DMC-L10 蛍光灯下での露出不安定現象#2
※あれこれ進展中により記事日付変更。
元記事:2008/05/10 06:00
※≪前記事≫
DMC-L10、点滅光源に対しどんな挙動をするのか気になったので調べてみました。
「何か任意の周波数で点滅できる光源はないかいなぁ?」と探したのですが…
「しゃあない。これを改造!」っとGX100用LEDリングライトを引っ張り出してきました。
この制御回路に手を加え、外部信号でオン/オフできるようにしたのです。
これに自作のパルス発生器をつなぎ、んHz〜ん十kHzまでLEDランプを点滅できるようになりました。
こんな感じ。
左はFLUKEのデジタルテスター。
周波数も計れます。
真ん中がLEDリングライトの制御回路。
電池3本でLED16コを駆動。
右端がパルス発生器。
こんな感じで点滅するリングライトをDMC-L10で測光します。
横から見ると…
左端、一升瓶の瓶口にリングライトを引っかけました。
そして、ガレージ天井の蛍光灯の影響を受けないよう、真っ暗に。
FLUKEのテスター、バックライトが付いているので真っ暗闇でも使えます。
さてさて。実験の結果です。
どうやら「60Hz地区」固有の問題になるようです。
そして、要(かなめ)となる周波数が「約30Hz」であることが判明。
この倍数でおかしくなります。
50Hz地区では発生しない問題です。
実験の手順。
・光源を点滅させ、DMC-L10のAFL/AELボタンを押し測光値を表示させる。
・120Hzで現象(測光値の変動)が出ることを確認。
・60Hzでも同じように変動した。
・100Hzや50Hzでの測光値は安定。
・120Hzや60Hzから少し周波数をずらすと安定。
・測光値が変動する最低周波数を見つける。
・30Hzに行き着く。
・30、60、90、120、150、180、240Hzで変動するのを確認。
ということで、DMC-L10の測光制御、30Hzごと瞬間的に処理しているようです。
30Hzの整数倍の周波数で点滅する光源で照明された被写体では露出が変動します。
明
_| ̄|_| ̄|_| ̄
暗 ====a=b======
測光処理して露出決定するタイミングが[a]点と
[b]点で差が出ます。
シャッター速度が遅いと、実際の露出時には[a][b]の
違いは平均されて写るので、違いは撮影前に計算された
露出により写真の明るさが決まります。
こんなことが起こっているのだと思います。
ライブビューでも同じような処理なのでしょうが、専用測光素子じゃ
なく
撮像素子(Live MOSセンサー)を使っての測光になるので応答速度が
違うのでしょうね。
それにしても松下は大阪の会社なのに…60Hz地域を無視するなんて…
設計開発したのはきっと50Hz地域なのでしょうね。
「プンプン」っと怒りを表明!
※まとめ(2008-05-22)
・この現象の問い合わせ、私が出したのが初めての報告だったとのこと。
・現状、技術的に解決できない問題である、とのこと。
・DMC-L10だけでなく前機種DMC-L1でもこの現象が出ることが判明とのこと。
その後、あれやこれやで機種替えを検討しているところです。
でもレンズD VARIO-ELMAR 14150は捨てがたい。Four Thirdsも使いたい。
となるとオリンパス。
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2008年5月22日 06時00分
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L10のこの挙動は50Hz電源の地域でも起きます。
テレビの映像を写そうとしたときです。
前からテレビを撮ろうとするとAEが明暗明暗を繰り返すので
不思議だなあと思っていたのですが、店主さんの結論では
テレビ放送が30フレーム/秒なのと関係ありそうですね。
GX100の方も調べてみては?
東京の蛍光灯照明下だけではだいじょうぶなのでしょう?
異常に気付かれたのはテレビを撮ったときということですね。
まさに30Hzの呪縛ですね。
kazzさん、私が使ってきたGX100やDiMAGE7i、RDC-i500などではこの現象は経験していません。
ですのでDMC-L10で「ありゃりゃ?」となったのです。
TV画面撮影でおかしくなるのはシャッター速度を上げたときの横縞。
これは露出変動とは無関係です。
ご存じの通り、テレビをきれいに撮るには走査線の関係で
1/30秒(もしくは1/15秒)の露出時間が必要なのですが
S速度優先でテレビを大写しにして撮ろうとするとAEが狂います。
ちなみにパナのコンデジ(LX2)では起こらない現象です。
なんでこんな仕様で西日本から苦情が出てこないのかが不思議です。
いままで価格.comでも2ちゃんねるでも聞いたことがありません。
これで3機種目、不思議です。
まずこれ、ミノルタDiMAGE7i真っ暗闇でのフラッシュ撮影。
それから、リコーGX100白色蛍光灯AWBの呪縛。
メーカーとあれこれやりとりしましたが、結局、どちらも解決しませんでした。
あれこれ調べましたが、60Hz蛍光灯下でのこの露出変動、誰も問題にしていないようですね。
蛍光灯下で何枚かパシャパシャ撮ったら「ありゃ?!」っと絶対に気が付く現象なんですけれど。
今回のDMC-L10、はてさていかがになりますでしょうか?
地元企業である松下さんにはちゃんとやってもらいたいところ。
私のようなつカメラの使い方だと、室内では滅多に撮らないんで気付かないか、気付いたとしてもたまに注意をすれば良いので、まあええかで済ませてしまうでしょう。
ファインダー撮影だけでこの現象が出ています。
室内で静物を撮るときなど、このカメラだとライブビューを使うでしょう。
それで問題になっていないのかしらっと、思っております。
今日土曜日にもこの追実験の内容をメールしました。
来週あたりに返事が来ればいいなぁっと。
今日か明日中にこの件の回答メールが届くだろうとのこと。
さて、どうなりますか…
Four thirds陣営、オリンパスは新機種発表で勢いづいています。
松下は、さて!
お返事の要約:
『蛍光灯照明下では50Hz、60Hzどちらでも露出
がばらつくことがある。
システム構成の制限だ。』
とのこと!
「これでガマンしろ」と言われているようですわ。
ほ〜。
世界の松下ってこんな技術レベルだったのですかいな!
蛍光灯が明滅しているって、映像している人ならみんな知っ
てますよね。
しかし、50Hzでの露出変動って、ちょっとウソっぽいような?
30Hzサイクルでの露出データ収集だと、数回平均している
のなら、ちょうどうまい具合にバラついていそうですが。
「話をさせてくれ」って申し入れているのですが…
以前のリコーGX100 AWBの異常のときでもそうでしたが、
窓口は「お客様相談」の担当者。
露出センサーの信号を20msくらいで平均化(抵抗+コンデンサだ)
しておけばいいことなんですがねぇ。
ここいらの回路もガチガチに組まれている(ハード:LSIの中、
ソフト:触るのイヤだ)のでしょうなぁ、っと推測。
GX100でも、あれこれ実験結果(GX100のほうが複雑)を示しましたが
対策してもらえずでした。
GX100は、AWB異常の「特異点」が出ていることから、処理のバグだと
思うのですよ。
それでも、ダメでした。
デジタル一眼レフカメラをお持ちのみなさま。
他社、他機種のデジ一ではこんなことはないのですよね?
「あれ、外してる。」という経験はあります。
オモロイですね。
機会を見て持ち込んでもイイですか?
2社、3種。
次の日曜日は生野区の「アジサイまつり」で×。
DMC-L10の前機種、「DMC-L1」でも同様の現象が生じるとのこと。
技術的に解決できないらしい。
松下を応援したいのだが、真剣に機種入れ替えを検討中。
レンズは今の14150を使いたいのでFour thirdsシステムになる。
となると、オリンパス。
オリンパスに替えて、ほんとに大丈夫か? 不安。
はてさて。
カメラ量販店へ行って…それからどうしよう。
インバータでない蛍光灯照明を探さなければなりません。
あるいはブラウン管テレビ。
運良くオリンパス・デジ一眼を展示してある場所にあれば良いのですがね。
オリンパスのお客様相談に聞いてみようかしら。
教えてくれるかな?
蛍光灯下、いつも明るくなるとか暗くなるとかだと対処しようもあるのですが、
シャッターボタンを押すタイミングで露出がどうなるかわからない、
というのが大問題。
「価格.comのオリンパス・くちこみ」でL10で現象再現、E-420、 E-510
では大丈夫、というコメントが届きました。
何回か平均して処理するとなると、その分レスポンスが悪くなるので出来ないとか。
ゲーム機なんかはシステムがV同期なので60Hz処理です。
まれに処理が追いつかなくなって、1周期遅れるとカクカクした動き(通称処理落ち)になります。
もうすぐ発売。
E-420は電池が小さいのと(そのため小型軽量)ストラップ金具がちょっとねぇ。
ってもう既出だったりして(^_^;)
>というのが大問題。
私は屋内でも静物しか撮らないので、数枚とって一枚適正露出があればOKっちゅうのりですね。屋内の使用頻度が高かったらきっとガマンできないでしょうけど。
自宅はインバータ蛍光灯しかないので、職場の60Hzの蛍光灯でCaplio R5で試したところ、露出が安定しませんでした。シャッター半押しで蛍光灯を狙っていると、数秒の周期で蛍光灯の点滅がゆっくり液晶に表示されます。露出決定のタイミングが60Hzが近いための「うなり」でしょうかねぇ。
>自宅はインバータ蛍光灯しかないので…
そうきましたか。
安定器を使った蛍光灯、少なくなっているんだ。
電球型蛍光灯に器具そのものがインバータ型、というわけなんでしょうね、
>職場の60Hzの蛍光灯でCaplio R5で試したところ、露出が安定しませんでした。
これ、光っている蛍光灯そのものを写すっというお話ですよね。
>露出決定のタイミングが60Hzが近いための「うなり」でしょうかねぇ。
AE後に表示されるシャッター速度に絞り値、そして撮影したときのシャッター速度と絞り値、これが変化していたのでしょうか?
高速シャッターによる単なるフリッカーかと思うのですが。
モニター中は、電子シャッターが働きますのでね。
蛍光灯で照明されたブツではいかがでした?
カメラを三脚で固定してもなお露出値が変動するということなら大問題。
松下のDMC-L10、それだけでなくその前機種、というかより高級品のDMC-L1でも同じような露出変動現象が生じるというのを聞いて、ちょっとねぇという感じです。
「取り替える〜ならインバーター。○〜ショ○○〜のインバーター。」
>カメラを三脚で固定してもなお露出値が変動するということなら大問題。
ごめんなさい。あまりまじめにやっていないのでそのうちに再実験してみます。