電池を放電するために
先日来、新しい充電池の特性評価を続けています。
まずはこれ↓ JI3HJVさんからの預かりもの。
・「100円ショップ「セリア」の充電池」
・「セリア充電池のその後2」
そして、LEXEL社からやってきたいろんな電池↓
・「「LEXEL」社の電池」
これらのニッ水電池を、実使用に近い状態で放電するための回路をでっちあげてみました。
電池を4本直列にしての放電、電池のバランスが崩れると先にエネルギーを使い果たした電池に負担(過放電や逆充電の可能性)がかかります。
電池を一本一本独立して放電するのとは違う何かが観察できないものかと、簡単な回路ですが4本直列放電装置を作ってみたのです。
放電を開始してから、電池の電圧が設定電圧まで下がったら放電を止める回路です。
電池ボックスに4本の電池をセットしてスイッチを「押」。
するとリレーがオンして自己保持。セメント抵抗で放電を始めます。
放電停止電圧は「電圧検出IC」(マイコンの電源リセットに使う)を用いました。
ボリュームで検出電圧を可変できます。
設定した電圧まで下がるとリレー駆動をオフして放電停止。
試しに「4.0V 、10Ω」で放電してみましたが、安物の電池ボックスが悪さをしていました。
4本の電池を直列接続している接触部分での電圧降下が大きく、10Ωの負荷抵抗(約0.4Aの電流)では十分に放電できませんでした。
接続部の接触抵抗による電圧ドロップの影響を受けないくらい、もっと負荷抵抗を大きくしなければなりません。
20Ωとか30Ωくらいかしら。
電流を減らして、接触抵抗の影響を少なくし、設定検出電圧を少し低めにして対策します。
一カ所の接触部で0.1Vくらい落ちていました。
(電極スプリングの影響が大きいようです)
電池間が3つで0.3V。電極±2箇所で0.2V。合わせて0.5V、これは大きい。
電圧検出IC「S-80830CNY」はセイコーインスツル製。
※放電抵抗を20Ω、検出電圧を3.6Vにやり直しました。
仕事場で使っている松下メタハイ2400(HHR-3SPS)を放電させてみて、放電停止後の電圧を測ったら次のように
なりました。
(1Ω負荷で一本ずつ測定)
Bat1 1.08V
Bat2 1.11V
Bat3 0.59V ★
Bat4 1.03V
Bat3が早くエネルギーを使い果たしたせいで、放電が終わったようです。
電圧変化を記録するような仕掛けはありませんが、組にして使っている電池のバラツキをチェックするのに利用できそうです。
・回路図はこちら(クリックで拡大↓)
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2007年3月30日 05時35分
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小信号回路のミューティングで使うときにはコレクタとエミッタを逆にして使いました。その方が特性が良いからと、社内の標準回路になってましたし。
でも最大VCが低い。
ミューティングのお話し、知りませんでした。