ニックネーム: 居酒屋ガレージ店主
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2013年03月13日(水)
またまたTL064で
スペック上は文句は言えないのですが、またまた「TL064」に
あたってしまいました。
  (食中毒みたいなものかX)

TL064は4素子入りのOP-AMPです。
使っていた場所はごく普通のOP-AMP回路です。
ちょっとだけ交流増幅する回路と、直流加減算回路に使っていました。

しかし当たるもんですなぁ、4素子の中、直流加減算に使っていた部分
だけオフセット電圧が大きかったのです。
それで誤差が発生。

石を外して調べてみると、4素子のうち2つは±1mV内のオフセット電圧
です。
残り2つのうち1つは2mV弱。
ところが、1つだけが10mVを越えていて、12mVほど。
データシートを見ると、温度25℃で平均3mV、最大15mVと記されています。
だもんでスペック内ですが、4素子のうちたまたまこの1つだけオフセット
電圧が大。
そしてまん悪く直流回路で使っていたのです。
交流増幅部分だと、オフセット電圧があっても増幅されません。
直流だとオフセット電圧がゲインだけ大きくなります。

手持ちの別の石に換えたら、誤差範囲内で問題なく動作して解決。
なんとなくいやだなぁ。

もっと精密な回路だと最初から低オフセットの高精度OP-AMPで組むんですが、
「まぁエエやろ」てな回路だったんが大当たり。
部品コストが上がっても必要なところには上等な部品を使わなあきません。



※以前の記事
TL064発振
TL064その後


※オフセット電圧確認用の治具
こんなのを作ってあります。



OP-AMPの出力と反転入力をつないで非反転入力をGNDに。
オフセット電圧を計れるようにしてあります。
左からSINGLE、DUAL、QUAD OP-AMP用。
めったに登場しませんが、今回のようなとき、OP-AMPの挙動がどうなって
いるのか手軽にチェックできます。



2013年3月13日 17時27分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| ・電子回路工作 |
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