充電式エボルタとサイクルエナジー#9
充放電実験を続けている「充電式エボルタ」と「サイクルエナジー」、
300回目の放電を前にして、充電器BQ-390でサイクルエナジーが
はじかれてしまいました。
270回目を過ぎた頃から、サイクルエナジーの調子が良くない現象
(放電維持電圧の低下)が出はじめていたのですが、充電はいちおう
行われていました。
ところが今朝、300回目の放電を行おうと、充電器BQ-390から取り出
してみますと、7分弱しか充電されていません。
充電式エボルタのほうは2本とも正常。
※サイクルエナジーはこの事故ですでに1本脱落しております。
※充電時間計測はこのツール。
はじかれる直前、299回目の放電データです。
●299回目の放電 (2009-03-30)
270回目あたりからサイクルエナジーの放電維持電圧が低くなるという
現象が現れていました。
現在、BQ-390ではじかれたこの電池をNC-MR58にセットして再充電を
試みています。
Bat1と2がエボルタ、4がサイクルエナジー。
※NC-MR58で充電トライしたサイクルエナジーを含めて放電。
●300回目の放電 (2009-03-31)
Bat1と2の充電式エボルタは充電後1日経過しての放電になります。
Bat4がサイクルエナジー。
NC-MR58でも復帰しませんでしたね。
さてどうしたものでしょう。この実験。
2本残っている充電式エボルタの充放電、もう少し続けましょうかね。
※2009-04-02
サイクルエナジー、BQ-390だけでなくNC-MR58でも充電できな
くなってしまいました。
この現象、直前の放電が十分に行われなかったのが原因です。
つまり、劣化により電池の内部抵抗が上昇したため、蓄えた
エネルギーを放出しないまま放電器の放電停止電圧1.0Vに到達。
このため、みかけの電圧は出ているのです。
自作の電池電圧チェッカーでこの電池を見てみると…
無負荷 1.37V
4.7Ω負荷 1.25V
1.0Ω負荷 0.94V
と、内部抵抗が大きくなっている様子がうかがえます。
無負荷時電圧を見る限り、満充電ですから充電器は
「すでに満充電」と認識して充電をストップ。
これは正常な動作です。
以前のサンヨーの2700 HR-3UGでは、40回でアウト。
今回は300回。
2005年末、はじめて買ったエネループ(DiMAGE7iで活躍していた)もすでに
常用電池群からは退いています。
●311回目の放電 (2009-04-11)
先日来のこの実験に、放電終止電圧1Vで放電できなくなったサイクルエナ
ジーを使っておりました。
0.9Vまで放電させれば、充電はしてくれるのです。
内部抵抗を計るサンプルにこの電池をあれこれして使っていたのです。
充放電実験を繰り返している電池、このあいだからエボルタだけにしてこの
サイクルエナジーは除外していましが、
このサイクルエナジーを混ぜて放電してみました。
今日はずいぶん気温が上がりました。
そのせいなのでしょうか、こんな放電グラフになりました。
3本とも生き返ったような感じのデータです。
やはり周囲温度の影響なのでしょうか。
312回目の放電も正常でした。
サイクルエナジーを充電するため0.9Vまでの放電を行ったのが影響したのか、
それとも内部抵抗測定実験でゴソゴソしたのが影響したのか?
サイクルエナジーの不調とその回復、なにが原因だったのか不明です。
充電後しばらく放置すると電圧が下がるのかもしれません。
次回、1日おいて放電してみます。
※追記(2009-04-13)
どうやら温度が関係しているような気配です。
今朝、気温が低いとき、電池電圧チェッカーで電圧を見たらサイクルエナジーのほうが
ずいぶん低いのです。
サイクルエナジーだけしばらくポケットに入れて暖めると電圧が上がってきました。
(負荷をかけた状態で)
300回充放電したサイクルエナジーどうも、温度に敏感になってしまったような感じです。
仕事場へ持ってきて実験中の内部抵抗測定回路で調べたら、充電式エボルタは
ほとんど変わらないのに(120〜130mΩ)、サイクルエナジーの内部抵抗が120mΩほど
に下がっていました。
金曜日に調べたときは200mΩほどあったのです。
暖かくなって調子が良くなった(といっても、放電維持電圧は低い)ようです。
※続き:充電式エボルタとサイクルエナジー#10 (2009年06月02日)
●充電式エボルタとサイクルエナジー まとめ
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2009年3月31日 05時56分
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