック図
エラーアンプ入力に補正コンデンサなどが入っている。
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2010年11月22日 10時51分
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供給電圧2.4V付近であやしくなる。
R1に並列、コンデンサ+抵抗では止まりません。
出力コンデンサを積層セラミックに変えたらよけいにひどくなりました。
穴あき基板ですが、裏面はけっこうベタにしとります。
この石、はじめて使った時に飛ばしてますんでね〜。
似たようなLTC3400、何も考えずに組んでもうまく動くんですよ。
発振といってもスイッチング周波数より低いところでおかしくなっているようです。
Cの共振点がこの辺の周波数にあり、供給電圧2.4V付近のスイッチング周波数が、ちょうどCの共振周波数付近になって特性に影響を与えてしまうような気がしています。
外してましたらすいません。
根本的に解決するにはグランドを太く・広く、Lは最短で、FBの抵抗はICに超寄せる、Cもできるだけ寄せる!でないとだめです。mm単位の長さで変わります。
特にOSコンを使う必要がなく、セラミックコンデンサで動作するDC-DCだから積層セラミックコンデンサでちゃんと動作しますよ。
積層セラミックに変えると余計ひどくなるから、積層セラミックが悪いと思う人が多いですがそれは間違いです。
この部分に積セラを直接ハンダしたら発振は止まりました。
(入出力二つ)
「おおっ」って感じです。
しかし…ずぶん敏感なようです。
簡易な片面基板でこの石を使う場合、ちょっと注意がいりそう。