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2008年10月02日(木)
充電式エボルタとサイクルエナジー#2
=前記事=

松下(なにせ二文字ですから)の充電式エボルタとソニーのサイクルエナジー、
買ってきてそのまま、未充電状態での放電特性です。

放電はこれ↓を使った「1Ω」の定抵抗放電。

PIC16F88を使ったバッテリー放電器
  (現在も、組み立てキットを頒布中)


まずは充電式エボルタから。

放電を始めてしばらくして番号1の電池だけ、電圧が低いことに気
が付きました。
「接触不良か?」と思い、点検のためいったん放電を停止。
それで途中でグラフが切れています。
電池の電極と放電器の接点をアルコールで清掃して放電を再開。
下はその続きのグラフです。

清掃してもやはり電池1だけ電圧が低いままです。
上のグラフと不連続になってしまったのは、何度か放電を繰り返したためです。
電池電極に油膜でも付着していたのでしょうか?
電池ホルダーと電池電極のあいだに接触抵抗があると、電圧測定値が
ドロップしてしまいます。
でも、接触不良ではなくこういう特性だったような感じです。
放電維持時間は他の3本とかわりません。
「充電済み」をうたっていたら「アレレ?」となるところです。

※接触不良による測定誤差を回避するため、電圧測定の一瞬だけ放電を
 停止するという方法が考えられます。
 接触不良があっても、電流が流れないので接触抵抗による電圧低下
 が生じません。
 放電器にこんな測定モードを付けようかしら。



次がソニーのサイクルエナジー。

こちらは「充電済み」をうたっていますので、それなりの
特性が出て、4本ともよくそろっています。
「2008年5月」に製造のマークがありましたので、放置期間ざっと5カ月。
それで、この特性はすばらしいでしょう。
まさに「エネループ」かな。


=続き=

=続き= 充電式エボルタとサイクルエナジー#4 繰り返し充放電実験してま〜す

=続き= 充電式エボルタとサイクルエナジー#5 1ヵ月放置後の放電特性


充電式エボルタとサイクルエナジー まとめ
2008年10月2日 06時09分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2008年10月01日(水)
充電式エボルタとサイクルエナジー
「松下」の名前が「パナソニック」になりました。
その記念じゃありませんが、今日の仕事帰り、電気店に寄って松下
(つい言ってしまうなぁ)の新充電池「エボルタ」を買ってきました。
同じ商品棚にソニーの「サイクルエナジー」もぶら下がっていたので、
ついでに購入。
両方とも単3タイプ・4本パックのものです。



充電式エボルタの型番が「HHR-3MRS」。
サイクルエナジーが「NH-AA」。

松下の前製品が「HHR-3MPS」ですので「…P→R」と進化したようです。
  (Qが抜けたのはなぜ?)
ソニー製充電池の購入は初めてですが、三洋eneloopと同等のようです。
このブログでも以前「2000mAhクラスのニッ水電池その後」という記事で
あれこれ特性を報告しています。

※松下電池工業が「パナソニック株式会社 エナジー社」と名前が変わりました。

さて、開封。


松下のは2本ごとさらにパックされて出てきます。
ソニーのは一本ずつバラバラに取り出せます。

裏面の注意書き。
・松下1


・松下2

昔の名前が記されています。
   そして…「中国製」

・ソニー1


・ソニー2

『エネループ技術を採用』 『Made in Japan』という記載。

さて、買ってきた直後の電圧を調べてみましょう。
ツールはこれ。「PICマイコンを使った電池電圧チェッカ」
   (組み立てキットを頒布してます)
電圧を測定しようとする電池から回路を動作させる電流を引っ張り出します。
負荷は3種類切り替え。負荷無し 4.7Ω 1Ω。






まずは松下の充電式エボルタ。
電池: 負荷無し  4.7Ω   1Ω
=====================
 1: 1.29V 1.28V 1.22V
 2: 1.29V 1.28V 1.23V
 3: 1.29V 1.28V 1.23V
 4: 1.29V 1.28V 1.23V

次がソニーのサイクルエナジー
電池: 負荷無し  4.7Ω   1Ω
=====================
 1: 1.32V 1.30V 1.25V
 2: 1.32V 1.30V 1.25V
 3: 1.32V 1.30V 1.25V
 4: 1.32V 1.30V 1.26V

ちなみに、松下のエボルタの胴体には「08 09」と、
ソニーのには「08 05」という記載があります。

ソニーのは出荷後5カ月ということになります。
また、パッケージに大きく「充電済み」をうたっています。

結果、新しいエボルタのほうの電圧が低くなっていますねぇ。
松下の注意書きには「初回使用時には電池の能力を十分に引き出すため
充電してからご使用ください」という記述がありますので、
「充電済み=買ってすぐ使える」を積極的にアピールしている
わけではありません。

次回、初回の放電結果をレポートします。
(別ページで結果を報告)

=続き= #2 充放電実験開始
=続き= #3 最初の5回
=続き= #4 繰り返し充放電実験してま〜す
=続き= #5 1ヵ月放置後の放電特性
=続き= #6 200回目の放電
=続き= #7 短絡事故発生!
=続き= #8 事故電池の外径
=続き= #9 300回目の放電


※電池に関する過去記事は≪カテゴリ:電池≫をどうぞ。
居酒屋ガレージ(本店)「DiMAGE7i技術資料保存場所」「充電池と充電器」にも
あれこれデータ(古くなりました)を置いています。


「気の迷い」さんでも充電式エボルタ電池の実験が始まっています!

充電式evoltaを購入しました(目的は実験だという疑惑あり(笑)eneloopとも比較するよーん。)
 ≪餓鬼魂トップページ≫ 充放電実験


※検索
充電式エボルタ - おいしい生活 - Yahoo!ブログ
充電式エボルタ - ささやかなJUNKER
エネループがだめなところ - Ku想、Ku論 - Yahoo!ブログ
エネループvsエボルタ - Under construction
[デジタリストBlog] Panasonicのエボルタ(EVOLTA)と山洋エネループ(eneloop)が比較されてる
ものぶろ: 今日は〜
リモーネでSweets Collectionアクセサリー全6種類と充電式エボルタ電池をゲット♪♪ - ふくちゃんの今日のできごと2008♪ - Yahoo!ブログ


充電式エボルタとサイクルエナジー まとめ
2008年10月1日 22時23分 | 記事へ | コメント(5) | トラックバック(0) |
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2008年09月07日(日)
新型導通チェッカ
※組立キットの頒布を始めました (価格3500円 税込み送料別)

新しい導通チェッカができました。(2008-09-07)

外観

ケースはタカチのLM-100(100×61×18.5mm)

中身

両面スルーホール基板。
表面実装部品が一つあります。
ケースの穴あけ加工は3.2mmキリ穴が4点だけ。接着剤不要。

回路 (主要部のみ提示)

(クリックで拡大↑)

  ◆組み立て解説
  ◆回路図(全記入)
  ◆部品実装図



※特徴
・基本的な機能は過去に作った導通チェッカと同じです。
  (↑現在も頒布中) 

・およそ10Ω以下の抵抗で導通ありと判断して報知。
・対象物に影響を与えないよう低電圧・低電流でチェック。
・回路につながったダイオードや半導体で、導通ありと誤判断しない。
・誤って通電中の100Vに触っても壊れない。
・オートパワーオフしますが導通チェックを続けていると時間を延長。

 これらに加えて

・電源スイッチをなくした。
・報知音を大きくするためマグネチック・サウンダを採用。


回路チェックをしていて配線修正などに時間がとられると、勝手にオート
パワーオフするので、チェックを再開するときまた電源スイッチを押
さなければならない…これがめんどうだ!
というのがこの新型を製作したいきさつです。


さて、電源スイッチをなくした場合、どうやって回路を起動するか。
これが問題。
チェック端子(クリップ)の短絡(導通チェックの開始)で自動的に
回路の電源をオン。
これを実現しました。

チェックを始めるためにわざわざ電源スイッチを押す必要がなくなりました。

制御にワンチップマイコンを使いました。
また抵抗値により報知音を変えています。
10Ω以下なら「ピ〜」と連続音。
10〜50Ωなら「ピピピピピ」と断続音にして、抵抗値が大きいほどゆっくりに。
   導通チェッカーを100円ラジオのプラスチックケースに組み込む
   「ホロホロ・ブザー」の感じに。

この導通有無判断の抵抗値、ブザー報知の音程や音量を可変設定できるようにしています。
この設定値をマイコン内蔵EEPROMに保存します。

いかがでしょうか?



※追記

・「バナナプラグ+テスター棒」派のために、市販のジャックが
入る場所を確保しています。








※「黄・青」リード線を保護するブッシングについて
ケーブル・ブッシング-居酒屋ガレージ日記を参考にしてください。


※導通検出でLEDを点灯する方法(2008-11-25)
ケース上面にLEDを取り付ける場合の工作手順を追記しました。
◆補足:導通検出でLEDを点灯の「#2」をご覧ください。
電源表示LEDをそのままにして導通表示LEDを付加します。
パターンカットしないで加工できます。

上部ケースにLED穴をあけます。


C4位置にLEDを。R10に電流制限抵抗。



※キットの頒布方法は仕事場(有限会社 アクト電子)の案内をチェック!


※製作例
なんぎな日記: 導通チェッカー (2008年10月2日)
何にもないぶろぐ: 導通チェッカ (2008年10月5日)
Yahoo!フォト - マイコン導通ブザー(サムネイル一覧) (2008年10月13日)

2008年9月7日 10時28分 | 記事へ | コメント(32) | トラックバック(1) |
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2008年08月22日(金)
7seg LED目覚まし時計復活
前記事:故障するときは重なるの?

動作停止した目覚まし時計、やはり原因は電源でした。
交換したら動き始めました。


修理にはジャンク電源を流用。

今度はいつまで持つかな…


壊れたオンボード電源の中身、こんな具合です。


プニュプニュした樹脂(シリコン?)が充填されています。

無理やりバラしてコンデンサを抜いてみました。


左側3ツが出力側のコンデンサ、右端のがAC100V整流平滑用コンデンサ。
それぞれ、それなりの容量は残っていました。
リークが多い感じかな。
こうなるとコンデンサの「ESR」を計りたいですね。
2008年8月22日 16時54分 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
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2008年08月21日(木)
故障するときは重なるの?
仕事場での電源故障を報告したと思ったら、今度は自宅です。

2階に置いていたデジタル時計、トランジスタ技術2002年6月号「H8 AKI-H8/3664Fマイコン・キットで自分好みに作る!デカデジ目覚まし時計の製作」、この記事で紹介した時計です。

これが、運転停止!
今日の昼休み、女房から「時計が消えているゾ!」っと、携帯メールが来たのです。

LEDが消えて寂しそう…


ケースはフロッピディスクが入っていたものを再利用しています。

これが回路。


H8/3664Fを使っています。

テスターで調べられる範囲といえば電源。
スイッチング電源モジュールからのDC12Vが出ていませんでした。
それで動いていないのでしょう。



製作したのは2001年5月。
ということは、7年連続して働かせていたわけです。

自作物です。
電源を交換すればなんとかなるでしょう。


続き:7seg LED目覚まし時計復活
2008年8月21日 19時35分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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お漏らしコンデンサ
とある計測装置。
動作異常で帰ってきた。
点検するとスイッチング電源が死にかけていた。

5V・3A出力のごく普通のもの。


それも、定格出力より高い電圧を出しながらの「死」。
そのため、これにつながっている回路も「死」。
装置の制御回路基板を作り直すことになってしまった。

電源のカバーを外すと…


コンデンサから液漏れ。
出力側のコンデンサ。
基板が電解液でベトベトになっている。

基板を外して裏面を観察…


部品の足を通してハンダ付けした部分まで電解液が侵入して
銅箔パターンを腐食している。

コンデンサを外してみると…


あぁ〜あぁ〜 という状態。
1000uF/10V。ニチコン製105℃仕様。
「PC(M)」と記されている。

常時通電するような装置ではないのだが、経年劣化で
こんな具合にコンデンサの電解液が漏れるとは…
いつごろからおかしくなっていたのかは不明。


※過去記事
ルータが故障:原因はコンデンサ!
死因追求…やはりコンデンサ
旧PCのフタを開けてみると
センサー修理
2008年8月21日 10時10分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2008年08月13日(水)
PCの通電時間タイマーがキリ番
偶然見つけました!

昨年夏にやってきた新PC、それに取り付けていたアワーメータ(通電時間タイマー)
がキリ番になっていました。
「2000.0時間」

日に換算すると「83日」。
多いのか少ないのか…。

2000.0という数字に、「壊れたんとちゃうやろな」っと、
カウントが進むのを見つめてしまいましたよ。
2008年8月13日 18時10分 | 記事へ | コメント(5) | トラックバック(0) |
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2008年06月24日(火)
電池電圧チェッカー 組み立て例
仕事場:アクト電子で頒布しています「電池電圧チェッカー」
「こんなふうに組み立てた」という写真を広島のSさんが送ってきて
くださいました。



こちらの製作例では、このように電池ボックスはケースの
上面に配置しています。



Sさんはそれを側面に配置されたのです。
電圧表示7segLED部にはスモークアクリルを取り付けられています。
スイッチも変えられています。

同じケースを使っても、製作者の感性で出来上がりが異なるのって
面白いですね。
2008年6月24日 06時05分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2008年05月31日(土)
PC-8031 FDCインターフェース
CPU.BACHさんとこからやってきたグラフィック・イコライザ
その「箱」の中に、こんな基板がおまけで入っていたのです。



[PC-8031]

これって、PC-8001につなぐ5インチフロッピドライブのインターフェース回路ですよね。

搭載されているICは「8255」。
単純なI/Oポートが8ビット×3ポート。
バイト単位で双方向通信してインターフェース。

PC-8001は体験しないまま、黎明期を過ごしました。
まわりがPC-8001を買ったとき、こちらはCP/Mに。
グラフィックとは縁のないことをやっておりました。
BASICもお遊びだけ。
ひたすらアセンブラでプログラムを書いていました。

抵抗R13とR25が外されているのが気になります。
2008年5月31日 08時20分 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
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2008年05月27日(火)
Mixはキライだ
作業していた同僚が悲鳴!
「混ざってる!」

それがコレ。
1/4W・5%のカーボン抵抗。


ちゃんとビニール袋に入れてパーツボックスに整理して入れていた部品です。
入っていた袋は買ったときのまま。
抵抗やコンデンサは100コとか200コまとめて買うので、こちらで袋に入れ直す
などという仕分けはしません。

上の写真の中央部を拡大すると、ほれ。


わかりますか?
茶緑橙金の15kΩと
緑茶橙金の51kΩがみごとに混じってます。

推理:部品屋さんに注文したとき、きっとまとまった100本袋入りの抵抗がなかったのでしょうね。
それで、部品屋さんのパーツボックスから数えて取り出して袋詰め。
そこの箱の中で51kと15kが混じっていた。
それがこの袋になってこちらに来た。

そんなところじゃないでしょうか。

放っておくわけにもいきませんので分離。

こんな比率でした。
2008年5月27日 20時08分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2008年05月17日(土)
トランジスタ技術2008年6月号
今月10日発売のトランジスタ技術6月号の特集は「電池」。
カラーページにあれこれ載せてもらっています。






写真の一部はこのブログで先行公開した「コレな〜んだ?」

電池ボックスに使われているバネ材による電圧降下の話など、まとめています。
ご一読ください。
2008年5月17日 05時27分 | 記事へ | コメント(4) | トラックバック(0) |
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2008年04月17日(木)
CQ出版から来た電波時計
CQ出版45周年記念でもらった電波時計。
1998年と記されてますので、もう10年前。



単4電池2本で動作します。
これがいつの頃からか「電池消耗が早い」「電波を受けない」
てな症状が出ているのです。
時計としては動いているのですが、電波受信中のマークが出ません。
そこで、まずは分解。



下のほうにある小基板がバックライト用ELの昇圧回路。
本体上部のスイッチを押したら液晶が青色で光るという
仕掛けです。
これがリークをおこしているようで、この部分を切り離したら消費
電流ががくんと減りました。
まず「電池消耗」は解決。

さて、問題は標準電波の受信。



このバーアンテナで電波をとらえようとしているのですが、受けているのか
どうかが判断できません。
もらった当初は調子よかったのですが。

受信部はここ


この黒い丸の中。


このチップから出て時計回路へ行っているラインのところにテストポイントが
いくつかあるのですが、オシロで見てもよく分からない。

現在、標準電波は40kHzと60kHz。
Wikiの「JJY」を見ると40kHzが1999年、60kHzが2001年からの
送信っとなっていますね。
この時計、どこを受けているのだろう?
長波のJJY、始まった頃の状態ってどうでしたっけ。
いつからうまく受信していなかったのか…。
2008年4月17日 05時57分 | 記事へ | コメント(13) | トラックバック(0) |
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2008年04月02日(水)
コレな〜んだ? の答え発表
3月29日のコレな〜んだ?
記事に答えを追記しています。
2008年4月2日 06時42分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2008年04月01日(火)
フロッピを読まない
昨年7月末に導入した新PC
昨晩、フロッピディスクを読もうとしたら…読めません。
クリーニングしてもダメ。
フォーマットもできません。
フロッピ・ドライブとメモリーカード・リーダーとがいっしょになった
複合ドライブ。



このPCでフロッピを扱った回数なんて、しれたもの。
ドライブ上部のメモリーカード・リーダーは何度も使っていますが、
フロッピなんてここ最近まったく使っていなかったのです。

ちなみに、写真中央の「アワーメータ」は「1279時間」を示してしています。
「日」に直すと「53日」。

それと、パネルがところどころ白いのは、例の噴火事件で醸された残りです。
2008年4月1日 06時50分 | 記事へ | コメント(10) | トラックバック(0) |
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2008年03月31日(月)
トラブルは予期せぬ場所で
仕事中、回路を調べていたテスターの反応が…あれ?
指示が何かおかしい。

「抵抗レンジ」にしてテスター棒を短絡。
「ゼロΩ」になるかどうかを調べたら…あきませんでした。

もう何年も使っているテスターリード↓


どこで断線しているのかあちこち引っ張って調べてみたら、
黒リードのテスター側プラグでした。



屈曲による断線を防ぐ蛇腹加工がしてある場所から
出たすぐそばで断線していました。
断線防止、きちんと処理してあるようでも、切れるときは切れるという見本。
しかたありません。
トラブルは予期せぬ場所で、ということでしょうか。


本店のほうでも書いたことがありますが、こういった実験用の接続リード、
自作するときは頑丈に作るより「切れたらすぐわかる」ようにしておくほうが
正解かと思います。

そうそう。
電子回路の修理工具として、スペースシャトルやISSにハンダゴテは積んである
のでしょうかね?
無重力でのハンダ付けってどんなんだろう?
2008年3月31日 08時55分 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
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2008年03月30日(日)
白色LEDの「白」度
白色LEDなんだから「白」なんですが、顕微鏡照明用リングライトで使っている白色LED、
一個だけ色が違うのを発見しました。
このライト、20個のLEDを塩ビパイプの円周に配置しています。
同じロットのLEDのはず。

直視では気が付かなかったのですが、LEDに白色紙をかぶせて散光照明として使おうと
したときにアレ?っと思ったのです。
一つだけ白色が異なって見えるのです。
さて、カメラでうまいこと写りますかな。

露出が問題となるでしょうね。
まずこれ。


白色度にあまり差は感じません。

露出を下げて写すと…


うまく写らないなぁ〜。
11時方向のLED一つだけ「青い」の、おわかりいただけるでしょうか?

白色紙で覆わずに肉眼で直視してもこの青度合いは気にならないのですが、
一枚紙をかぶせて散光(減光)させるとこのところだけ青が目立つのです。
そういや輝度調整は試していないなぁ。
目もカメラも色感度が飽和しているんで白になっているのでしょうかね。
2008年3月30日 06時36分 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
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2008年03月29日(土)
コレな〜んだ?
これはナンでしょう?



以前、ちょっと珍しい部品、四端子精密抵抗を紹介しましたね。

今回も電気電子部品。 で、その中身です。
土まみれの汚い布団を丸めたような…

本やwebに出ている構造図は見たことがありましたが
実物を見たのは初めてなのです。

モノクロじゃありません。カラー写真ですがこんな色なのです。
全体を見せたらすぐわかるので切断面だけ。
大きいものじゃありません。



※答えはコレ↓(2008-04-01)



単3タイプのニッケル水素電池。
それのマイナス極側の様子です。

プラスのほうから解体しはじめたのです。
糸ノコでゴシゴシ。



これで引っ張り出せるかな?っと思ったのですが固い。
で、底面のマイナス極側も糸ノコでゴシゴシ。



これ、劣化したいた電池です。
液状あるいはゲル状の電解液は出てきませんでした。
いわゆるドライアップなんでしょうか。

底から押せば外れるかと思ったのですが、無理。
そこで、円筒を縦に切って、むりやり解体。
うまいこと「三枚におろす」なんてできません。



このあとのこと、バラバラにした電池構造が短絡したのでしょうか、発熱。
「おっ、熱っ!」ですよ。
作業のため敷いていた紙が焦げてしまう事態に。
解体を始める前、十分に放電していたつもりだったのですが。


JP3PZDさんの指摘のとおり、内部構造はこの図が参考になります。
実物を見たのは今回が初めてです。


ちなみにアルカリ電池はこんな様子。



「アルカリ電池の外装はプラス」←これ覚えておいてくださいね。
  (これは「液漏れ」の話で紹介済み)


ニカド電池を解体
2008年3月29日 04時53分 | 記事へ | コメント(11) | トラックバック(0) |
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2008年03月28日(金)
「電子回路工作」にしていますが…
このカテゴリ名、「電子回路工作」
回路を抜かして「電子工作」にするとなぜか違和感があるのです。
先日も新聞の記事で「電子基板」というのが出ていて(ちゃんと基板、基盤じゃなかっただけマシ)
「電子回路基板」のほうがいいのになぁという感じを受けたのです。
言葉の感じ方なのですが、いかがでしょうね。

      (○はそのままでokということで)
電子工作   電子回路工作
電子基板   電子回路基板
電子部品  △電子回路部品
電子工学  ○
電子楽器  ○
電子機器  ○
電子玩具  ○
 :

で、あれこれ検索していたら懐かしいサイトを発見しました。
「エレクトロニクスライフ」の筆者、逆瀬川皓一朗さんのページ。
「Cyber Laboratory」。

多くのリンクで≪http://www.omninet.co.jp/workshop/≫が紹介されていますがリンク切れ。
正しくはこちら
    ↓
≪http://www7b.biglobe.ne.jp/~kochan/workshop/labortry/labortry.htm≫
昔、エレライフに載っていた記事が岡田のんちゃんのマンガとともに見られます。

ツェナーダイオードを説明する岡田ダンナ…最高ですヨ(笑)
   [あのころは若カッタ…かな]
2008年3月28日 06時14分 | 記事へ | コメント(3) | トラックバック(0) |
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2008年03月23日(日)
実験用電源の中身
2007年12月26日の記事で紹介した現用中の「実験用電源(のケース)」
製作物写真を整理していたら、その中身を撮ったのが出てきました。
2003年の8月に製作。











ケースとトランスがあるから作ろう!っと思い立って製作したものです。
製作後、あれこれ性能を確かめているところの写真ですね。

電圧・電流表示はAVRマイコン。
表示部下の黄色と黒の端子は電流モニター出力で、I-V変換回路を
通して出力していますので、オシロをつなげば直流の電流変化が
観測できます。

中は「ええかげん」な作り。
ヒートシンクの上に回路を載せているのですから。
発熱体の上に制御回路なんてことをやってはいけません。
ヒートシンク、ケースの背中に出すのが常套手段でしょうが、
適当な手持ち品がなかったのです。
切るのもたいそうだし。
で、ケースの中にヒートシンクを入れたわけです。
しかたなしに、その上に制御回路。
いけない設計です。
2008年3月23日 07時03分 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
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2008年03月21日(金)
中之島「中央公会堂」のデジタル時計
昨日、中之島の中央公会堂で「大阪市清掃ボランティアの集い」という
イベントがありまして、女房に連れられて行ってきました。
中央公会堂、中に入るは初めての体験です。

外からの眺め↓


中↓


なかなかいい雰囲気です。

で、今回のお話は「カテゴリ=電子回路工作」にしていますように
舞台の向かって左側壁面に設置されている「デジタル時計」。
これが気になったのです。

拡大↓

  (女房の携帯電話内蔵カメラで撮ったので写り具合はご勘弁を)

「16:39」と表示。

見ていただきたいのは「6」と「9」の7セグメント表示。
頭としっぽの横棒、AセグメントとDセグメントが6と9で使われていないのです。
なんかなつかしい表示やなぁという感じ。

7segment駆動ICでいうと「7446,7447,7448,4511」の6と9がこんな表示になります。

  ↑ CMOS 4511
  ↓ TTL 7446,7447,7448


それが新しい(といっても古い)「74246,74247,74248」になると

となって6と9に横棒が加えられているのです。
たいていの7セグメント表示、最近では横棒がある6と9が使われているはず。
横棒がない表示を見たのは久しぶり。

そういやこういった場所での24時間制表示、どうなんでしょう?
私には違和感ないのですが、一般の人にはわかりにくいような気がします。
でも電車やバスの時刻も24時間表示になっているか。

自宅の寝ている部屋の目覚まし時計は24時間表示。
皆が集まるガレージの時計は12時間表示にしています。


※JA3ATJさんの書き込みに答えて…
こんな表示をする7セグ表示デーコードICもある(あった)のですよ。



上列のが16進表示。

下列の「HELP」っと表示できる!っと思うでしょう。でも…
 E:Error
 H:High
 L:Low
 P:PlusとかPositiveとかPulseとか
かなっと。

ちなみにこのIC「ナショセミ」のDS8673とDS8674なのですが、検索すると
「プリスケーラIC」が出てきます。ハテナ?
上の表は1975年のデータブックをスキャン。
30年以上たっているので、各ページ、黄色く変色していますが捨てられません。


※TB、コメント先:公会堂つながり
「姫」と「さとぴょん」のほのぼのブログ:たかが指輪?されど、「結婚指輪」!!!  ←ご結婚オメデト!
2008年3月21日 06時33分 | 記事へ | コメント(7) | トラックバック(0) |
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2008年03月14日(金)
「クロームもドキッ」の効果
=前記事=

さて、「クロームもドキッ」の効果は!



いやぁ、こういった光り物の撮影、質感を出すのが難しいです。
上部が今までの「銀色スプレー」。くすんでいます。
途中から下が「クロームもドキッ」で塗ったところ。
光が当たるとピカッと光沢。
こりゃ、なかなかいいですよ。
2008年3月14日 06時28分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2008年03月12日(水)
商品名…もどきって?
息子がやっている工作に(それが何かはそのうちに)どうぞっとガレージ仲間が
持ってきてくれました。

商品名『クロームもドキッ』



銀色塗装のスプレー缶です。
その名前が「!?」
後半をひらがなにすると「クロームもどきっ」。
「モドキ」ですのでクロームじゃありません。
ローマ字で「CHROME MO DOKI(!)」。

缶裏側の解説文がこれ↓


「軽くスプレーするだけで、クロムもドキッとする
位クロムめっきに近い金属光沢に仕上がります。」

注意書き部分には
「本来のクロムめっきの硬度はありません」とのこと。
そりゃそうだろうと納得。

さて、使った後の仕上がりが楽しみです。
報告は後日に。

=続き=
2008年3月12日 06時39分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2008年03月02日(日)
導通チェッカーのダイオード
仕事場のほうで頒布している「導通チェッカー組み立てキット」、年度替わりになりますと
「新人の研修に使います」ということで、まとまった数の注文が来ることがあります。

もともとは100円ラジオのケースを使って組み立てるというのが趣旨だったのですが、
100円ラジオが無くなってしまい、プラスチックケースの加工までしなくちゃならないように
なってしまいました。
このケース加工が、ちょっと面倒かと思います。

さて≪この導通チェッカーの回路≫ですが、ときどき、「なんでこんなに複雑なん?」と質問
があるのです。
「導通があればピー」というだけの単純なもののはずなのに…です。
確かにダイオードだけで11個を使っています。
でも、それぞれ、回路の動作に必要なものなのです。
今回はその解説を記しておきます。
回路図と見比べて動作を考えてください。

・D1,D2,D3,D4:入力保護用。 入力に過大な電圧が加わったとき
       これらのダイオードで電圧をクリップして内部
       回路を保護します。R1とR2でダイオードに流れる
       電流が制限され、短時間ならAC100Vが加わっているライン
       をタッチしても壊れません。
・D2    :入力開放電圧決定。 このダイオードの順方向電圧で
       測定端子間の電圧が決まります。
       導通チェックする対象物に加わる電圧の最大値となります。
・D5    :導通あり検出時にC2を放電し、オートパワーオフ時間を延
       ばします。
・D6    :電源オンスイッチを押している間、ブザー報知します。
       電源が入ったよという合図です。
・D7    :電源オンスイッチを押している間、C2を放電してオート
       パワーオフ時間を延長します。
・D8    :電源オンを保持しているIC2-2A出力がLのとき、TR2を
       オンして回路に電源を供給します。
・D9    :電源オンスイッチを押している間、TR2をオンして回路
       に電源を供給します。
       D8,D9を省くと、電源がオンしてコンパレータ回路に電源が
       入った直後は回路が安定しないのでIC2ー2A,2Bによる自己
       保持回路がリセットされてします。そこでD9でスイッチを
       押している間は強制的にTR2をオンしているのです。
・D10    :比較電圧発生。
       VR1で決定するコンパレータ比較電圧をこのダイオードの
       順方向電圧で安定させています。
・D11    :ヒステリシス発生用。ブザー報知が断続しないための工夫
       です。
       ブザー報知回路がオンすると、D10に流れる電流を多くして
       コンパレータ比較電圧を少し上げます。
       導通抵抗値が少し変化しても、ブザー報知が断続しにくくな
       り、ブザー報知が安定します。

ということです。
新人研修などで、回路を解説するときにお話ください。
2008年3月2日 22時13分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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モールス関連
検索していて「PICマイコン←→モールス」関連で発見。
「なんでも作っちゃう、かも。」さんの「バイナリモールス符号」
「0〜9、A〜F」の16進表記をモールスでするとしたらという試み。

こちらでは、電池電圧チェッカーでモールス数字略体によるに数値報知を実行。
数字だけなので略体を使えているのですが、16進となると「A,B,D」が数字略体と重なります。
数字を正規の符号にすると「0,1,9」が長音ばかりで長くなるので〜。
かといって新規符号を導入するのも、モールスに慣れ親しんだものとしては
ちょっとねぇという感じです。
「・」と鳴ったら「E」としか聞こえませんので。 「ホレ」前置は別で(笑)

そういや昔、「AAAと炊き上げを報知する炊飯器」の話をしましたね。


※初音ミク:ハジメテノオト
木造モルタル2階建てさん
なまくらがたなさん
2008年3月2日 07時19分 | 記事へ | コメント(4) | トラックバック(0) |
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ニキシー管時計:あたたんブログさん
あたたんブログさんがニキシー管時計を製作。
なかなかいい感じ。

ガレージのはLED表示です。
2008年3月2日 00時17分 | 記事へ | コメント(3) | トラックバック(0) |
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2008年02月25日(月)
電池電圧チェッカー基板完成 #5
「電池電圧チェッカー組み立てキット」、頒布を始めます。
詳細は私の仕事場、(有)アクト電子のページをどうぞ。

キットの頒布価格:7500円。 (税込み、送料別)

今時点、とりあえず5セットあります。

それと、用意した貸出機、ガレージに2台残ったままですがいかがですか?

市販品のバッテリチェッカーにはない機能を搭載しています。
大量の単3と単4乾電池を使っているとか、充電池の管理をしたいという人に最適。
モールス符号で電圧値を知らせるという機能も面白かも。

以上、宣伝モード!
2008年2月25日 16時14分 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
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2008年02月22日(金)
電池電圧チェッカー基板完成 #4
まだ頒布の準備はできておりませんが、 余分に作った
電池電圧チェッカーが2台あります。
  ↓


「使ってみたい」という方に無料貸し出ししたいと思います。
一ヶ月くらいで返してくださいな。
発送が面倒なので自宅ガレージまで取りに来ていただける人を優先。
  (…誰もいなかったら…送料着払いでお送りします)
ここに「公開」でコメントしてください。

※頒布予定額:全部品をセットしたキットにして7500円を考えています
頒布案内作成完了です。

頒布開始!

※記事一覧
電池電圧チェッカー基板完成 :外観、基板
電池電圧チェッカー基板完成 #2 :回路図
電池電圧チェッカー基板完成 #3 :ケース加工
続き

※応用例
元記事
メタハイ2600劣化、トワイセル2700も
LEXEL社電池
「アマチュア無線自作名人・激集合」に参加
100円電池チェッカー
三洋トワイセル2700劣化!
SONYいやSQMYだ
韓国「電子技術」
トランジスタ技術2005年11月号
2008年2月22日 11時27分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2008年02月21日(木)
電池電圧チェッカー基板完成 #3
=前記事:回路図=

選んだケースは「タカチ」「SW-120S」

基板を取り付ける穴の位置は、基板自身をテンプレートとして使います。



基板ハンダ面を上にして取付穴(×4)とスイッチの付く「コの字」部分、そして四角穴を開けなければならない7segLEDの位置を確かめます。



3連となる7segLEDの外形を示す小穴を4点開けてあります。


  (ちょっと見にくいか)
コレを基準にすればOK。










2008年2月21日 08時37分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2008年02月20日(水)
電池電圧チェッカー基板完成 #2
=前記事:写真=

回路図を紹介しておきます。
(クリックで拡大↓)


そして、生基板の表と裏。


L1コイルが昇圧用でL2はノイズ軽減用。
D1は電池の逆接続保護用。2Aのショットキダイオードです。


=続き:ケース加工=
2008年2月20日 16時38分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2008年02月19日(火)
電池電圧チェッカー基板完成
本店の「自作ツールの紹介」やこのブログに出てきます「PIC16F819を使った電池電圧チェッカー」
そのプリント基板ができあがりました。
まだ準備はできていませんが、 部品とともにキットとして頒布する予定です しています。

こんな感じで、手組みしたのと大きくは変わっていません。


機能はほぼ同じ。
単3用と単4用、二つの電池ホルダーを設けています。
電圧を測定しようとする電池から電源を取り出すので別電源は不要。
PICマイコンで制御。
電圧値を「モールス」で送出します。
電池の負荷抵抗は、無負荷、4.7Ω、1Ωを切り替え。
負荷抵抗を切れるよう、中央位置オフのトグルスイッチを選びました。

中身↓


手組みしたのと(右側)の比較↓


接触部がしっかりした電池ホルダーが安定入手できそうなので、
基板製作したのです。

電池ホルダーに関して、あれこれ難しい問題があります。
+電極の接触問題
大電流時の電圧降下

今回使った電池ホルダーには逆挿入防止はありませんが、電極金属が
一体モノでできており、導通の面で安心して使えます。

しかし、クリアしなければならない問題もあります。
リニアテクノロジーの電源IC(LTC3400)が表面実装品なのです。
このハンダ付け、普通の人にできるやろか?という心配。




左の肌色物体は私の左手親指の先。
0.3mmのハンダでハンダ付け中。
  (Caplio GX100のインターバル撮影モードで作業を撮影)

ハンダを盛りすぎてくっついてしまった時は、このようなハンダ吸い取り線
(網線)と大きめのハンダゴテで修正。


ICとハンダの太さの比較。

上から0.8mm、0.6mm、そして作業で使った0.3mm。


このICだけ基板にハンダして頒布しようかとも考えています。
ご意見、お聞かせ下さい。


※ハンダすることにしました。

=続き:回路図=
2008年2月19日 18時58分 | 記事へ | コメント(8) | トラックバック(1) |
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2008年02月07日(木)
ニッパー刃先折損:その後
1月9日の記事「ニッパー刃先折損」で報告しました「エンジニア」製の精密
ニッパー「NZ-12」。
私の作業ミス(ニッパーの能力を越えたモノの切断)が原因!

この一件、「失敗しました」と、いきさつをエンジニア社の「問い合わせ窓口」
にメールしておきましたらしばらくして「製造部企画開発課」の方からメール
が届きました。
     (概要を公開してもかまわないということですので)
『…
 NZ-12は切断能力は銅線0.6φまでが限界になっております。
 村田の圧電発音体の端子切断では能力を超えていたのでしょう。
 今回ブログでレビューを書いて頂き感謝はしておりますが
 破損しておりますのでイメージ的にも気に掛かります。
 そこで今回NZ-12の良品をお送りさせて頂きます。
 ご住所は検索サイトでお調べしたので下記へお送りします。
 …』

ということでして、メールが着いた次の日、仕事場に新しい
ニッパー「NZ-12」が届きました。(大感激!)



左が届いたNZ-12。
右のは現用中のNZ-10。NZ-12より刃先が頑丈になっています。
手元そばにあったNZ-12を「できごころ」で使ってしまったのが
失敗の原因です。

ちなみに「NZ-12」は「ミクロカッター」と呼ばれています。
2008年2月7日 08時07分 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
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2008年01月29日(火)
こんなソケットが
とあるジャンクをバラしたら、制御マイコンに「64180」が使われていました。



で、興味を引いたのがコレ↑
ソケットに入っていますが、何も記されていません。
スライドさせて取り外してひっくり返すと…ほれ↓



きっと制御プログラムが入ったROMかと思います。
取り替えできるように考えたのでしょうね。
それにしても、型番も何も書いてありません。
摩訶不思議。

そういや、過去にこんなのがありましたね。
2008年1月29日 14時09分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2008年01月26日(土)
圧着端子の「大」
『生ビール人数分と焼きソバの大!』なんて、お好み焼きやに入った時の
定番注文方法ですが、「圧着端子の大」は珍しいのではないでしょうか。

JP3PZDさんとこの記事に「圧着ペンチ」の大が出ていましたので、「圧着端子の大」
で、迎撃!。



もらいものです。各20コくらい残っています。
どなたか要りますか?
「150-12」と「150-8」、小さいのが「60-8」。

ガレージに置いておいても、使い道がありません。
装飾品にもならないし…。

2008年1月26日 06時58分 | 記事へ | コメント(4) | トラックバック(0) |
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壮絶死#5 焼損
過去記事を「壮絶死」で検索してみてください。
あれこれぶっ飛んだデバイスが出てきます。

今回は基板。
ここまで焦げるにはさぞかしいい臭いがしたことでしょう。



こげた部分(一部、もう貫通している)の真上に10wのセメント抵抗が
載っています。
左のダイオードもハジけていますね。
これはいくらなんでも修理不能。
2008年1月26日 06時51分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2008年01月24日(木)
ハンダ不良
とある制御回路の修理。(うちで作ったものじゃないよ)
片面基板。



部品の不良じゃなくって、ほれ!
基板のハンダ付けをよく見ると…



ハンダが割れていて、部品の足とつながっていません。
振動でハンダクラックが成長するのかな。
重い部品じゃないし。(フィルムコンデンサ)
なんなんでしょうね。
1990年に製作されたものです。
「まだまだ使うぞぉ〜」って。


※まだ不良箇所がありました。
こんどは、基板をコツコツたたいたらおかしくなったり正常になったり
という症状。
この写真中央のハンダに注目。



  拡大↓


なんとか再現していたので修理できました。
困った故障です。
2008年1月24日 18時32分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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QRE?
仕事場の塗料・溶剤入れから発掘。


「QRE」? …訂正…「QREI」でした。
今はもう売っていないサンハヤトの「急冷剤 QR-500」。
「15秒噴射で-40℃、25秒噴射で-45℃」てな性能。





不調な電子部品や電子回路の温度安定性を調べるときに利用していた
のです。
ところが「フロンガス」規制で発売中止。



「トリフルオルトリクロルエタン」って記されています。
   ↑
  どこで切って読めばよいか?
  「化」の人、教えて〜!
調べてもズバリそのものの解説は出てきませんね。

現在はこんな製品になっています。
サンハヤト 製品名:QRA
サンハヤト 製品名:QRK

ますます「Q符号」と化しておりますなぁ。
2008年1月24日 06時44分 | 記事へ | コメント(7) | トラックバック(0) |
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2008年01月19日(土)
修理依頼品:ミキサー
青少年指導員仲間からの修理依頼。
マイク・ミキサー。
どこぞのオークションで入手したらしいのだが、ステレオ出力の片chだけしか
出力が出ないという代物。
左右の片側が死んでいる。
出品主と連絡がとれず、「だまされた〜」とのこと。

※「連絡とれた!」とのこと。行き違いがあったようです。
  (この事情、詳しいお話をコメントに残してもらえたらと思います)

で、なんとかならないかとガレージにやってきた。
ものはこれ。(ケースはバラした状態)



「PHONIC」の「MM1002」という型式名。
電源は外部のACアダプタ。整流せず交流電源を入力。


基板にはけっこうな数の部品が乗っている。
でも表面実装品じゃないので、何とかなるかと、修理を引き受けた。
使っているアンプはJRCの「NJM4558」。
汎用品なので、ICが壊れていてもなんとかなる。

まず、電源を投入。
電圧は正常。
ただ…追求はしなかったのだが、±電源三端子レギューレータのGNDがマイク・
ジャック外周のGNDにはなっていない。
3.5Vほど直流オフセットがかかっている。
この経路にコンデンサがかんでいるのか、電源オン後に電圧(直流値)が変化する。
レギューレータの0Vと信号GNDを別アースにする何かがあるのだろう。

次に低周波発信器からの信号を入力。
片方のchは正常に動作しているのを確認。
やはり依頼主の言うように片方に出力は出ない。
しかし、出力アンプ周辺を指で触ると死んでいるchからもハム音が出る。
ということは出力段はOKか。

パネルの右下に見えている主ボリュームのところには片側しか信号が来て
いないのが判明。
このスライド・ボリュームへ来ている信号がおかしい。

回路を追うと、反転アンプを使った加算回路が構成されていた。
これで各信号をmixしているのだろう。
さらに追いかけると…パターン目視と導通チェッカーで…発見!
プリントパターンが切れている。



写真の中央、斜めのラインが切断。
顕微鏡で拡大観察すると、これはエッチング不良。
基板組み立て後に付いたキズではない。
この装置、最初からまともに動作していないのではないだろうか。
動作不良品として片chが死んだまま世に出た(ジャンク?廃棄品?)のか。

とりあえず依頼のあった「片chの音が出ない」という修理は完了。
しかし、まだおかしな所があるかもしれない。
試運転してもらうしかない。
2008年1月19日 11時11分 | 記事へ | コメント(4) | トラックバック(0) |
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2008年01月16日(水)
簡易型静電気検出器 補足
※前記事
簡易型静電気検出器の解説
OPアンプ1石でできる簡易型静電気検出器

記事の補足です。
=======================================
 異なる種類の物質をこすり合わせると摩擦電気と呼ばれる電子の移動がおこります。
二つのものをこすったことによる刺激で、物質を構成する原子から電子が抜け出してし
まい、電子が片方の物質に集まってしまうのです。電子が集まったほうはマイナスに、
電子が抜け去ったほうはプラスに帯電します。いったん帯電がおきるといつまでも電子
が残ってしまい、二つのものの間にはずっと電位差が生じることになります。
 静電気を計る場合、測定器そのものに電子を逃がしてしまわないようにしなければな
りません。入力抵抗が低い計器では電子が逃げて(電流が流れる)しまいます。
そこでFET入力OP-AMPの出番です。
この場合、ゼロボルトの基準は回路のアース、つまり計器のケースを手に持っている人の身体
ということになります。
 どんなものがどちらの極性に帯電するのか調べてみましたら「摩擦帯電系列」あるいは
「静電順序」という名の表が見つかりました。
上に位置するのがプラス、下がマイナスに帯電するそうです。(微妙にその様子が異なりますが…)
 たまりにたまった静電気が、あるとき何かのきっかけで放電したとき、そのエネルギーが
電子機器に悪影響をおよぼします。
信号雑音としてだけでなく装置の誤作動や素子の破壊につながるのでやっかいです。

【例1】
ガラス (+)
雲母
ナイロン
毛皮


木綿
木材
琥珀
硫黄
セルロイド
ビニール
シリコン (−)

【例2】
毛皮   (+)
フランネル
羽根
ガラス
綿

木材
シェラックプラスチック
金属
硫黄
ゴム
エボナイト (−)

【例3】
獣皮   (+)

水晶
ガラス
雲母
綿




ゴム
琥珀
樹脂
人体
セルロイド
金属
エボナイト (−)


※こんなラクガキも発掘


※参考
・図解で解る電気の辞典 新井浩之 西東社
・イラストで学ぶでんき電気でんき 若山芳三郎 東京電機大学出版局
・電機・電子のことがわかる辞典 高田陽 西東社 
2008年1月16日 10時47分 | 記事へ | コメント(1) | トラックバック(0) |
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簡易型静電気検出器の解説
トラ技への投稿原稿から拾ってきました。
回路図と写真はこちら
======================================
●製作のきっかけ

 とあるネバっとした液体をポンプで送り出している制御装置で、静電気が原因
のトラブルが発生しました。送り出している液体の動きのせいで、樹脂の配管
チューブ、それに樹脂でできたポンプユニットに静電気がたまってしまい、ある
時突然「パチッ!」っと放電が起こり、そのせいで制御装置が「暴走」してしま
うのです。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 新年早々(1999年の話)、とある装置のノイズ対策で振り回されてしまいました。
ワンチップマイコンを使った制御装置で「ポンプが回ると暴走する」という現象
が発生したのです。
 ポンプの制御は単なるオン・オフで、ポンプの供給電源をリレー接点で入り切
りしています。接点間にはちゃんとノイズキラーは入っており、さほど大きな電
流を開閉しているわけではないので、暴走にいたるようなノイズが出ているとも
思えません。
 いろいろ試行錯誤していると、現場の人から「ポンプを手で触るとビリッとき
て火花が飛んだ!」という証言が得られました。「こりゃ静電気か!」っと調べ
てみると、
・ポンプで送っている液体の流れによる摩擦で、どうやら静電気がたまるようだ。
・ポンプは樹脂製で、そのモータはアースから浮いている。
・ポンプモータの取り付け板とマイコン基板の乗った板とは電気的に導通がない。
 塗料で絶縁されてしまっている。
・ある瞬間この絶縁が破れてパチッとなり、マイコンがそのエネルギーで狂って
 しまうらしい。
てな原因が浮かんできました。
とりあえず「アース対策」をして様子見となりました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 このトラブル、たまった静電気が逃げるようアースを完全にして一応の対策は
できました。その後「どこにどんなふうに静電気がたまっているのか見てみたい」
という要望が現場から出てまいりました。そこで、なんとか簡単に静電気を見る
ことはできないものかと、手持ちパーツを利用して実験がてら静電気検出回路を
製作してみました。それがこの回路です。

●回路

 今回の回路は、一番単純な「DC」方式です。MOS−FET入力のOP−AMP
を、高抵抗を通して静電気検出電極につなぎ、これで±100μAのセンターゼロ
メータを振らせています。増幅はしていません。
 文献を調べますと、本格的なものは、検出電極を振動させたり、あるいは電極の
前に設けたスリット(シールド板)を回転・振動させたりして、静電気による電界
を変化させ、発生する交流電圧を増幅して静電気量を測定しています。

※この電極を振動させるのに、圧電素子を応用しています。普通紙コピーの感光体
に帯電させる静電気の制御用として、TDKやムラタなどから、こういった方式の
ユニットが市販されています。手に入るのなら、どんなものか使ってみたかったの
ですが、大阪・日本橋のジャンク店では見つけることができませんでした。

●OP−AMP

 使ったOP−AMPは低電圧でも動作する「ICL7611」です。オリジナル
はインターシルですが、現在はマキシムから入手できます。
 電池1本の電圧で動作する性能を持っています。今回はプラス・マイナスにメー
タを振らさなければならないので、単3電池2本で正負両電源を作って動かしてい
ます。
 このOP−AMP、IQ端子(8番ピン)の接続方法で動作電流が設定でき、
「10μA」「100μA」「1mA」の3種類から選べます。
 最初はいちばん消費電流が少なくなるように配線していました。しかし、この
モードでは、出力電流が取り出せなくってメータが振れません。(マイナス側の
ドライブ能力が不足)100μAモードでもドライブ不足ぎみで、結局、1mA
のモードにしています。
 入力バイアス電流は1pA(平均値)という性能で、テラΩ単位の入力インピー
ダンスです。この高い入力インピーダンスを生かすため、非反転入力ピンをフロー
ティング状態で使います。その入力保護のために10MΩを直列に接続します。
ICL7611の入力には、静電破壊防止用のダイオードが内蔵されており、加
わった異常電圧はプラス・マイナスの電源端子に逃げるようになっています。

●組み立て

 ガラスエポキシ材の片面全穴ユニバーサル基板に回路を手組みして、市販のアル
ミケースに電池ボックスとともに組み込んでいます。
 このとき、OP−AMPの非反転入力(3番ピン)だけ外へ折り曲げ、1ピッチ
(2.54mm)ずらして実装し、その足と10MΩ抵抗の周囲をグランドで囲う
ようにしてに配線しています。ハンダ付け後のフラックス(ハンダのヤニ)除去な
どはしていません。
 検出電極は3mm径のビスです。絶縁ブッシングを使ってシャーシから浮かして
固定し、10MΩの抵抗とつなぎます。ビスの先に大きめの金属ワッシャをナット
止めすると、面積が稼げるので静電気によく反応するようになります。
 回路のグランドはフレームグランドとしてケースに落とします。ケース自体も、
菊座ワッシャを使ってネジ止めし、構成部材が電気的につながってグランドに落ち
ているよう確実に接触させます。
 単3の電池ボックスは、±1.5Vと0Vの3本の線が必要なので、2Pのス
ナップは使っていません。金属部に直接ハンダ付けして電源を引き出しています。
 部品としてはセンターメータが入手しにくいでしょう。筆者の場合、手持ちパー
ツとしてこのメータを持っていたことが製作のきっかけとなりました。
 ジャンク店を物色するか、古いアナログ式FMチューナに付いているチューニン
グメータを捜すくらいしか手はないでしょう。新規に購入するとなると、納期も金
額もかかりそうです。
 どうしても手に入らないときは、普通のメータにマイナスのバイアス電圧を加え
るようにしてみてください。別図のようにゼロ点調整用のボリュームを付加します。
 今回DC方式にして困ったのは「誘導ハム」を拾うことでした。(関西ですので
60Hz)ローパスフィルタにすりゃいいだろうと、非反転入力とグランドの間に
コンデンサを入れたら、失敗です。
 入力抵抗があまりに大きいものだから、ちょっとのコンデンサでも「サンプルホ
ルダー」になってしまい、ピーク電圧がホールドされて応答がおかしくなってしま
います。
 この解決には、検出電極の形状を工夫するしかなさそうです。電極を外に出すの
ではなく、シールド板で囲うようなつもりで、ケースの内部に電極を設けておくと
安定するのじゃないかと思っています。

●使用感

 さて、組みあがったものの使用感ですが、静電気のたまり具合がけっこう分かり
ます。梱包材(エアクッション:いわゆるプチプチ)と衣類をこすり合わせると、
そりゃもうすごい帯電です。(うぶ毛が逆立つあの感じ、分かりますよね)こんな
ときプラス・マイナスどっちの電荷がどっちの素材にたまっているのか判断できる
ので、なかなかおもしろいものです。
 問題となった液体送出ポンプでも、静電気のたまり具合が分かりましたし、配管
チューブやポンプばかりか、装置から出ているセンサーの接続ケーブルでも、使っ
ている電線の絶縁材の種類によりずいぶん静電気のたまるものがあることが分かり
ました。
 これは、電線の引き回しをした作業者から「このケーブルつないだとき、パチッ
っときよったで」という話が出たので気になっていたのです。単純なシールド付き
多芯ケーブルですが、外装材の違いにより静電気をためやすいものがあることが判
明し、別のトラブルにつながらないか、心配事が増えてしまいました。こんなこと
も、今回の静電気検出器のおかげで分かりました。
 残念ながら、現在の方法では絶対値としての電界を測定することはできません。
メータの振れも、単に大きい小さいを示すだけで、単位としての意味はありません。
 また、対象物と検出電極の位置関係をつねに変化させているときは、その帯電の
強さによりメータが振れますが、動きを止めてしまうとしだいにゼロに近づいてし
まいます。その後、対象物から遠ざける方向に動かすと、反対の極性にメータが振
れます。この点から見ても、本格的に測定するにはAC方式を採用しなければなら
ないようです。

※部品リスト

・OP−AMP        ICL7611DCPA  ×1
 マキシム     @500
・1/4W・5%抵抗     10kΩ         ×1
          @5    (メータ感度に合わせて変更)
・1/4W・5%抵抗     10MΩ         ×1
          @5    (入力保護用)
・積層セラミックコンデンサ  0.1μF        ×2
          @20   (パスコン)
・ボリューム         10kΩ         ×1
          @100  (感度調整用)
・アルミケース        LUB−1        ×1
 鈴蘭堂      @1450
・2回路トグルスイッチ    MS−500F      ×1
 ミヤマ      @250  (電源スイッチ)
・単3電池2本組ボックス                ×1
          @100
・絶縁ワッシャ                     ×2
                (検出電極絶縁用)
・3mm黄銅ビス       長=25mm       ×1
                (検出電極として使用)
・3mm黄銅ビス       長=8mm        ×4
                (基板固定用)
・金属スペーサ        長=10mm       ×2
                (基板固定用)
・3mm黄銅ナット                   ×1
・3mm黄銅ワッシャ                  ×1
・3mm菊座ワッシャ                  ×6
                (ケースを確実に固定するため)
・コネクタ
       (電源:3、VR:2、メータ:2 計7pを使用)
・圧着端子                       ×2
       (電極の接続とGNDをフレームに落とすのに使用)
・ツマミ                        ×1
                (感度調整ボリュームに使用)
・ガラスエポキシ・ユニバーサル基板           ×1
 サンハヤトなど        (4cm角くらい)
・メータ     U−60 DC±100μA      ×1
 西澤電機計器製作所
      (100〜500μA程度の直流電流計。電流値により直列抵抗を
       変えて感度を合わせる。
       センターメータが入手できなければ、普通のメータを使い1kΩ
       ボリュームを追加してゼロ調整をおこなう。)
・電線少々
  ◎メータとケース以外は大阪・日本橋のパーツ店でそろう。
   OP−AMPは「共立電子産業」。
   メータは「デジット」にチューナ用のセンターメータ(ジャンク)があった。

※参考文献
(1)CQ出版,トランジスタ技術1980年6月号,静電気検出計の製作,西村昭義
(2)CQ出版,メカトロ・センサ活用ハンドブック,電位センサの概要,久万田明
※トラ技の広告ページを見ますと、「サンハヤト」から
 「静電探知器・EGロケータ」というものが発売されています。
   (\14000)
※工具の「ホーザン」からも「スタティックロケータ・Z−201」という
 静電気測定器がでています。(\35000)
   どんなものか、一度見てみたいものです。

=補足=
2008年1月16日 06時15分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2008年01月14日(月)
OPアンプ1石でできる簡易型静電気検出器
トランジスタ技術の1999年7月号に掲載してもらった製作物です。
「居酒屋ガレージ(本店)BBS」でリクエストがありましたので、投稿原稿を発掘してきました。
これの外観は2007年05月14日 「鈴蘭堂」閉店を聞いてで記事にしています。

さて、まずは記事で使った写真。








そして、ちゃんとした静電気検出器の原理図。


これが製作した回路。

MOS FET入力OP-AMPを使ってバッファしているだけ。
増幅はしていません。
センターゼロメータを振らします。


センターゼロメータが入手出来ないときの対策。



=解説文はこちらへ=
2008年1月14日 14時29分 | 記事へ | コメント(5) | トラックバック(0) |
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2008年01月12日(土)
ピン・ポン チャイム音 FFT
※=前記事=
ピン・ポン チャイム音
ピン・ポン チャイム音 圧電発音体タイプ

前にピンポン・チャイム音のオシロ波形をお見せしましたが、今回はそれをFFTして
「プツ音」発生の様子を観測してみました。

まずこれがスムーズにピンポン音を出したところ。

(クリックで拡大↑)

上側の波形が、観測した生波形。
中央がピンとポンの境目です。
前半(左側)がピンで1175Hz、後ろがポンの988Hz。

そして、下の波形がFFTした結果。
左端が0Hzで中央が2.5kHz。右端が5kHz。
1kHz付近に2つ山の基本が大きく出ています。
第2高調波が小さく第3高調波のレベルが高くなっているのが見えています。

さて、ピン・ポンのつなぎをスムーズにしないとこんなふうになります。

(クリックで拡大↑)

基本波の2つ山は同じです。
高調波もあまり変わりません。
大きな違いは基本波の下。
0Hz(DC)に向かってレベルが全体に上昇しています。
これが波形変化がスムーズでないときに出る「プツ音」の正体なのでしょうか?

※訂正!!
上にある2つの波形、FFTの観測点を間違っていました。
FFTを行ったch、スピーカ出力ではなくマイコンが出力するPWM波形(方形波)だったのです。
ピン・ポンの基本波に注目すると、2つの山のレベルが同じです。
本来ならレベルに差が出るはず。
それでミスに気が付きました。
それと、Cカップルしているオーディオアンプ、低域まで出過ぎています!

ですので、正しい入力波形とそのFFT結果はこうなります。

・スムーズなとき↓


・スムーズでないとき↓


このように、方形波入力をFFTしていたのです。
(入力波形の時間軸:5ms/div)


※スピーカー出力では

スピーカ出力をFFTしたのが下の波形です。

・スムーズなとき↓


・スムーズでないとき↓



入力波形取得の時間軸を「2ms/div」にしてみました。
FFTする周波数幅が12.5kHzになります。

・スムーズなとき↓


・スムーズでないとき↓


やはり基本波より低い周波数での変化が目立ちます。

2008年1月12日 15時43分 | 記事へ | コメント(6) | トラックバック(0) |
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2008年01月09日(水)
ニッパー刃先折損
夕刻、失敗をやらかしました。
ニッパーの刃先を折ってしまったのです。
エンジニア(双葉工具)の「NZ-12」。
昨年買ったばかり。
ほれ↓






何を切ったかというとこれ↓


村田の圧電発音体。
外形22mm。

この足がこんな具合になっています。


このまま基板に挿すと、横に広がった金具部分のため、4mmほど基板から浮いてしまう
構造になっているのです。
ユニバーサル基板での配線で、基板に対しベタに着けたかったので、このベロを縦に
切って端子部分と同じ太さにしようと考えたのです…が、
いきなり面を切ろうとしたので、ニッパーが負けてしまいました。
チカラを入れて「ヤバイかも」っと思ったときは、刃が折れたあとでした。
細かな切断作業で重宝していただけに、もったいない。
シクシク。

=続き=
2008年1月9日 22時46分 | 記事へ | コメント(4) | トラックバック(0) |
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ピン・ポン チャイム音 圧電発音体タイプ
=前記事=:ピン・ポン チャイム音

すでに真田庵・宝物資料館に取り付けてある分岐報知用チャイムの中身がこれです。


圧電発音体を使っているので、スピーカーとは周波数特性が異なるのでしょう、
PWM周波数を任意のタイミングで変えても「ブツ音」は気になりませんでした。
波形のアタックとレリーズはPWMのdutyを変えて音量を可変しています。
あまり大きな音ではありませんが、資料館内の報知ですので十分。
天井に取り付けたこのセンサーのすぐ横に配置して、館内に入った人に「センサーが働いているよ」ということを知らせます。
大きな音で鳴る報知器は本堂玄関付近に置かれています。
本堂の報知器と資料館とは直線で25mほどあるでしょうか。

=続き=

※真田庵で検索
oOピーちゃんハートOoさん
妄想過多な雑記帳さん
ミチクサダイアリーさん
キャンプキッズさん
2008年1月9日 22時28分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2008年01月07日(月)
ピン・ポン チャイム音
PICマイコンを使って「ピン・ポン」というチャイム音発生にトライ。
和音は考えていないのでduty50%のPWM出力で音を発生。
PWM出力を持つ、8ピンの12F683を使ってみました。
  …何に使うか →真田庵に取り付けたセンサーの分岐報知

回路はまた今度ということで、その出力波形をご覧ください。


こんな感じでアタック時間とレリーズ時間を制御しています。
さて、問題はピン・ポンというPWM周波数の切り替える時に起こりました。
何も考えずにPWM周波数を切り替えると、こんな具合になるのです。



中央を境に方形波の周波数(周期)が変わっているでしょう。
その区切り目がなめらかではありません。
処理のタイミングにより、この部分の波形が変化します。
でもわずか2ms。
しかし、この音をアンプを通してスピーカーで聞くと「プツ」音として聞こえるのです。
  (スピーカー+箱の特性にもよるのでしょうが)
連続報知すると、ピンとポンの間に入るプツが気になってしまうのです。
わずか2msの不連続点が耳につくとはねぇ、です。
自分の耳がそんな検出能力を持つとはちょっと不思議。

そこで対策。
PWM波出力の↑↓エッジをチェックしてPWM周波数を変えるポイントを固定してみました。
それがこの波形。



これでピン・ポン間のプツ音がなくなりました。

おしまい。


※参考:モールス符号受信練習機のモニター音キークリック対策

=続き=
=続き FFTしてみた=
2008年1月7日 06時16分 | 記事へ | コメント(6) | トラックバック(0) |
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2007年12月26日(水)
実験用電源(のケース)
仕事場の作業机の上に置いている自作の実験用電源↓

  (上の箱はMAX038を使ったスイープ・ジェネレータ

JF3DRIさん、この箱に見覚えはありませんか?
ずいぶん昔、VAP-NETのジャンク市で持って帰ったもの。
元は確か430MHzのトランスバータだったかしら。
そのケースを利用して電源を組んだのです。
 (元の中身はちゃんと保存してあります。…使うことがあるかどうか…)


ほれ、ツマミのところに無線機器らしい痕跡が↓

BNCコネクタの穴を利用して、電圧調整用可変抵抗器(10回転ポテンショ)
を取り付けています。


※参考
2008年03月23日 実験用電源の中身
2009年03月02日 電源を改造
2007年12月26日 08時52分 | 記事へ | コメント(3) | トラックバック(0) |
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2007年12月22日(土)
壮絶死#4
またまたパワーデバイスの「死」…


  (私の設計じゃないですよ)

ヒートシンクに付いたままの姿を撮影。
チップ部分のモールドが吹っ飛んでいます。

爆裂火口部を拡大↓


同じヒートシンクに並んだ同型式トランジスタも死。


Pc120W,Ic12Aのパワートランジスタにいったい何が起こったのか?
飛んだのはこの石だけ?
制御回路は無事なのか?
はてさて…

※2007-12-25
このTrの代替品が見つかりません。
東芝の「2SB845」。現行品ではありません。
HiFiオーディオアンプ用と、うたわれています。
今回の用途は大電流の定電圧回路。
このTrが計6個使われていまして、そのうち3つがボカン。


※修理放棄! ジャンクとして放出しますね。


壮絶死#3
壮絶死#2
壮絶死
2007年12月22日 09時29分 | 記事へ | コメント(4) | トラックバック(0) |
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2007年12月15日(土)
紫外線じゃないけど発掘品
=前記事=

「紫外線、おまけ」でコメントしました「1ビットCPU MC14500」、この遺物を発掘してきました。

サンハヤトのユニバーサル基板ICB-98に試作した回路。


別の実験で使ったのでしょう、ICソケットから多くのICが抜き去られています。
でもICU:MC14500とRAM(2114)が残っていました。


ICは1982年産。製作は1985年とシールが貼ってありました。
アドレスカウンタとしてバイナリ・プリセットカウンタを使って「JMP」機能も実現しています。
4MHzの水晶が付いていますので、その1/2くらいが実行サイクルタイムかな。

さてこのチップで問題だったのがプログラム作成をどうするか?
へへへ。
こちらではマクロアセンブラのマクロでこれを実現。
CP/M-80のMACでシコシコやっておりました。

でも、結局は時代の流れで機械制御はシーケンサで、専用品はワンチップマイコンでっということに
なってしまいました。

このあたりの年代でしょうねこのチップを使った制御回路基板が市販されており、
得意先が機械制御に使っていましたよ。


※検索
CPU実験室 - Yahoo!ブログ

2007年12月15日 09時09分 | 記事へ | コメント(1) | トラックバック(0) |
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2007年12月11日(火)
紫外線、おまけ
=前記事=

紫外線消去タイプのワンチップマイコンを集めてみました。
  (画像クリックでちょっと大きい写真を表示します)
顕微鏡で見たらもっと美しいのですけれど。

・8749

インテルの初期ワンチップマイコンです。
元祖が8748で、この8749はROM、RAMサイズが倍に。
チップには型番名とともに「INTEL(M) (c)1980」とあります。

48シリーズは1980年より前からあったと思うのですがね。


・8751

8748シリーズがぐっと高機能になって使いやすくなった。
今でも十分に通用する命令体系。


・63701

日立製のワンチップ。6801準拠。
モトローラとのゴタゴタで消え去った…


・647180

「Z80」命令体系コンパチ。日立製。


・78K0

8080と8051を足したような命令体系。NEC製
フラグ操作が良くできていて、1ビットのAND・OR・NOTで
シーケンサ的なプログラムが容易にできるのです。

同じ78K0でも、ROM、RAMサイズの小さいのはこんな具合です。



・H8/520

日立製。 これも消え去ったなぁ。


・H8/534

これも過去のチップ。


・PIC16C74

フラッシュROMタイプが一般的になるまではPICにも窓付きチップが
ありました。


・PIC12C508

8ピンのPICマイコン。


・TMP47C

東芝の4ビット。ピギーパック・チップ。
丸ピンソケットにROMを挿してデバッグ。


※これらはリコーCaplio GX100にこの自家製リングライトを付けて(テープでペタリ)撮影。


=続き=
=続き:INFORMATION ART=
=続き:GX100接写用リングライト製作=
2007年12月11日 08時53分 | 記事へ | コメント(9) | トラックバック(0) |
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2007年12月08日(土)
紫外線、まだ続く
=前記事=

これが仕事場で使っている自作のイレーサーです。

あと、似たような形状のをもう2台作ってあります。

中はこんな具合。

紫外線ランプは6W。
ちゃんとゼンマイ仕掛けタイマー仕組んであって、消しすぎを防止。
このタイマー、ひょっとしたら「拾ってきたオーブントースター」あたりから
取り外したものかもしれません。

市販のアルミケースを使って加工。
引き出し式になっています。
ランプとIC表面の距離はこんな感じです。



仕事場に置いてあるもっとも古いUV-EPROMは「2708」。
3種類見つかりました。

左から日立、三菱、TI。

同寸でチップ部分を拡大。 (左から順に)






紫外線消去タイプのチップ、中が見えるから面白いですよね。


=続き=
=続き2=
2007年12月8日 13時12分 | 記事へ | コメント(15) | トラックバック(0) |
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2007年12月07日(金)
紫外線は続く
=前記事=

ガレージに置いてある、UV-EPROMイレーサー。

もらいものです。
仕事場では自作したものを使っているのです。

チップを乗せた引き出しを差し入れた時だけ点灯するようになっています。
光が漏れ見えています。

  (この写真↑、ピンボケだった… シャープネスでごまかし)

中身はこんなの

トレイの奥には接触を検知するリミット・スイッチが設けられています。

タイマー報知は…
無電源動作の「チン!」


電極部分を拡大。



  (管壁にピントが合ってしまった…)


※「下さい」の前は…

「点灯中見ないで下さい」でした。


=続き=
2007年12月7日 08時35分 | 記事へ | コメント(9) | トラックバック(0) |
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