大阪城甲冑隊の会計計算
NPO法人大阪城甲冑隊の事業報告書(2010年度)の訂正分が公開されました。
(2011年11月30日)
こりゃ、『NPO法人大阪城甲冑隊』提出書類に関する考察の続きを書かなくちゃ
なりません。
なにせ「算数」を間違っていましたからねぇ。
どう訂正したのかは、新旧の報告書をじっくり見比べてください。
ざっとは…
・事業報告の「支出」額を増額。 (333,886円→441,386円)
・前期繰越額を正しく。
・収入合計を正しく。 (-6万円に)
・次期繰越額を正しく。 (-2万9千円→-50万1千円)
・貸借対照表と財産目録は基本的に同じ。 (長期借入金は23万円のまま)
2006年からの収入と支出、それに赤字の補てんに借りている長期借入金、
それと年度末の現金+預金残高、この流れを集計するとやっぱりおかしい
んですよ。
2006年の時点では
収入−支出+借入金 が 残金(現金+預金)
2007年以降になると
収入−支出+前年度繰越金+借入金 が 残金(現金+預金)
となります。
これが2010年度まで続くわけです。
大阪城甲冑隊の会計では借入金を借入金収入として収支計算書に入れて
いません。
「収入−支出」あるいは「収入−支出+前年度繰越金」が次年度繰越金と
なって、赤字計上されています。
(そういう会計の方法なのが見て取れます)
そして、貸借対照表の負債「流動資産」に『未払法人税等』という項目が
記されています。
この金額がいくら増えようと、なにせ「未払い」なんですから現金の動きは
ありません。
手持ち現金の増減に関係するのは借入金だけ。
ですんで、
・2006年からの収入と支出を別個に積算。
収入合計いくら、支出合計いくらという具合に。
・その差が2010年度末時点の収支金額。 (赤字ということ)
・それに長期借入金残を加算。
・すると現金残が出てきます。
年度ごとだけで見ていると合っているように思いますが、法人として
会計をはじめた最初から積算してみると、おかしな点が見えてきます。
収支計算書は千円単位ですが、貸借対照表は1円単位。
これもある意味で重要。
こまかい数字は数日中に示しますが …やっぱ異常なんですよね。
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まず整理から。
大阪城甲冑隊の収入支出をエクセルで表にします。
平成18年度からスタートして5年分。
どういう処理なのか大阪城甲冑隊の場合、借入金を収入に入れていないので、
マイナスの値として繰越が出ています。
22年度末でざっとマイナス50万円。
この繰越に借入金を加算すると、残金(現金+預金)がでてくるはず。
次はそれを表にします。
「H列」の繰越は「E列」をコピーしたものでマイナスの値。
そこに借入金を加算したのが「K列」。
「J列」は報告書の中に記された現金+預金の値。
平成18年度と19年度は合っているんですが。20年度以降は
合っていません。
なぜ?
20年度以降の負債には、「未払法人税等」という名で流動負債が現れます。
この金額と「L列」の差が一致しています。
(クリックで拡大↓)
_______________________
しかし…
「未払法人税等」は「現金」を生みません。
タイトル通りに「未払い」なだけ。
これがいくらになろうが、手元に現金は生まれません。
長期借入金を減らして現金を残すなら…
「短期借入金」という別の流動負債を作ればしまいのはず。
大阪城甲冑隊の会計はどういうわけか「未払法人税等」という項目に
手を入れれば数字合わせ完了と判断したようです。
これを増額しても負債額は増えますが、手元の現金は増えませんので、
マイナスの繰越残高が残ったままになります。
つまり、年度末時点およそ27万円の現金が不足しているはず。
そして、20年度も21年度も残金がおかしいはず。
いかがでしょうか?
経理に強い人の意見を求めます。
※『NPO法人大阪城甲冑隊』提出書類に関する考察
※『NPO法人大阪城甲冑隊』の長期借入金についての考察
※『NPO法人大阪城甲冑隊』の会計計算についての考察
▲▲▲ 下間家、大阪城甲冑隊をヤンペしました:2010年12月19日 ▲▲▲
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2011年12月1日 10時26分
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