ニックネーム: 居酒屋ガレージ店主
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2008年07月03日(木)
セリアのニッ水電池 解体 …発火!
HJVさんに入手してもらった100円ショップ・セリアのニッ水電池「VOLCANO NZ」。
あれこれ充放電実験をしたあと、ほったらかしにしていました。
せっかくですので、解体してその中身を見てみました。

※過去記事
100円ショップ「セリア」の充電池 2007年02月12日
セリア充電池のその後2 2007年03月14日
セリアのVOLCANOニッ水その後 2007年07月05日
セリアのニッ水電池その後 2007年07月26日
セリアのニッ水電池その後 2007年11月14日
セリアのニッ水電池その後 2007年12月29日

選んだのは「1」とマークした電池。


まず十分に放電させるため、並列に抵抗をつないで放置。

+側と−側を切断。




電極の「うずまき構造」が見えてきます。

次は胴体部を縦に切断。






パカッと割れば中の様子が見えてきます。
しっかりした造りです。
充電池容量の差って、どこからくるのでしょうね。

※以前に解体したニッ水とニカドの様子はこちら↓
ニッ水電池解体
ニカド電池解体

さて、前回のニッ水電池解体では「発熱」を経験していました。
そこで今回は十分に放電していたつもりです。



でも… 煙???!!!



あわわわわ。 火!!!!



一瞬燃え上がってすぐ鎮火しました。
こりゃヤバそうやとペットボトルの水を用意。

見ているうちに別の所から発火。


火点の拡大。

網状金属を挟んで火が出ているような感じです。


その後、撮影のため机の上に敷いていた紙が熱せられたせいで
紙が発火。


おぉぉぉ。
ペットボトルの水をかけて消火。
作業机がベトベトに。

この電池、最後に充放電実験してずいぶんたちますし、直前に十分放電
していたつもりだったのですが、こんな具合です。
発火には要注意です。
発火の原因、電極構造の短絡なんでしょうか?
でも網状金属部から火が出たようなのです。
それとも、電池の中の何かが空気(酸素)に触れると燃えるの?


今回の解体でも電解液らしきものは出てきませんでした。
充電池の劣化って電解液の枯渇なんでしょうかしら。


≪セリアのニッ水電池 まとめ≫



2008年7月3日 05時50分 | 記事へ | コメント(14) | トラックバック(0) |
| ・電池 |
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2008年07月03日(木) 08:21 by 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO)
「電池で発火!」と言っていたらご近所で火災。
一人亡くなられたということです。
詳しくはうずまき工房のブログ を。
私もこの電池は毎日利用しています。
VOLCANO NZの名のとおり活火山だったようで(^^)
水素貯蔵合金が分解して水素を放出したのでしょうか?それにしても発火するほどの発熱があるというのは始めて知りました。イタズラに分解すると危ないと言うことがよく分かりました、「ブラックでんじろう」さんならこれを使って何かおもしろいことをやらかしそうです。
「分解したら発火」と書いてあるのは,単なる オドシ でないことを知りました。tks
水素吸蔵合金が自然発火するらしいです。

Ni-MH 充電池を使った水素吸蔵合金の実験

↑ニッケル水素電池の分解方法から詳しく書かれています。水素吸蔵合金を使った高校生向けの理科実験
金属微粉末は空気中の酸素と急激に結合することで発火に至ります。
ホッカイロのごっついやつ、ということです。
消防法で危険物第2類に指定されています。
ご注意ください。
2008年07月03日(木) 20:38 by 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO)
十分に放電させていたのですが…
2008年07月04日(金) 05:13 by 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO)
7月3日に発生したご近所火事、うずまき工房のブログ にありますように、
この火事で亡くなられた学生さん、息子の同級生でした。
また、ガレージ仲間であるK水道店君のボーイスカウトの後輩だったのです。
今晩、お通夜。
ご冥福をお祈りします。
2008年07月04日(金) 05:27 by 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO)
pzdさんが紹介された実験の記事には「十分に放電しきってないと吸蔵された水素が放出して空気中の酸素と反応して発火」と記されています。
解体の前、1Ω抵抗をつなぎっぱなしにして十分に放電したつもりだったのです。
それでも、発火に至りました。
この電池、急速充電できないということからすでに劣化したと判断していました。
解体で(しっとりした)電解液らしきものが見られなかったということから、抵抗をつないで放電させたつもりになっても、吸蔵した水素を出しにくい状態になっていたのかしら。
それで、「粉」の一部分に水素を溜めたのが残っていて、解体して空気に触れて発火した、なんてことは考えられませんかね。
どなたか、「化」専門家の意見をお聞きしたいところです。
電気屋は電池を外から見た様子しか分かりませんので。
火事の件、ネットで話題になっていますが、亡くなった方が助けようとした猫はどうなったのでしょうか?

電池の発火。使い古しのリチウム電池や保管中の充電池が気になりだしました。
分解しなければ大丈夫だろうと思っても、万一押入なんかで燃えだしたら火事ですね。
炎の色からして明らかに水素のようですね。今後、電気自動車などに普及させる場合、安全性が問題となること、よく解りました。
水素が怖いものだということは,子どものころ,ドイツの飛行船の事故,京橋駅前の広場から挙がっていた軽気球(敵機がぶつかって燃えるという想定の,竹ヤリ の思想)で知っていました。
しかし,酸素は,空気中のありがたい存在だとばかり思っていたら,濃度によっては危険だということを、中学の理科の実験で知りました。
以来我が方の,化学の知識は、そこで発育が止まったままです。
水素吸収合金は酸素と結合すると激しく発熱して炎上します。

これはいくら電池が死んでいても完全放電していても、分解すると燃えます。
三洋の時にも発熱や発火はございませんでしたか?
2008年07月08日(火) 04:52 by 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO)
和郎さん、水素吸蔵合金が単独で発火するとすれば、電池の組み立ては
不活性ガス下で行わなければならないでしょう。
でも、ニッ水電池の組み立て作業は普通の呼吸空気中で行われているようですよ。
製造時には恐らく合金と電解液のペーストとして扱ってるのではないでしょうか。
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