Caplio GX100のホワイトバランス#8
リコーCaplio GX100の自動ホワイトバランスあれこれの続きです。
※前記事 Caplio GX100のホワイトバランス#7
あれこれ実験しているガレージ、これが問題の天井から吊ってある「白色蛍光灯」です。
この直下で、白色紙を写して自動ホワイトバランスを調べているのです。
今回は、白熱電球(左)と電球形蛍光ランプ:昼光色(右)を使って天井の
白色蛍光灯とのmix光を作りました。
Zライトに電球あるいは蛍光灯を取り付け、それを遮光するようにして
光度を変えます。
机上に置いた白色紙(レンズキャップと缶バッジを置いてある)を照らして
その色変化を調べたのです。
露出はAモード、絞りをf8にして撮りました。
シャッター速度は1/10秒程度になっていました。
(電源周波数より十分遅いので、天井蛍光灯の点滅は無視できます)
下の集合写真、左側の写真が自動ホワイトバランス(AWB)による撮影。
0〜14:偶数番号
右側が「晴天モード」による撮影。
1〜15:奇数番号
上から、
・白色蛍光灯+白熱電球 00-01 02-03 04-05
・白色蛍光灯のみ 06-07
・白色蛍光灯+電球形蛍光ランプ 08-09 10-11 12-13 14-15
右側の「晴天モード」で写した写真を見れば色の変化(白色紙の反射光)がわかるでしょう。
白熱電球の明るさは、上方の写真 00-01 が一番明るくなっています。
02-03 04-05 と遮光部を多くし、白熱電球による照明を落とし、天井からの白色
蛍光灯の割合を増やしています。
06-07 で電球を消灯。天井からの白色蛍光灯だけ。
08〜15が白色蛍光灯+電球形蛍光ランプ(昼光色)。
08-09が遮光部が多く、下の写真になるほど昼光色の割合を多くしています。
右の写真を見ると、上が一番黄色く(電球が強い)下になるほど白っぽく(昼光色が強く)
写っています。
さて、問題は右側のAWBによる撮影です。
「04 06 08」の範囲でAWBを失敗し、白(灰色)が出ていません。
先日のこの図 (↓クリックで拡大)
で示したように、白色蛍光灯の色温度付近で補正に失敗する特異点ができてい
るのが確認できました。
リコーとのその後のやり取り、担当者さんからの返事はありました。
しかし、納得できる答えは出ていません。
前回の記事を示して、再検討を依頼しています。
この記事のことは明日に伝えます。
※天井の白色蛍光灯を消すと
天井からの照明を消して、Zライトに付けた白熱電球と電球形蛍光灯で照らしたのが下の写真です。
左がAWBによる撮影、右が「晴天モード」での撮影。
20-21が白熱電球。 22-23が電球形蛍光灯。
右下から照らしていますので、左側には十分な光が届いていません。
白熱電球の場合、AWBでは暖色系の色合いを残して処理している様子が見えます。
※続き:Caplio GX100のホワイトバランス#9
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2007年9月14日 22時19分
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