日系BP社発行、村上宣寛(むらかみ よしひろ)著「心理テストはウソでした。 受けたみんなが馬鹿を見た」。
いやぁ、心理学という、ふだんは縁のない学問ですが「ウソつきやんけ〜」っという強烈な内容です。
こんなエエカゲンさで学問になっているのですね。
「血液型で人の性格が分かる」なんてことを言いますが、この本はまずはこれをやっつけます。
それから、性格検査で使われる「ロールシャッハ・テスト」(インクのシミの絵を使った性格診断)をけちょんけちょんに。
そして、いろんな質問に答えると性格を判断できるという
「YGテスト」、それに就職などの適性を調べるという「内田クレペリンテスト」。
これらをまぁ見事にやっつけます。
でも、本を読み進みますと「かなりの正しさで診断ができる」という「ウェクスラー式知能検査」や「MMPI」という名の統合失調症診断方法があると書かれているのです。
ただし、この本では、これらがどういうものであるかは述べられていないのです。
どんなのか、興味をそそります。
ネットで調べてみると、これらのテスト用紙や検定方法が売られていることがわかります。
商売になっているのですね。
「血液型」ならおちゃらけで済みますが、人の人格を点数付けるような知能判断や性格診断となると、おぃおぃですよね。
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2006年4月30日 18時35分
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いやぁ、噂には聞いていましたが「人は月へ行っていない」「アポロの月着陸はウソ」っとまじめに考えている人(とんでもさん)がいてるのですね。
「と学会」のこの本は、なんとかしてとんでもさんを改宗(ちゃんと月に行ったよと)させようと頑張っています。
しかし、思いこんだとんでもさんはなかなか言うことをきかないでしょうね。
「人類の月着陸はウソ」っというテレビ番組を作ってしまう日本の放送局も罪作りです。
元ネタが海外のジョーク番組だったこともあるということで、しっかりひっかかってしまったそうです。
そういや「ウソの火星探査」を描いた映画「カプリコン・ワン」、これは面白かった。
この映画を見て「月もウソやん」っと思っていまうのでしょうか。
本の巻末に書いてあった参考資料に、日本のjaxaのホームページがありました。
http://moon.jaxa.jp/ja/popular/story03/index.html
なかなか興味深いことが書かれていますので、ご一読を。
このホームページを見れば「あったんだ論」は読まなくていいかな・・・。
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2006年4月26日 06時53分
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いやぁ、面白かった。
野尻抱介さんの「ふわふわの泉(いずみ)」。
マンガな表紙ですが、これはハードSFです。
(今日はとりあえずタイトルだけを紹介)
アーサー・C・クラークさんの「楽園の泉」は、軌道エレベータのお話しですが、この本ではカタパルトで宇宙を目指します。
そのカタパルトを作る方法がすごい。
「楽園の泉」は「SFマガジン」の連載で読みました。
もう25年くらい経つのでしょうか?
あのころは毎月のSFマガジンを読むのが楽しみでした。
しばらく遠ざかっていたのですが、最近、息子が買ってくるようになり、「やっぱり、SFおもしろい! 好きだよう〜」です。
※SFマガジンの目次を見ると「楽園の泉」が連載されたのは1980年ですね。
http://homepage2.nifty.com/te2/m/sfm1980.htm
続く・・・。
※続き
「楽園の泉」は、ごくまっとうな方法で軌道エレベータを作るぞっていうお話しですが、「ふわふわの泉」は、浮力のある材料を利用して成層圏の上部に衛星打ち上げ用カタパルトのプラットホームを建設しようというところまで行き着きます。
その材料「ふわふわ」は、文化祭の展示品を製作している時に起こった落雷が原因で生み出されます。
直径0.05mm、炭素と窒素でできた中空の物質。
殻の厚みは原子数個分だけで、内部は真空。
大気圧に耐えて同じ体積の空気より軽いので、空気中では浮力が生じるのです。
これをたくさん集めれば、風船ができ、飛行船ができ、空に浮かぶ島ができ、長大橋もでき、っと夢の物質が役に立ちます。
地上では、大気圧の関係でこの大きさのふわふわしかできないのですが、圧の小さな高い場所にふわふわの工場を作ればもっと大きなふわふわができるという理屈で、ふわふわが到達できる高度を上げていきます。
そうして生まれたのが赤道上空9万6千メートルの軌道カタパルト。
全長1100kmという構造物を大気圏の上部にふわふわで浮かすのです。
大気の摩擦がほとんどない高空でもって、衛星となる速度までリニアモータを使って加速して宇宙に出ようというのが、この軌道カタパルトです。
「ふわふわの泉」ざっとこういう夢のお話しです。
「楽園の泉」と同じように、異星人との接触もあります。
主人公が女子高生、っというのも今風です。
「楽園の泉」を読んでから「ふわふわの泉」を読むほうがよいかしら。
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2006年4月3日 22時43分
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こういった本を読むとき、図書館が役に立ちます。
人気本は予約が詰まっていてなかなか回ってきません。
でも技術関連本は予約しておけば比較的早い時期に読めます。
先日借りてきたのは『重大事故の舞台裏』。
この本の内容は「日経ものづくり」「日経メカニカル」に連載されていたということです。
最近起こった大きな事故を、技術的な面から追求されています。
例えば・・・三菱トラックの「車輪破損事故」。
「ハブが壊れた」と新聞などで報道されていましたが、どこがどう壊れたのと内容は知りませんでした。
この本では、ハブと呼ばれる部品の構造のどこが弱点だったか、
開発・製造現場ではどのような試験が行われ、なぜ破損に至ったのかが解説されています。
例えば、破損したハブの断面図↓
こういった図面を見せてもらうと、「あぁ、なるほど」と一般の報道では分からない面が理解できます。
これはJR福知山線・尼崎事故の平面図↓。
事故を起こした車両の位置関係だけでなく、事故の衝撃で曲がった線路や枕木が描かれているのが印象的です。
このほか、美浜発電所の配管破断事故、JCOの「青い閃光」、H2ロケット打ち上げ失敗の話など、興味が尽きません。
文字・文章だけでなく図や写真をたくさん使ってあるので、興味深く読めました。
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2006年2月17日 08時46分
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あれこれネットで調べものをしていて行き当たったのが、『カオスの本棚』。
副タイトルが「<とことん、役に立たない読書案内>」。
調べものそっちのけで読んでしまいました・・・。
本やレコード(CD)のコレクションです。
放送禁止歌とか発禁本とか、怪しげで、あっ見たこと、聞いたことあるっというのが整理されて紹介されているのです。
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2006年2月9日 05時56分
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2006年1月19日 11時24分
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ここの日記のリンクでも紹介しています松浦晋也さんの著作。
火星探査機「のぞみ」の計画から打ち上げ、そして行方不明になるまでの12年間を描くノンフィクションです。
正月休み用と思って図書館から借りてきましたが、どういう結末を迎えるのか、一気に読んでしまいました。
現在は小惑星探査機「はやぶさ」が、この「のぞみ」と同じような危機的状況になっているわけで、今後、どのように推移していくのか興味が尽きません。
この本の中で印象的だったことを列挙しておきます。
・「のぞみ」も「はやぶさ」も固体燃料ロケット。
燃焼を制御するのが容易な液体式ではない。
火がついたら燃え尽きるまで制御できないできない
固体式で惑星を目指した。
・推力が不足しているので、衛星の軽量化がたいへん。
戦闘機「零戦」の機体設計思想が思い浮かぶ。
・『技術は人につく』…衛星本体の燃料を制御する特殊なバルブが、
エンジニアが退職したために作れなくなった、という事情。
これが理由で製造メーカを変えたのが原因となって、作動不良をおこし、
軌道変更に失敗してしまう。
・月スイングバイと地球スイングバイ。
スイングバイとは惑星の重力を利用して人工衛星を加速や軌道変更する技術。
十分に燃料が積める大きな衛星では、スイングバイなんてする必要がないわけだが、
「のぞみ」では、地球まで使ってスイングバイをしたとのこと。
・探査機の送信機出力、Xバンドのが20W、Sバンドのが4W。
地上の通信設備にゴツイものを使うとはいえ、たったこれだけのパワーで
火星から電波を送ってくる。
・Sバンドの送信機が故障。Xバンドのしか使えなくなるが、Xバンドの電波は探査機のパラボラアンテナ
で送ってくる。
アンテナの指向面が地球を向いていなければならない。
しかし、太陽電池パネルによる電力管理の問題があり、パラボラを地球に向けられない。
パラボラのサイドローブの漏れを拾って、通信をおこなう。
・太陽フレアーの影響かビーコンしか出なくなってしまい、テレメトリーデータが送れなくなってしまう。
ビーコンでは探査機の状態を知る方法がないので、ビーコン電波の有無をyes/noとするような
コマンドを送って通信を継続。
「1ビット通信」と名付ける。答えが返ってくるのは電波が火星を往復する22分後。
(この経験から「はやぶさ」にはこのモードの通信手順が搭載されているという)
・どこかで回路がショートしていて、保護回路が働いてしまうため制御できない。
回路をミリ秒単位でオン・オフするコマンドを与えてなんとか作動させようと努力。
・火星の周回軌道に投入できないまま、火星の近傍(1000kmほど)を通過して、
人工惑星となった。
日本の宇宙開発を知る上でなかなか興味深いノンフィクションです。
人の手が届かない遠いところにいる探査機のトラブルに対して、知恵を
出し尽くして試行錯誤し、希望を持ってあきらめない様子が生き生きと描かれています。
これぞプロジェクトXです。
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2006年1月3日 09時23分
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上の息子(JJ3ENT)が押している作家、「小川一水」さんの近未来「SF」です。
正月休みに読む本として図書館から借りてきました。
マンガ本ぽい表紙ですが、小説です。
「郵便局が本気を出した! 特別配達課なる組織が、郵便物ならどんなものでもどこへでも、確実迅速、真心込めてお届けを」というSFです。
郵政民営化が決まった現在、近未来予想モノとしてはちょっと残念です。
行政が本気を出せば…という期待、現実世界ではありえないのですが、フィクションなら何でもあり!
続編の「追伸・こちら特別配達課」もお薦め!
「がんばれ郵便局!」と応援したくなる本です。
※小川一水さんのホームページ
http://homepage1.nifty.com/issui/
年代別の著作が紹介されています。
「特配」シリーズの2冊が合本になって出るそうです。
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2005年12月31日 23時55分
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先日、どこやらの大学で死んだウサギを解剖して、それをブログで公開したので問題になった、ってな新聞記事(webのニュース)を読みました。
問題になったのが、どんなブログでどんな公開のしかただったのかは知らないのですが、いつも利用させてもらっている東成図書館にはこんな本が置いてあります。
『死物学の観察ノート/身近な哺乳類のプロファイリング』と『僕と僕らの博物誌/僕らが死体を拾うわけ』
両方の本とも「解剖の勧め」です。
右側の本には「死体にむらがるダニとたわむれニッコリ笑って皮をはぐ。ナベで煮出して骨を取り出す。死体を前に先生と生徒が繰り広げるとびきり愉快な物語…」っと表紙に文が並んでいます。
車にひかれて死んだタヌキや、イタチやモグラ、虫やカエルや貝を解剖して、内臓を調べて生前の食生活や、身を落として骨格標本まで作ってしまうというお話しです。
以前にも読んだことがあるのですが、今回の事件を知って、改めて借りてきて読んでみました。
とくに違和感を感じないのは、ひょっとすると「絵」にあるのかもしれません。
両方の本、解剖した対象やその結果の紹介は全部イラストなのです。
写真ではありません。精密に描かれたモノクロの手書きです。
写真と絵の違い、大きいのではないでしょうか。
※「死体はみんな生きている」(メアリーローチ)
HF電脳職人さん推薦のこの本、図書館からやってきました。
いやぁ、過激な本です。面白かった。
主にアメリカでの話ですが、死体がどのように「活用」されているかの実話です。
ガレージ常連の葬儀屋さんに読んでもらおうっと。
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2005年12月26日 23時12分
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図書館へ行くと児童向けの本にも目が止まります。
そんな中、おもしろい!と思ったのがこの本。
「発明家は子ども!」。
子供が関わった科学的事象が紹介されていて、素敵な内容でした。
ページはこんな具合です。
「冥王星の名付け親」が子供だったなんて知りませんでしたし、「テレビ」の原理や「点字」もそうです。
「メアリーと恐竜」は彼女の伝記を読んだことがありましたので「おぉ、そうだそうだ」と思い出しておりました。(化石屋メアリーアニングさんのこと)
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2005年12月13日 11時43分
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息子が持って帰ってきたものです。
本の付録だそうです。
樹脂でできた「お人形さん」。
いまふうの言い方なら「フィギュアー」で良いのでしょうか。
いやぁ、良くできています。
女房も大喜び。
身体検査で「はい、胸を出して〜」とお医者様に
言われてシャツをめくったら「健康」という文字が
おなかに書いてある・・・。
という場面ですね。
大笑い・・・
ただ・・・「ちょっと寝てください」っと
寝ていただくと・・・しっかりパンツまで
作り込まれていました。
ほんとによくできています。
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2005年10月28日 06時56分
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図書館の蔵書検索でカメラのことをあれこれ調べている時に見つけた本です。
著者は「アサヒカメラ」の「ニューフェース診断室」に記事を書いておられた小倉磐夫(おぐら いわお)さん。
サブタイトルが「カメラ大国を築いた技術者たち」で、終戦後、日本のカメラ技術が発展する様子が描かれています。
カメラの話が主体の本のはずなのですが、一番最初に出てくるお話しが「大和・武蔵の巨大測距儀」なのです。
戦艦大和と武蔵のための測距儀を作ったのが「日本光学」。
そのニコンの社史に、実際の戦史とはことなる記述があると指摘しています。
その話に出てくるのが、この本「空母ガンビアベイ」
朝日ソノラマの文庫本でして、所持していましたので、サマール島沖海戦のとき、この空母(護衛空母と呼ばれる小型空母)が戦艦大和など日本側からの砲撃でボコボコにされ、撃沈されたことは知っていました。
その様子の記述が、大和・武蔵の測距儀を作ったニコンの社史では間違っているというのです。
(武蔵がこの空母を沈めたと記載されているそうなのです。
しかし、この時点で武蔵は米艦載機の襲撃ですでに沈没。
また、砲撃距離33kmで初弾命中とあるが、実際に
は約100発撃っても命中弾なし、というのが事実)
図書館から借りたカメラの本と、たまたま所持していた戦史の本、ぜんぜん関係のないジャンルの本どうしがつながったので、ちょっと不思議な感じです。
本の冒頭からレンズと戦争の話で引きつけられました。
そのあと、
・レンズのコーティング技術(潜望鏡の話)
・レンズ用ガラス製造
・ライカの距離計
・クイックリターンミラー
・ピッカリコニカとジャスピンコニカ
・オートフォーカス
・レンズマウントの変更
・コニカのCDピックアップレンズ
などなど、カメラやレンズ、光学技術に関し興味深い話が図や写真も使って紹介されています。
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2005年9月25日 07時12分
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東成図書館で見つけた「経度への挑戦・一秒にかけた四百年」。
いわゆるクロノメーターと呼ばれる高精度時計の開発物語です。
科学史本ですね。
音叉発振器や水晶発振器などの電子回路や電波を使わず、
機械仕掛けだけでどれだけ正確な時計を作れるか、18世紀
の苦労話がまとめられています。
大航海時代、自船の軽度を知るためには正確な時刻が必要でした。
緯度は北極星の高度や太陽、星など天体の南中高度を測るなどす
れば、たやすく知ることができます。
しかし、経度は簡単には得られません。
船が出発した港の経度と時刻を基準値として、天体観測による
時間のズレを計算して、自船の経度を求めなければなりません。
つまり、正確に時を刻む船上の時計が不可欠なのです。
太陽の南中時刻が、母港と1時間違えば経度で15度進んだ
ということが分かります。
その時刻を知るため、人は考えました。
一定規則で動く天体を使おう、ということでガリレオが見つけた
木星の衛星、この食を観測することにより時刻を知ろうとしたのです。
(この食の観測から、光の速度が導かれたのは有名な話です)
18世紀の初頭、経度測定の問題には当時の有名な科学者の
名が出てきます。(ハレーやニュートン、フラムスティード)
木星の食、一年に1000回程度起こるそうで、日に3回は観測
できる計算になります。
しかし、まず、夜間に木星が見えていなければならないというこ
とで、実際の船の上では使いにくいという評価でした。
それでも、陸上での経度確定には有用だったようで、当時、
不正確だった国の領土や地図が正確になったということです。
この、木星の食を利用するほか、月の位置と多天体との角度差を
正確に計って時刻を決定する月距法が開発され、陸地から離れた
船上での経度測定方法が確率されます。
これにしても月が見えなくてはならないという条件があり、新月の
頃の4〜5日は太陽にじゃまされて計測できません。
さて、この時代、正確な経度測定方法の開発に懸賞金が出るよ
うになります。
どのくらいの精度が要求されたかというと、40日間の航海で
2分、一日あたり3秒の誤差なのです。
これに挑んだのがジョン・ハリスンという時計職人です。
幾多の苦労の末、1762年、81日間の大西洋横断航海で
5秒しか狂わなかったという精度が実現されます。
キャプテン・クックの航海にもこの時計が積まれ、1831年
に出港したビーグル号には22個のクロノメーターが積まれて
いたそうです。
残念ながらこの本にはクロノメータの機構を説明した図や
写真は載っていません。(実物の外観写真はあります)
この点、機会好きのエンジニアとしてはちょっと不満です
かな。
ただ、ジョン・ハリスンの作った時計4台が、現在でも
イギリスの博物館に残っているそうです。
250年ほど前の機械が生きているというだけでも、すごい
ですよね。
ネットを探せばでてくるかしら。
※緯度経度の測定とクロのメータのお話し:
http://homepage2.nifty.com/arumukos/unnk/lngtdlttd.html
http://homepage2.nifty.com/arumukos/unnk/unncssry/jn.html
http://earth.endless.ne.jp/users/fellow/longitude.html
内部構造の解説は見つかりませんね。
※この時計のページ「さとう時計店」
http://www.urban.ne.jp/home/watchsat/
は一見の価値あり!です。 分解掃除、修理中の写真、興味深いです。
ドイツ製マリン・クロノメータの内部写真もあります。
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2005年9月22日 09時56分
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いつも利用させてもらっている「東成図書館」、何種類かパソコン関係の月刊誌が置いてあります。
その中のひとつがこれ「日経クリック」だったのですが、この7月号で休刊ということです。
1994年10月に創刊と記されています。11年弱の歴史だったわけです。
「プロセッサ」や「ザ・ベ」、「エレライフ」はどのくらいの歴史を築いたのでしょうね。
ちょっと気になります。
広告が減ってきているのでしょう、図書館に置いてあるパソコン雑誌では、月刊ASCIIもずいぶん薄くなってきているようです。
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2005年9月17日 13時07分
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2005年9月14日 23時02分
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おっさん雑誌「週間ポスト」に連載されている記事をまとめた本で、現在10巻まで出ているようですね。
さまざまな現場や研究者、技術者達の様子を対談形式でうまく(読みやすく)まとめてあります。
その6巻にJA3ATJさん絡みでブラウン管のガラスの話がありましたので、ピックアップしておきます。
「日本電気硝子」でのテレビ用ブラウン管製造のお話しです。
(この写真の人、ATJさんではありませんよ。
記事のインタビューを受けた人です。)
下の写真、いろんなブラウン管用ガラスが写っています。
表示面のガラスとボディ側のガラス、どのようにしてうまいことくっつけるのでしょうね。
こんなスゴイ技術が、日本国内で生産終了なんですから。
JA3ATJさんのブログ、「ちかまの余談・誤談」に
http://blog.zaq.ne.jp/ja3atj/article/199/
に、トラックバックしました。
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2005年9月14日 10時41分
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小学校が夏休みに入って、連日・連夜の夏のイベントで、ゆっくり本を読む暇もありません。 (打ち合わせという名目でガレージに集まって酒を呑んでいるのが原因かな?)
そんな中、一気に読み通してしまった本がこれ。
ロバート・J・ソウヤー(内田昌之さん訳)さんの『イリーガル・エイリアン』。
ひさしぶりに読み応えのあったSFです。わくわくしながらページを繰り、一気に読み通してしまいました。
「ファースト・コンタクトもの」に分類できるでしょうか。
宇宙人が地球に飛来。うまく意志疎通ができ、ファースト・コンタクトは成功するが、宇宙人が「殺人事件」を起こしてしまいます。
地球の法律で宇宙人を裁くことができるのか、お話しは「法廷もの」に移っていきます。
裁判の過程で、どのように殺人が行われたかが明らかにされるのですが、この内容が次なる事件への布石となります。
判決が出てお話しが終わり?かと読み進んでいくと、宇宙人が地球にやってきた真の目的が明らかになってきます。
そして、さらに別の事件が起こり、人類の存亡がかかったお話しへと発展していくのです。
最終的には「あぁ、良かった〜」で終わります。
「うまいこと、話をつなげたなぁ〜」というのが感想ですが、ページのあちこちで「どうなるの?」っという場面が出てきます。
その場面場面の結果を知りたくて本を一気に読んでしまった、というのが「面白い」っと感じた理由でしょう。
息子(JJ3ENT)も読書に参加しまして、彼の書評は「92点」でした。
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2005年7月26日 06時09分
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図書館の図書分類番号400「自然科学」の棚には、何冊かのトンデモ本が混じっています。
そして、それらににらみをきかせている本も置いてあって、なかなか面白い状況になっているのです。
「と学会会長・山本弘」さんの「こんなにヘンだぞ! 空想科学読本」が、「柳田理科雄」さんの「空想科学読本」シリーズにかみついています。
空想科学読本シリーズの一冊をお借りして写真を撮ろうと思ったのですが、全部貸し出されているようで、分類番号778「映画」にあった「空想科学論争!」を借りてきました。
柳田さんのお話、おもしろく書いてあるのですが、言っていることがムチャなのです。専門家ではない私が読んでも「その話の持っていきかたはおかしいやろ」と感じることも多く、速さの単位をなんでもかんでもマッハ(音速のン倍)で記述するあたり「かなわんなぁ〜」としか言いようがないのです。
山本さんの本では、柳田さんのおかしな記述だけでなく、いい加減な数字や間違った計算方法を検証しています。
本の巻末に載せてある参考資料と「推薦図書」が光っていますね。
推薦図書の中には、過去に読んだSF本が多数記されていて、一安心です。
山本さんのホームページ「山本弘のSF秘密基地」にも、あれこれ面白いお話しが出ていますので、参考にどうぞ。
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2005年7月12日 22時03分
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「元素」についての乱読、まだ続いております。
まぁ、きっかけが周期律表・メンデレーエフさんのお顔だったのですが、エルビウム添加光ファイバーで光を増幅なんていう魔法のようなお話がけっこう身近にあったりするわけで(まぁ、半導体とか核分裂なんていうのはもっと魔法なわけなのですが)、元素についての本を読んでおりますと、人類の知識欲ってすごいもんだと、あらためて感激します。
で、今回の本は「元素を知る辞典」。(著者:村上雅人、海鳴社)
「〜先端材料への入門〜」と副題が付いていますように、元素の特徴と性質それに用途にマトを絞って解説されています。
元素の発見物語はさらりとしか記されていません。
たとえば、先日、兵庫県にある「スプリング8」(大型放射光施設)で「爆発事故があってベリリウムを吸引したので病院へ」という新聞記事がありました。
なんでベリリウムっと、この本を調べると「X線を良く通す。X線管からX線を取り出す窓に使われている。」なんてことが記されており、なんとなく納得できるわけです。
「スプリング8」は和歌山カレー事件のときにヒ素の同定に使われたと聞いています。
この本のヒ素の解説を見ると、カレー事件の話や森永ヒ素ミルクの話が載っていて、うまく身近な話題を取り入れてるのです。
でも「単体のヒ素は毒性が低い。化合物(亜ヒ酸)が中毒を起こす」とちゃんと書かれているのがすごいなぁと感じました。
本の表紙、PCの画面が書かれていてその下側にへんなキーボードがあります。
適当に書いたキーボードの絵?かと思い良く見ると、キーの配列が周期律表になっているのです。
図書館のシールで左側が隠れていますが、左上が「H」なのは間違いありません。
そう、この本でよかったのは英語での元素の読み方を解説してあったことです。
水素のHはなに?、窒素のNはなに?、っという疑問が全元素について解決です。
Hg(水銀)はマーキュリー、なんでHgっと思ったらラテン語の「水のような銀、hydro argyrum」が由来とか。
勉強になります。
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2005年7月10日 05時50分
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東成図書館で見つけた「VS本」の第2弾です。
これも離れた場所の別の棚に置いてありまして、普通なら絶対に気が付きません。
まず、写真左側の妹尾河童(せのうかっぱ)さんの「少年H」、上下巻の2冊になっています。
写真右が、山中恒・山中典子さんの「間違いだらけの少年H 銃後生活史の研究と手引き」です。
東成図書館では、河童さんの本は著者別の棚に置いてあり、山中さんの本は文学史や作家研究の本が並んだ本棚に置いてあるのです。
「少年H」ですが、難しい読みの漢字にはフリガナが付けてあり、小学生でも読めるようになっています。
私の息子が中学生だったころ、PTAの集まりで訪れた中学校の図書室にも置いてありました。
感想文の課題図書にもなっていたような記憶があります。(出版は1997年1月)
第二次世界大戦・太平洋戦争を体験した少年・河童さんの日記風に仕上げられた本で、いちおうノンフィクションというジャンルに分類できるでしょう。
読みやすく書かれた本です。当時の生活がどんなものだったか、上下で700ページの分量ですが興味深く読み通すことができます。
それに対して山中さんの本では「少年Hは推理小説か?」とばかりに、少年Hに記されている体験談の誤りを検証するのです。
河童さんとほぼ同じ年代の著者が少年Hを読んで感じた「違和感」を歴史資料から追求していきます。
少年Hに書かれている体験談は「ウソ」「間違いばっかり」「よその本からの引用」「引用本のミスをそのまま使っている」と、フィクションとして語られた部分の謎を完璧に解き明かし、引用本そのものまで明らかにします。
ということで、読む順番としてまず河童さんの少年Hを一通り読んでから、山中さんの本をじっくりお読みください。
「間違いだらけ…」は1999年5月の出版。「少年H」が出てから2年少しですね。
山中さんの本もページ数が多いです。840ページ。
感情論で重箱の隅をつついているのではなく、きちんとした資料を基にした歴史的事実として語られているので、ページ数が増えるのも当然かと思えます。
「少年H」を読書感想文の課題図書として選ばれた方が居ましたら(出題側の先生、あるいは提出側の生徒)、「間違いだらけの少年H」も読んでいただき、どんな印象を持たれたか感想をお聞きしたいところです。
私見ですが、この対決は山中さんの勝ちかと。
こんな本を置いてくれる図書館、大好きです。がんばれ〜
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2005年7月3日 10時53分
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いつも利用させていただいています東成図書館で見つけた「VS」本です。
青色発光ダイオードで有名な中村修二さんの
「負けてたまるか!・青色発光ダイオード開発者の言い分」と
中村さんの元勤務先、訴訟相手となった日亜化学を紹介した本、
「青色発光ダイオード・日亜化学と若い技術者たちが創った」です。
同じ図書館でも異なった本棚に収納されていて、普通なら気が付きかないでしょう。
まして、本棚に並べてある時は背表紙のタイトルだけしか見えないのでなおさらです。
この2冊を発見できたのは偶然です。
本の内容を読んで、どちらが勝ち、とは言いづらいのですが、エンジニアの魂に訴えかけたいのなら、もっと図表や写真を駆使してもらいたいところです。
本ですので、文章であれこれ書くのは当然ですが、図や写真があれば一目瞭然。
実物の写真や設計図を使って解説すれば、訴えるものが違います。
もう一つが専門用語です。
あれこれ難しい単語や略語が出てきますが、これらをまとめた解説補足が欲しいところです。
私が編集者なら、ここでも図表や写真を使うでしょうね。
ということで、中村さんと日亜化学のその後、気にはなるのですが、裁判はどうなったのでしょうね。
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2005年7月2日 07時04分
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「元素」についての本の乱読ということで、図書館からあれこれ本を借りております。
で、先日の「メンデレーエフさん」の続編ということで、あやしくないお顔を紹介します。
「元素111の新知識」という本の、元素「Md:メンデレビウム」の紹介に記されていたメンデレーエフさんのお顔です。肖像画ではなく、写真のようです。
この本には、元素そのものについての特徴が記されており、「歯の修理」で紹介した「金・パラジウム」のパラジウムについては「年間の生産量24トン。地球表層部の濃度0.01PPM。(金は0.004PPM)接触性皮膚アレルギーを起こす作用は白金より弱い」などと書かれていて、なるほどな〜と読めます。
あと、電子回路に関して気になる元素は、
※Er:エルビウム (希土類元素)
トラ技での光ファイバーに関する解説で読んだことがあり、どんなものかと思っていたのですが、この本には「エルビウムを含ませた光ファイバーはレーザーと同じ原理で光を増幅する。長距離光通信材料として注目」と書かれています。(CPU.BACHさんの分野かしら)
※Zr:ジルコニウム
原子炉の燃料棒を包む鞘の材料に使われているのは知っている(仕事で関係)のですが、この本には「優れたガス吸収性のため、真空管のゲッターや水素の貯蔵に使われる」と記されていおり、真空管のガラス管内に光る銀色物質の謎に近づけたようです。(JA3ATJさんの専門分野でしょうか。)
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2005年6月27日 07時00分
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先日来、「天才科学者の奇跡」や「天才の栄光と挫折」など、科学者ものや科学発展の歴史物を図書館から借りて読んでおりました。
で、下の2冊の本の中で紹介されていた「元素の周期律表」で有名な「メンデレーエフさん」のお顔がえらい違うのです。
この本の中のメンデレーエフさんのお顔が下。
特徴的なお髭ですがはつらつとされています。
ところが、こちらの本では、
あれまぁ、典型的なマッドサイエンティストというかあやしいおっさんになっています。
肖像画のようですが、目が・・・怖い。
没年が1907年ですのですでに銀塩写真はあるはずです。
こんなアヤシイ絵ではなく、写真は残ってなかったのでしょうか。
「原子量」のお話が出ていたので、ours(ウルス)日記さんにトラックバックさせていただきました。
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2005年6月20日 06時42分
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先日読んだ「天才の栄光と挫折」以来「科学者もの」のノンフィクションにはまっています。
で、図書館から借りてきたのがこれ。
「天才科学者たちの奇跡」副題:それは小さな「気づき」から始まった
残念ながら文庫サイズの本ですので、写真や絵図は皆無です。
前回の本が科学者の生い立ちや人間関係を中心に解説していましたが、
今回の本は科学者の業績が中心です。
合計13人が名を連ねています。そのお名前と章の副題を紹介しておきます。
・アルキメデス われ発見せり
・ガリレオ 揺れるシャンデリア
・パスカル 考える葦
・ニュートン リンゴの木の下で
・ガルバーニ カエルの脚
・キャベンディッシュ 小さな泡
・ファラデー 見習い職人から教授に
・ハーシェル 新たな惑星の発見
・アボガドロ 早すぎた仮設
・メンデレーエフ 不思議な周期律
・メンデル 修道院の庭で
・マクスウェル 2番目の悪魔
・アインシュタイン 未来に向けて
理科好きの人なら、これら全員の名前をご存じでしょう。
本の中身で特徴的だったのが「キャベンディッシュ」さんのお話です。
よほど変人だったのでしょうね。自分の発見を自分だけのノートに
記しているだけで亡くなってしまい、素晴らしい業績が見出されたのは
ずっと後になってからということなのです。
メンデルさんにしても、遺伝の法則の研究が認められたのは死後のこと
ですので、今の時代とはずいぶん異なります。
この当時、科学・化学黎明期の逸話は、何度聞いても(読んでも)面白
いものです。
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2005年6月17日 21時25分
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この本との出会い…いつも行く古本屋さん、今里の「日乃出書房」(ページの中ほどで紹介)。
ずらーっと並んだ古本の山から「アメリカの空へ・大探検を助けた少女、サカジャウェア」っという背表紙のタイトルが目にはいりました。
さっそく本を手に取ってみると、表紙の絵に注目!美少女ですがな。それも、背に子供をしょっています。
ページを繰りますと、難しい漢字にフリガナが打ってありますので子供達向けの本であることがわかります。
こりゃ読まなくっちゃっということで、図書館へリクエスト。
う〜〜ん、このあたり、思えばケチっぽいのですが、利用すべきは図書館。納税者の権利です。
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:
ということで、読み終わりました。いやぁ、良い話でした。
内容は
「インディアンの伝記や物語を記した文献」をどうぞ。
このお話、大人の目でもっと調べたくなりますね。
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2005年6月9日 20時43分
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いつも利用させてもらっている東成図書館で見つけた本で、ネジとねじ回しについての歴史発掘ドキュメントです。
原題が「ONE GOOD TURN」。
邦題の副タイトルが「この千年で最高の発明をめぐる物語」。
発明者が不詳のネジ、このネジとねじ回しが、いつの時代から使われ始めたのかを徹底的に調べています。
当初は、マイナス頭のネジ釘が出発点だったようで、ボルト(ビス)とナットに発展するのはずっと後の話。
大量生産と誤差無く作るために不可欠だった「ねじ切り旋盤」の話にも興味が引かれます。
もう少し図や写真が多ければ良かったのですが「ほんとにどんな機構だったのか」を知るにはちょっと消化不良です。
でも、この手の技術史を紹介したお話しは大好きです。
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2005年6月5日 05時17分
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図書館が大好きです。本を通じて知らない世界が広がるので、あれこれ探していると時間がいくらあっても足りません。
先日、借りてきたのは「新潮選書」の「天才の栄光と挫折 数学者列伝(藤原正彦)」。
9人の天才数学者について、その生い立ちと人生が語られています。
その9人の天才数学者とは、
ニュートン
関孝和
ガロワ
ハミルトン
コワレフスカヤ
ラマヌジャン
チューリング
ワイル
ワイルズ
残念ながら、私が明確に名を記憶していたのはニュートンさんとチューリングさんだけ。
ニュートンさんは万有引力、チューリングさんはコンピュータ黎明期に名を残していますし、第二次世界大戦時、独軍のエニグマ暗号の解読に活躍したという知識しかありませんでした。
数学史的な解説だけではなく、数学者がどんな人生を過ごしたのか、時代背景と人間関係に紙数を割いて紹介されています。
約250ページ、ノンフィクションとして、なかなか読み応えのある本でした。
それにしても、数学的な「なになにの法則」「だれだれの定理」・・・知らないものばかりです。
似たような感動を覚えた本に、本のタイトルは失念しましたが、元素発見の歴史を解説した本がありました。
ラジウム発見のところにキューリーさんが出てきますし、フッ素をごそごそしている時代の話は「ひぇ〜怖い」です。錬金術の時代が、現在の発達したコンピュータ世界前の、マイコン黎明期にだぶって思えました。
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2005年5月31日 06時27分
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いろんな「鉄」好きの本があるもので、図書館の新入荷本を調べていて、こんなのに出会いました。『日本の珍々踏切』です。
全国あちこちの珍しい踏切が紹介されています。
個人宅専用の踏切とか、新幹線の踏切、船が通る踏切・・・などなど。
カラー写真とともに紹介されてます。
大阪近辺の知っている踏切も載っていました。
生駒山宝山寺ケーブルカーの「ケーブルカーの踏切」、それと大阪環状線、天王寺と新今宮の間にある開かずの踏切。
踏切に対して「へぇ〜〜度」「ほれぼれ度」「しみじみ度」を5段階で評価しているのも(そこまでするかぁ〜)面白いでしょうか。
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2005年5月18日 06時34分
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2005年4月23日 06時05分
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仕事場の近所に「東成図書館」があるので、昼休み、よく訪れます。
で、思わず借りてしまったのが「わが家でつくるこだわり麹(こうじ)」。(著者:永田十蔵、発行:農山漁村文化協会)
「どぶろく」の作り方です。
ガレージでも、一度は挑戦してみたいテーマです。
食べ物を作るっていうのは、究極の「自作」ですよね。
日本酒と泡盛、同じ米が原料なのに、どう違う?なんてことが麹という素材に注目して解説されています。
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2005年4月20日 08時07分
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