ACアダプタ試験回路:一次側電流を
ACアダプタ試験回路、あれこれしてい
ますが、回路に搭載した「一次電流測定回路」(CTで電源の
一次側電流を拾って増幅、RMS-DC変換IC で直流に治して
A/Dで読み込み)これが、あんまし役に立ちません。
もちろん、電流値は読めますので一次側の消費電力は推定
(100Vが来てるとして)できます。
・2010年09月27日:裸で点灯ショー
・何にもないぶろぐ: 消費電力
にもありますように、負荷にコンデンサが入る場合、単純に
電流を計っているだけではダメなんです。
(わざわざ実効値変換ICを使っても)
今回のようにCTで電流だけを計ってもそれは「皮相電力」
の値。
試験する電源の状態を見ようとすると、「有効電力」と
「無効電力」、そして「力率」を見なくちゃならないよ
うです。
ということは電流だけの検出では不足で、供給電源の位相の
状態を見るため電圧も読めなくちゃならないわけでして…
電圧を読むための仕掛け、ちょいと面倒なこと(100Vを
落とすトランスがいるなぁ)になるか。
まっ、交流回路の基本といや基本だわなぁ。
どうしようかなぁ。
※追記
・実効電力:電圧と電流について二つのA/D値を乗じると
瞬時電力が計算できる。
この値を一定時間積算する。
電流との移相差によりマイナスの値も出てくるが、これが
無効電力による減少分となる。
積算した電力を積算数で割ったら実効電力。
・力率:皮相電力を測定する必要がある。
実効電力とのベクトルから計算。
・皮相電力:実効電圧と実効電流の積。
実効値は、値の二乗値を積算し、積算数で割った後に√。
実効値の測定、アナログ的に行うか瞬時のA/D値を処理するか…
・サンプリング速度
60Hzの波の積算(瞬時電力測定)にどのくらいの周期で
取り込めばよいか?
1msだとデータが少ないだろ。
0.5ms(2kHz)とかそれ以上は必要だろう。
そのタイミングで16bit乗算を実行して積算。
※これは割り込み処理。 間に合うか?
一定数が集まったら除算と√計算。
これはメイン側で実行するので時間はかかってもok。
現状、外付けA/Dは1msサイクルで1chを変換。
サイクリックに4chで4ms。
各ch、64回平均しているので256msでデータが確定する
ように処理している。
割り込み処理ではなくメイン側で処理。
12bitの読み出しに30uSほどかかっている。
瞬時電力の積算は10bitの内部A/Dを使う。
一回ぐらいの乗算は大丈夫そうだけど、RMS用の乗算まで
割り込み内の時間でできるかどうか…
電流値A/Dタイミング:電流RMS用の乗算と積算
電圧値A/Dタイミング:電圧RMS用の乗算と積算、それに
瞬時電力用の電流電圧積。
10bitの乗算で答えは20bit。
積算値が符号付longの32bitで2048回まで積算できる。
2kHzサンプル(60Hzの1波33サンプル)なら約1秒。
やってみなくっちゃ。
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2014年3月14日 09時45分
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現在のRMS-DC変換回路は取っ払って、瞬時電流電圧を
読めるように手直ししますわ。