トランジスタのコレクタとエミッタを入れ替えてみると
オシロのプローブも修理できたことですし、単4電池2本仕様の防犯ブザーで
出てきた課題:トランジスタのコレクタとエミッタを入れ替えてみるとを
検証してみました。
回路はこんな具合。 (クリックで拡大↓)
NPNトランジスタでマグネチックサウンダ(導通チェッカーで使っているTDK製)
を駆動してその駆動電圧を観測します。
電源は3V。
オシロのch1は正常接続で、コレクタ・エミッタ入れ替えたのをch2で観測。
まず、海外製トランジスタ「9014」を試してみました。
(クリックで拡大↓)
上側波形がch1。 正常接続したコレクタの様子です。
マグネチックサウンダからオフ時に発生するスパイク電圧が見えています。
ピークが54V。
電源電圧を上げてもピークはこれ以上高くなりません。
トランジスタがブレークダウンしてこの電圧で制限がかかっています。
下側がch2。 逆接した波形です。
ch1は20V/divですがch2は5V/divでレンジが異なります。
オフ時のピークが低く8Vほどになっています。
また、オン時は0Vが継続するはずですがへ、すこしだけ0Vになったあと、
3Vくらいの残留電圧が続いています。
これを見ると、逆接ではきちんとスイッチしないわけです。
次が国産の2SC1815。
(クリックで拡大↓)
ch1が上側波形で正常接続。
下側がch2で逆接です。
ch1が50V/divになっています。
やはり同じような傾向です。
2SC1815の場合、電源電圧を上げていくとピークが110Vほどまで
上昇しました。(正常接続で)
ブレークダウンしてここでストップです。
コレクタ・エミッタ間の最大電圧(VCEO)、規格では50Vとなっていますが、
ずいぶん余裕があるようです。
ということで、逆接して使えるのか?というと、やはり正常動作には
ならないわけです。
ただ…
・強烈なスパイクが出ない
・ドライブが軽くなる
ということを意図して逆接で使ったということは考えられるわけでして、
これはもう設計者(誰か知らないけど)に聞くしかありません。
★東成おもちゃ病院まとめ
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2013年4月11日 15時55分
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みごとにひっくり返ってます!(笑)
『中華4千年の秘技』と。
今までの疑問が晴れました。