使い方の問題なんだけど…
	
		
			
「生野おもちゃ病院」の開院に向け、先々週先週とおもちゃドクター養成講座が 
開かれていました。 (東成からもお手伝いで参加) 
 
で、その時のことです。 こんなことがありました。 
おもちゃ病院が推奨する「100均防犯ブザー応用スピーカーチェッカー」という 
ツールがあるんです。  (詳細は知らない) 
音が出るおもちゃをチェックするときに便利 …というツールです。 
これでもって、その日の講師がスピーカー単独じゃなくおもちゃの回路につながった 
ままのスピーカーをチェックされたんです。 
 
「それはあかんでっ」っとそばにいた私。 
「スピーカー単体やったらかめへんけど、回路につながったままはマズイで」 
 
  ※検索 
    ・おもちゃ病院 スピーカーチェッカー 
    ・おもちゃ病院 スピーカーテスター 
 
 
  生死を調査したいスピーカにリード線を当て「ピヨピヨと鳴れば生きている」 
  という具合。 
  防犯ブザーの発振回路を使ってスピーカーを駆動するというしかけ。 
  元の回路はコイルで昇圧して圧電発音体を大音量で鳴らすというもの。 
  そのコイルを取り去ります。 
  コイルを駆動しているトランジスタのコレクタと+電源をスピーカーにつないで 
  鳴らしていると想像しています。 
 
    ・100均屋さんの電子小物 ←これそのもののようです 
    ・導通チェッカーの音を大きくしたい ←昇圧コイルを使っています 
 
★理由 
推測でしか無かったんですが、トランジスタでダイレクトに駆動している 
んじゃないかと考えたんです。 
「+/−の極性」も不明瞭だし。 
  (防犯ブザーから出したリード線の色分けで) 
「もしスピーカーが断線していたら、回路にダメージを与えるかもしれない」 
ブザーの電源はボタン電池3本で定格4.5V。 
スピーカーが生きていればそちらに電流は流れるが、断線状態で 
電源が逆接になったら、ちょっと怖い。 
つながった音声出力回路がアウトになるかも。 
  (どんな回路でスピーカーを駆動しているか不明なんで) 
それに、直流をスイッチさせる格好になるんで、スピーカーが負荷になって 
出すパルス(ボイスコイルの逆起電力)も怖いかと。 
 
★実験 
手元に解体した防犯ブザーが残っていましたんで、様子を見てみました。 
 
  
 
スピーカーをつながなければ1Vを切っても発振してパルスを出すという 
すぐれもの。 
 
スピーカーをつなぐとこんな波形が観測されました。 
  (クリックで拡大↓) 
  
 
ch1(黄)がトランジスタの駆動するパルス。 (ベース入力抵抗) 
ch2(緑)が出力でトランジスタのコレクタ。 
 
デューティ50%で盛大に逆起電力のパルスが出ています。 
波形の灰色部分はPFMされて「ピヨピヨ」なっているところです。 
 
こいつで回路のつながったままのスピーカーをチェックするのは 
いかがなもんでしょうねぇ。 
 
コレクタ出力あるいは電源側に10Ω程度の電流制限抵抗を入れて 
おいて欲しいところ。 
そして、こちらで入手したブザーでは削除されていた電源ラインの 
パスコンC1、100uFほどの電解コンを入れておくと安定します。 
 
せめてこんな改造はどうででしょうか? 
  (クリックで拡大↓) 
  
 
トランジスタをNPN+PNPにし、コンデンサをはさんで出力します。 
スピーカーを交流駆動するわけです。 
その片側の相手はGNDです。 
プラス電源直接駆動より安心じゃないかと。 
 
こんな波形になります。 
  (クリックで拡大↓) 
  
 
ブザー本体の消費電流も少なくなり、2V程度から動作します。 
いかがでしょうか。 
 
 
※関連 
・トラブルシューター: おもちゃドクター養成初級講座in宇都宮報告: 
・平川おもちゃ病院 開院のため - 田舎親父の趣味の部屋 - Yahoo!ブログ 
 
 
※続き 
・百均防犯ブザー応用スピーカーチェッカー …私の製作例 
 
★東成おもちゃ病院・まとめ 
  
			 | 
		
	
	
		2013年4月2日 11時35分
 | 
記事へ  |
		
コメント(0) |
トラックバック(0) |
| 
・電子回路工作 / 
・おもちゃ病院 |
 
		
		
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/igarage/trackback/3323/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません