Caplio GX100のホワイトバランス#6
リコーCaplio GX100の自動ホワイトバランスあれこれの続きです。
※前記事 ←この内容を先に見ておいてくださいね
・Caplio GX100のホワイトバランス#5
自動ホワイトバランス失敗のパターンをご覧ください。
絵をまとめて配置しました。外枠は40%(黒寄り)の灰色です。
背景の白紙が灰色になるか黄色にこけるか、ほんとに微妙です。
・白色の紙が灰色に写るのは自動露出調整のためです。
・黄色っぽくなっているのが自動ホワイトバランス(AWB)失敗。
AWBがうまく働けば白が白(灰色)になります。
色紙の置き方や面積の違いでころころ変わります。
・AWB成功でもピンク色に引きずられて、純灰色から少しずれています。
同じ色紙の配置でも、クリチカルなところにあるのでしょう、
何度も写すと自動ホワイトバランスに成功したり失敗したりと
ころころ変化します。
9月10日のコメントにも書きましたが、自動ホワイトバランス処理の
どこかの計算(魔法)で、データの飽和とか桁あふれとか負号逆転、
データビット固着、数値判定の誤判断、浮動小数点演算したつもりが
整数演算だったとかなど、何かスカタンなデータ処理をやっているよ
うな感じなのです
蛍光灯ですので、電源周波数の2倍で点滅しています。
その影響があるのかと思って、Aモードで絞りを絞り、
シャッター速度を1/8〜1/10にして撮影してみましたが、
変わりません。
また「白熱電球」での照明ではこのようなことはおこりません。
現在の蛍光灯は天井からぶら下がった「白色」管。
この種類を変えて、実験してみたいと思います。
※「昼白色」蛍光灯で試してみたら、ちゃんとAWBが働き、
問題なく撮影できます。
今度は明かりをミックスしてあれこれ試していましょうか。
ガレージの様子は「居酒屋ガレージの秘密」をどうぞ。
※追記
GX100におけるAWBの特性として、電球色で照明されたものはある程度、その暖色系
照明の雰囲気を残すような操作がされています。
その判断基準の判定後に加える補正処理をミスしているせいで、今回のような絵
が生まれているのではないかと…。
もうちょっと色温度が高かったら白に補正できるものが「ほれ、ここからは暖色系の
雰囲気を残すで〜。」てな処理に入ったとき、
その補正値がぶっ飛んでる(スムーズに連続していない)のでこんな結果になっ
ているのではと想像しています。
「> ≧ ≦ <」の大小比較をミスってしまい、特定数値だけが判断処理を素通りして
デフォルト値が設定されてしまったとか…それがこの白色蛍光灯のホワイトバランス処理
に大当たりしてたりして。
あわてて作ったルーチンで良くある事故ですし、昔に作ったルーチンを
使い回した時にも発生しがちな失敗です。
はてさて、いかがでしょうね。
※追実験
ガレージ天井からの白色蛍光灯はそのままで、机上約80cmから白熱電球(40W)を照射。
暖色がきつくなります。
電球をフルパワーで光らせるとAWBの失敗はなくなり、白(灰色)がちゃんと出ます。
そして、電球の明るさを可変できるようにスライダックを接続。
(電子調光器、探せば出てくるはずなのですがねぇ)
徐々に電球への電圧を下げていくと…
70VならミスしなかったAWBが60Vになるとミスが出始め、黄色の絵が出るようになってしまいました。
ガレージ天井の白色蛍光灯、ほんとGX100の苦手だったようです。
※追記
自動ホワイトバランスの補正量、一本の線で表されないかもしれませんが、
今回のトラブル、こんな感じじゃないかと想像しています。
「白色蛍光灯」で照らされた色温度のところだけ「☆」のように補正量が不連続。
何らかの原因でこんな処理が行われているんじゃないでしょうか。
※訂正
↑の図、間違っていましたね。
白色蛍光灯で補正量が過大になるのではなく、暖色→白色への補正不足ですね。
ですのでこんな図になります。
また、AWBがミスする白色蛍光灯の色温度、暖色から寒色に変化させたとき
非常にクリチカルなのは確認できました。(白熱灯の光量可変で)
これと同じように、寒色から暖色へ変化したときの様子も見ておきたいと
思います。
※続く
・Caplio GX100のホワイトバランス#7
|
2007年9月11日 06時18分
|
記事へ |
コメント(5) |
トラックバック(0) |
|
・カメラ |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/igarage/trackback/859/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
ケータイのカメラでも電源周期設定の有る機種が存在するので、高級カメラには入っていて欲しいですね。(自動検出あるいは排除できる機能が有ればなお良し)
不覚にも、テストせずにアップデートしてしまいました。
http://www.ricoh.co.jp/dc/download/
GX100,のアップデートにはホワイトバランスの文言はないですね。
カメラメーカがこの手のことで、トラブルをだすとガッカリしてしまいますね。
白熱電球の応答、ずいぶん遅いので20Hzくらいでもちらつきは
出ません。
でも、LED照明だとアウトです。
最近の電車やバス、LEDで行き先表示しているでしょう。
高速シャッターだとダイナミックスキャンしているので表示している文字が
きちんと写りません。
やってきました。
カメラ屋や電気屋で買ったのではなく、仕事場でお付き合いしている
リコーの営業から買ったものです。
やりとりはリコーの「お客様相談窓口」を通じて行っています。
現在「担当部署で調査中」とのこと。
今回のトラブル、電話での話しだけでは説明できない内容です。
インターネット環境がなければ、ここまで踏み込んだ話は
できません。