エネループ・プロのJIS耐久試験 ちょいと条件変更
すでに実験結果を出したんですが、ちょっと充放電条件を
変えてエネループ・プロの耐久試験をしてみます。
・ダメな子電池「エネループ・プロ」JISの耐久特性
JIS C8708での充放電サイクルは50サイクルが1単位。
その2〜48サイクルでの充放電がこのように規定されています。
充電:0.25ItAで3時間10分
放電:0.25ItAで2時間20分 (あるいは1.0Vまでの低下)
これを繰り返して、50サイクル目に「0.2ItAで1.0Vまで放電」
を行うわけです。
※「ItA」という表記、いわゆる「C」です。
充電と放電は同じ電流ですが、放電時間÷充電時間が74%と
充電したおよそ3/4の時間でしか放電しないのです。
つまり、充電しすぎ状態を繰り返しているんです。
エネループ・プロではありませんが、ReVOLTESでこんな実験を
してます。
・プリンタシールド、長時間記録の例
これを見てもわかりますように、充電時間が長いせいで、電池が
発熱しています。
実際、専用充電器での急速充電では、電池が発熱するわけですが、
満充電時の電圧変化を検出して充電停止を行わない条件で、
過充電状態を続けるのはちょいかわいそうかと思うんです。
だもんで、1本だけほぼ新品状態で残っていたエネループ・プロを、
(トラ技の記事からみで何回かの充放電は行っています)
サイクル2〜48での充電時間を放電時間と同じにして耐久試験を
してみます。
試しに、充放電とも2時間20分に設定しました。
充電のエネルギ効率を考えると、この時間サイクルでは満充電に
はなりません。
放電では、タイムアウトするより1.0Vまでの電圧低下で各サイクルが
終わるでしょう。
放電0.25Cだと4時間が定格。
2時間20分だと、定格の6割弱、58%です。
これでどんな挙動をするか、見守っていきます。
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2015年2月16日 15時17分
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・電池 |
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>充電のエネルギ効率
以前から気になってはいたのですが・・・テストする事もないまま今に至っています。
この実験でエネルギ効率が読めそうですので、結果楽しみにしております。
(自分で実験すれば良いのでしょうけど・・・スミマセン)
さらに、「必要なら強制的な通風により電池を冷却する」と記されていて、温度管理が重要なんです。
でも、私んとこの環境では、これは実現できません。
急速充電器と自作放電器を使った実験でも、温度は仕事場の室温です。
過酷条件じゃないけど、実際に充電池が使われる状態での実験として、継続しています。
現在はこんな状態です。
・エネループ・スタンダード
充放電回数467回目。 ほぼ寿命。
かろうじて急速充電できていますが、BQ-CC21での充電
完了は、LEDがゆっくり点滅する状態(充電異常報知)で終
わっています。
1.0Vまでの放電では容量1000mAhを切っています。
小容量グループは554回目の充放電
・エネループ・ライト
内部抵抗20mΩ代。 こいつは元気!
・サイクルエナジー銀
劣化増進中。 内部抵抗100mΩ近く。
・無名Ni-Cd
これも元気。 内部抵抗20mΩ代
でも、Ni-Cdの特性で、もともとの放電維持電圧が低いわけで。
もともとの容量が小さいこと以外は、エネループ・ライトががんばっています。
使用する機器によっては、ライトがおすすめかも。
JIS規定の充電時間の時と、充電時間を短くした時とを見てみますので、ちょいとお時間を。
何せこの実験、結果がすぐに出ませんのでねぇ。